大学受験|現代文


レベル別シリーズ 出口の現代文レベル別問題集3【標準編】


 本書はセンターから中堅私大をターゲットにした、レベル別問題集の第3弾である。問題文、設問文ともレベル2の[基礎編]と比べて少し難しくなっている。
 「基礎編」では評論文に慣れることを目標に、設問も素直なものを選んだが、今回はセンター試験をかなり意識して問題を選択した。センター試験問題でも難易度にバラつきがあり、比較的易しいものを[基礎編]に、難しめのものをこの[標準編]に振り分けたので、本書はセンターレベルよりわずかに上となっている。従って、センター対策としては、この[標準編]までを熟読すれば充分と言えるだろう。

 本書にはセンターのみならず、難関私大の比較的素直なものや、中堅私大のものを取り混ぜてある。そのため、中堅私大受験者にとつて必読の書であるばかりか、難関大志望者も本書から始めて基礎を固めてほしい。

 本シリーズは、解説が必要以上に詳しすぎる、あるいは不親切で独習用には耐えられない、といった現今の現代文問題集にありがちな欠点を払拭したレベル別問題集である。
 では、どんなものが最も効率よく、独習に耐えうるものなのか。それは、最少限の的確な解説が加えられているものである。しかも、自分の実力に合ったレベル別のものがいい。

さらに、限られた時間の中で問題を解き、目標点に到達できたかどうかをチェックすることで、自分の実力を判断でき、次のステップに安心して進めることが大切だ。そういった意味で、本シリーズは画期的かつ本格的な問題集と自負している。

本書は自分のレベルに応じて、無理なくさらに上の段階に進んでいけるように6つのレベルに分けてある。

1 [超基礎編] 高1〜短大・推薦入試レベル
2 [基礎編] 短大・推薦〜センターレベル
3 [標準編] センター〜中堅私大レベル
4 [中級編] 中堅私大〜明青立法中・関関同立レベル
5 [上級編] 明青立法中・関関同立〜早慶上智・国公立レベル
6 [難関編] 早慶上智〜難関国立レベル

 レベル4になると、かなりの難問に比重がおかれるので、その橋渡しの意味でも本書の役割は重要である。

 現代文の学力を養成し、さらに成績を飛躍的にアップさせるには、まず一貫した解き方を身につけなければならない。そのためには、私の講義を受けてもらうことが一番の近道である。だが、それができないという諸君は、著者の『現代文革命』『システム現代文』を繰り返し読むことも効果的だ。どんなに解き方が分ったところで、毎日毎日、コツコツと未知の文章に触れ、解き続けなければならないのだ。今まで、そのための問題集が不足していた。

 では、どうすれば解法を身につけ、それを使いこなせるようになるのか。
 まず問題と設問を読み、自分がどうやって解答を導いたかをしっかり頭において問題を解く。
 次に、正解・不正解にかかわらず、解説を読んで自分の頭の中で考えた解答へのプロセスと著者のそれをよく比べてみる。そして、考え方が同じだったか、違った場合は、どう違ったのかを徹底的にチェックする。
 このように解説をフル活用することで、はじめて本書の威力は発揮されるのだ。

 それにしても、現代文の問題集というのは、どうしてあんなに悪問が多いのだろう。そのため、受験生は解説を理解するのにてまどり、なかなか先へ進めない。つまらないところで貴重な時間を潰しているのだ。
 本書の問題は、すべて厳選された良問ばかりである。ひとつひとつが諸君の養分になるであろう。解説は、ムダを省き、実戦的なものをと心がけた。現代文は解説が生命である。充分期待にこたえられるものになったと思う。

<本書の特色>
一、良問ばかりを厳選し、さらにそれをレベル別に分け、諸君の学力・目標に応じた学習を可能にした。これにより、中学三年生や高校一年生からでも、本書を使用しての、人より早い受験勉強も可能になる。
二、制限時間、配点、採点基準、合格点(目標得点)をもうけることにより、各自の学力の判定を可能にするとともに、答案練習の手助けとなるように配慮した。
三、全設問にわたって解説した。特に答えを導くプロセスを重視し、すべて文中を根拠とした。
四、【目標】【アドバイス】を付記することにより、単に問題を解くだけの無味乾燥な行為でなく、著者の視点を導入することで、一つの問題から様々なものをつかみとれるように工夫した。
五、徐々に難易度を上げることで、自然と読解力が養成できるように仕組んである。

<本書の利用法>
一、まず、[前提]の項(本書8ページ)をじっくり読むこと。問題を解いていくうちに分からなくなったら、またここに戻ること。
二、次に、制限時間をはかり、問題を解く。そのさい、必ず本文中から根拠を捜し出すこと。本文に書いてあればマルで、書いてなければバツである。
三、自分がどのようにして答えを導きだしたかを頭に置き、本書の解き方と重ねてみる。どこまでが同じで、どこが違ったのか。
四、点数をつけてみて、どれだけ伸びてきたのかを知る。或いは自分の弱点をつかみ、次にいかせるようにする。
五、最後に、もう一度本文を熟読し、果して本当に分ったのか確認し、本文の内容を鑑賞する。

<最後に>
 本シリーズは、どんなに現代文の苦手な受験生でも始められるように[超基礎](レベル1)を設定している。そこから始めて、レベル3までは進んでほしい。また、高校一年生でも、レベル1から三年間かけてじっくり進めるようになっている。また、理系でセンターのみの諸君は、レベル2の[基礎]、3の[標準]で充分である。現代文が得意で、難関校をめざす諸君は、レベル3から始めてもらっても結構である。
 ぜひ、このレベル別問題集の特質を有効に利用してほしい。

出口 汪

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