大学受験|現代文
レベル別シリーズ 出口の現代文レベル別問題集5【上級編】

本書は、関関同立・明青立法中から始まって・早慶上智レベル、さらに国公立の二次対策まで視野に入れた、本格問題集である。このレベルでは、微妙な選択肢の選び方と要約問題が勝負の鍵を握っている。また、明治擬古文や融合問題も含めて、あらゆるタイプの問題に対処できるように工夫した。かなりレベルが高くなっているので、本書が難しいと感じたなら、いったんレベル4に戻って、その後、挑戦してほしい。
難関私大の受験者の真のライバルは、国立志望者である。彼らは記述対策にぬかりがない。そのため、私大受験者はどうしても記述問題で差をつけられやすい。また、国立受験者にとっては、要約問題が最も重要だと言える。そこで、本書は、要約問題にかなり重点を置いた。
レベル6[難関編]は、東大・京大レベルの問題と・早慶上智クラスの問題の中でも、特に記述を重視した良質の難問を厳選した。現代文をきわめたい諸君は、ぜひレベル6にも挑戦してほしい。
本シリーズは、解説が必要以上に詳しすぎる、あるいは不親切で独習用には耐えられない、といった現今の現代文問題集にありがちな欠点を払拭したレベル別問題集である。
では、どんなものが最も効率よく、独習に耐えうるものなのか。それは、最少限の的確な解説が加えられているものである。しかも、自分の実力に合ったレベル別のものがいい。
さらに、限られた時間の中で問題を解き、目標点に到達できたかどうかをチェックすることで、自分の実力を判断でき、次のステップに安心して進めることが大切だ。そういった意味で、本シリーズは画期的かつ本格的な問題集と自負している。
本書は自分のレベルに応じて、無理なくさらに上の段階に進んでいけるように6つのレベルに分けてある。
1 [超基礎編] 高1〜短大・推薦入試レベル
2 [基礎編] 短大・推薦〜センターレベル
3 [標準編] センター〜中堅私大レベル
4 [中級編] 中堅私大〜明青立法中・関関同立レベル
5 [上級編] 明青立法中・関関同立〜早慶上智・国公立レベル
6 [難関編] 早慶上智〜難関国立レベル
レベル5は、難問ぞろいで、なおかつ重要な問題ばかりである。頂点まではあと一歩というところ。本書を読破したら、レベル6を制覇してほしい。
現代文の学力を養成し、さらに成績を飛躍的にアップさせるには、まず一貫した解き方を身につけなければならない。そのためには、私の講義を受けてもらうことが一番の近道である。だが、それができないという諸君は、著者の『現代文革命』『システム現代文』を繰り返し読むことも効果的だ。どんなに解き方が分ったところで、毎日毎日、コツコツと未知の文章に触れ、解き続けなければならないのだ。今まで、そのための問題集が不足していた。
では、どうすれば解法を身につけ、それを使いこなせるようになるのか。
まず問題と設問を読み、自分がどうやって解答を導いたかをしっかり頭において問題を解く。
次に、正解・不正解にかかわらず、解説を読んで自分の頭の中で考えた解答へのプロセスと著者のそれをよく比べてみる。そして、考え方が同じだったか、違った場合は、どう違ったのかを徹底的にチェックする。
このように解説をフル活用することで、はじめて本書の威力は発揮されるのだ。
現代文の問題集というのは、悪問がなぜ悪問であるかを明らかにできないである。そのため、受験生は解説を理解するのにてまどり、なかなか先へ進めない。つまらないところで貴重な時間を潰しているのだ。
本書の問題は、一問一問がすべて諸君の養分になるであろう。解説は、ムダを省き、実戦的なものをと心がけた。現代文は解説が生命である。充分期待にこたえられるものになったと思う。
<本書の特色>
一、各レベルに合わせた問題を厳選し、さらにそれをレベル別に分け、諸君の学力・目標に応じた学習を可能にした。これにより、中学三年生や高校一年生からでも、本書を使用しての、人より早い受験勉強も可能になる。
二、制限時間、配点、採点基準、合格点(目標得点)をもうけることにより、各自の学力の判定を可能にするとともに、答案練習の手助けとなるように配慮した。
三、解説は、答えを導くプロセスを重視し、すべて文中を根拠とした。
四、【目標】【アドバイス】を付記することにより、単に問題を解くだけの無味乾燥な行為でなく、著者の視点を導入することで、一つの問題から様々なものをつかみとれるように工夫した。
五、徐々に難易度を上げることで、自然と読解力が養成できるように仕組んである。
<本書の利用法>
一、まず、[前提]の項(本書 8ページ)をじっくり読むこと。問題を解いていくうちに分からなくなったら、またここに戻ること。
二、次に、制限時間をはかり、問題を解く。そのさい、必ず本文中から根拠を捜し出すこと。本文に書いてあればマルで、書いてなければバツである。
三、自分がどのようにして答えを導きだしたかを頭に置き、本書の解き方と重ねてみる。どこまでが同じで、どこが違ったのか。
四、点数をつけてみて、どれだけ伸びてきたのかを知る。或いは自分の弱点をつかみ、次にいかせるようにする。
五、最後に、もう一度本文を熟読し、果して本当に分ったのか確認し、本文の内容を鑑賞する。
<最後に>
本シリーズは、現代文の苦手な受験生や高校1年生でも始められるようにレベル1[超基礎編]を設定している。そこから始めてレベル3[標準編]までは進んでほしい。
レベル3[標準編]は、センターのみならず、中堅私大や難関私大の素直な問題も収録。レベル4[中級編]では、あらゆるタイプの私大型入試問題が習熟できる。中堅から難関まで私大志望者には必読の書だ。センター試験で高得点を狙う諸君にも万全な対策となるだろう。
レベル5[上級編]になると、早慶上智クラスの難問ぞろい。難関私大の総まとめから難関国立大への橋渡しとなる。さらに、レベル6[難関編]では、慶応大、津田塾大、立教大など、記述重視の難関私大と、難関国立大がターゲットとなる。これを制覇したら、現代文は君の敵ではない。
出口 汪