大学受験|日本史

名人の授業・気鋭の講師


名人の授業シリーズ 金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本 近現代史



歴史の「なぜ」に路みこもう

 私はいつも言います。日本史は暗記科目ですが、羅列してある用語を覚えるのは、たいがい限界があります。でも、納得して頭に入れた知識は忘れにくいものです。
 じゃあ、どうやって納得したらいいのか。ある日、読者のみなさんが「なぜこの事件が起こったのか」という疑問にぶつかったとします。解決したい。でも、解決してくれるものがなければ、「まあいいや」とあきらめてしまうでしょう。
 本書は、東進ハイスクールでの私の授業の持ち味を最大限に生かし、再現したものです。私はいつも、物事の因果関係と用語の意味については、できるだけわかりやすくお話しするよう心がけています。本書を読んで、まず納得してください。そうすれば、学校では上滑りになりがちなのに、近年の大学入試でよく狙われる日本近現代史も、暗記という退屈な作業にとどまらない、とてもおもしろい学問になるはずです。

金谷の「表解」で時期把握を

 本文に入る前に、各章の全体像としての表が出てきます。これは、いくつかの勢力の相関関係図であると同時に、大学入試の重要頻出ポイントのまとめでもあります。(注;著者が授業で表を板書するため「表解板書」と呼ばれる)
 各章で表の切り口は異なります。異なるというより、変えた方がわかりやすいと言うべきでしょうか。たとえば第1章の表Aでは、「日本」「イギリス・アメリカ」「ロシア」の3つの立場にスポットを当てていますが、表Bでは、「幕府」と「雄藩・朝廷」の争いが話の中心です。この表の切り口によって、それぞれの時代の特徴や構造がつかめるようになっているのです。

歴史は未来の道しるべ

過去の歴史は、現代に生き未来を創る私たちに、教訓を与え、ものの見方を示唆してくれます。それらをわかりやすく伝えるために、私自身の史観をまじえてお話しすることがあります。脚色をつけることもあります。近現代史における非常にデリケートな問題にも触れています。ただ、根本的に私の史観は教科書に基づいたものであるということを、ここにお断りしておきます。
 おそらく、読者のみなさんにもそれぞれの史観があるかと思います。歴史というものは多様な角度から見ることができますから、読者のみなさんの史観と私の史観が異なることもあります。そういったことも頭の片隅に置いて、本書をご理解いただければ幸いです。


 では、近現代史の「なぜ」と「流れ」に、さいごまで、納得いくまでおつき合いください。本書がみなさんの学習の一助となり、さらなる好奇心が生まれることを祈っています。

金谷俊一郎

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