高校受験


データベースシリーズ CDつき 中学英単語でるでる1200


覚える工夫をしよう

●単語集の2つの欠点を克服
 中学生は、3年間でいったいいくつの英単語を覚えればよいのだろうか。−−「多ければ多いほどよい」とは、あまりに乱暴な言い方である。「英語力の大きな柱の1つは、語いカである。したがって、英語の習得には単語と熟語の暗記は必須条件である。ところが、これがたいていの人にとっては大変な作業なのだ。
 そこで、今日までに実に数多くの単語集が出版されてきたが、残念ながらそれらの多くは学習者の立場に立って作られているとは言い難い。問題点は大きく2つある。

●どれを先に覚えるか
 従来の単語集の問題点の1つは、たくさんある英語の単語の中から、何を先に覚えるかについて、合理的な根拠がないか、あってもきっちり段階をふまえたものになっていなかったことである。
 本書は、高校受験をする中学生のために作られている。だから、全国48地域の公立高枚の入試問題はもちろん、現行の検定教科書3学年分や私立高校の入試問題を頻度分析し、その客観的分析のもとに選ばれた単語が4レベルに分けて頻度順に掲載されている。
したがって、本書に収載されている1200の単語は、高校入試の核になるものであるばかりでなく、高校入学後も社会に出た後もさまざまな分野で必要とされる英語力は間違いなくこの1200語の土台の上で十分に養われるはずである。

●覚えやすくする工夫
 従来の単語集の問題点の2つ目は、覚えるための工夫がされずに1つの方法論の押しつけであったことである。
 本書では、すべての見出し語に対して例文がついているが、それは中学3年間で必要な文法や表現をすべて網羅するように編集されている。しかも、CDが2枚も付属しており、ネイティブ・スピーカーの正しい発音で耳からも楽しく覚えられるようになっている。
 したがって、本書に収載されている単語の日本語訳だけでなく、熟語や句例・文例まで習得すれば、英語力に関しては完璧な中学卒業生になれるはずである。
 近年の学習心理学の成果によれば、1つの覚え方よりも複合的な覚え方の方がはるかに効果的で、いろいろな感覚に訴えることにより記憶は強化されるのである。また、人はいろいろな性格や好みを持っているので、片っ端から丸暗記したい人もいれば、理屈を理解した上でないと覚えられないという人もいるだろう。したがって、学習者の方で、覚える
方法を取捨選択できることが望ましいのである。

●自分独自の覚える工夫を
 本書では、単語を中心として中学英語の全体を習得するためのいろいろな工夫を凝らしてみたが、実際に覚えるのは君たち自身であり、自分なりの覚える工夫もしてみてほしい。
 私が受験生の頃、心理学の「忘却曲線」という話を聞いて、英語の単語を記憶するときに参考にしたことがある。忘却曲線によると、人は8時間たつとせっかく覚えたことも大半は忘れてしまうということであった。
 そこで、1日をおよそ8時間ずつ、朝の登校時、午後の下校時、就寝前という具合に区切ったのである。はじめて覚えるのは、記憶後に邪魔の入らない就寝前とし、残りの2回をチェックに当てた。このおかげで、さしたる記憶力もない私がずいぶんと効率よく覚えられたのである。

 記憶において意外に忘れられているのが、覚えようとする気持ちの重要さである。どのような工夫が凝らされているものでも、覚えようとする気にならなければ、頭には入ってこないのである。君たちの目標達成のためにぜひ本書を十分に活用していただければ幸いである。

根岸雅史

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