大学受験|英語


英単語☆熟語トレーニングドリル2100(上)(音読用CD付)

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前著『高校生のための英語道 今度こそ「英語は、大丈夫。」』(東進ブックス)の中でご紹介した、英単語・熟語の「理想のトレーニングドリル」が遂に完成しました。
本書の見出し語は、単語と熟語を合計して2145語(上巻1100語・下巻1045語)。この数は、日本でこれまでに出版されてきた代表的な単語・熟語集とほぼ同数であり、大学受験については、上・下巻2冊で完全にカバーできる語数と言っていいでしょう。

しかし、実際に掲載された例文中の単語・熟語も含めると、実に6000から8000語になります。日常会話どころか、留学先やビジネスの現場でもそれほど困らなくなるレベルと言っていいでしょう。
「実際に使える会話のレベル」を達成できる教材。受験参考書で、しかも1冊でそのレベルまで到達できるのが、本書の特徴であり、私が自慢にしたいことの一つでもあります。

◇なぜ、単語・熟語集で挫折するのか?
単語集は、何度も挫折した。3冊、本棚でホコリをかぶっている」
前に購入した単語集がムダになってしまう。新しいのを買うのに、抵抗がある」
そういう人は非常に多いと思います。ですから、まず
「なぜ今まで挫折してきたのか?」
を、しっかり考えてみてください。

 皆さんはマジメだから、何でも「自分のせいだ」と考えてしまいます。
「自分に忍耐力がないからだ」
「私には継続性がないし、飽きっぽいから……」
「オレは記憶力が悪い」
その他、とにかく「自分が悪い」ことにしちゃうクセがある。

 でも、冷静に考えると、責任は「自分以外」の所にもあると思います。さまざまな予備校で英語を教えてきた私が、その15年の経験から考えると、むしろ
「単語集のやり方が間違っている」
「単語集それ自体が、よくない」

の2点が原因になっているようです。

 生徒の声を聞くと、単語集については、
1)「眺めているだけだから、すぐ眠くなる」
2)「全然進まない、覚えられない、すぐ忘れてしまう」
3)「受験でしか使えない英語ばかりで、むかつく。やる気がしない」
4)「例文が長文すぎて、難しい。例文の読解に時間がかかりすぎる」
5)「塾や予備校で小テストをやっているが、ただやみくもに行われ、かえってウザい」

 まあ、他にもいろいろあるでしょうけど、代表的なのは上の5つでしょう。
私は、こうした生徒の悩みをさんざん聞かされ、「方法論の欠点」と「単語集それ自体の欠点」の両方をなくそうと懸命に考え続けてきました。その努力の結晶が、本書には全て盛り込まれています。

◇「眠くならない単語・熟語集」を目指して
 @の悩みに対処する方法は、明白でしょう。「眺めているだけだから、眠くなる」と言うなら、「眺めているだけ」という方法論を改革すればいい。
電車の中で「眺めているだけ」の高校生をよく目撃しますが、熱意だけは認めるとしても、確かに彼らは「すぐに眠くなって」「集中力をなくして」いきます。

だからこそ、この単語・熟語集は、積極的に自分の肉体を動かして記憶する方法論を重視しました。「トレーニングドリル」最大の特徴が、そこにあります。

☆「どんどん書き込んでいく」(ドリル2・ドリル4・ドリル5・ドリル6)
☆「どんどんCDを聴いて、音声で記憶する」(ドリル3)
☆「どんどん音読して、英語を肉体に染み込ませる」(ドリル3)
☆「どんどん日本語に訳してみる」(ドリル1)

 こうやって、誰にでもできる簡単な作業を継続しながら「一生役立つ英語」を「肉体に染み込ませる」ことが目標になります。肉体を動かして記憶するからこそ、「眠くならない」ばかりでなく「血液と筋肉に染み込んだ」「実際に使える」英語になって、キチンと定着するわけです。

◇「挫折しない単語・熟語集」を目指して
 ABCの欠点は、「単語・熟語集1冊の中に、情報を何でもかんでもつめ込みすぎる」ことが原因でしょう。だから、生徒は「覚えきれない」「進まない」「覚えてもすぐ忘れてしまう」。これは当然の結果です。つまり、単語集のほとんどが「記憶のためのアイテム」ではなくて
「必要性の低い情報までパンパンにつめ込んだ、文字だらけの一覧表」
だったわけです。言わば「JRの時刻表」みたいなものですね。辞書とほとんど見分けがつかないものも少なくなくて、「単語集を辞書代わりに使っている」などという生徒まで出現することになる。

 今まで挫折してきた人は、むしろそうなって当然だったわけです。あの分厚い時刻表みたいなのを抱えて、
「どうしよう、覚えられないよう……」
と言って半ベソをかく。塾・予備校の先生方はそのような状態のキミたちを
捕まえ、
「その程度の単語集を記憶できないなんて! キミは合格できない」
と、悪魔のような宣告を下す。
「毎週範囲を決めて、小テストをやる。できない者は、合格するまで追試」
と言うわりには、単語・熟語の覚え方を具体的に示してくれない。しかも
「オレは、面倒見がいい」
と自分でも本当にそう思い込んでいる。だから、生徒から見るとDのように「ウザい」。

◇最重要な情報に絞り込む
 だからこそ、「覚えるための最強アイテム」としての単語・熟語集を、どうしても作らなければならなかったわけです。そのとき最も重要なことは「情報量を多くしないこと」でしょう。必要最低限のことに絞って、絞りに絞ってホントに記憶すべきことのみに留める。
単語の本を書く者にとっては、「何でも載せたい」のが本音なんだけれども、その欲望を断ち切って、「生徒の立場に立って」「記憶しやすいアイテム」を作成しなければなりません。

 そのために、この本では特に注意したことがあります。
「訳語を多くしない。1単語について、できれば1つ。多くても3つ以内に留める」
「辞書ではないのだから、辞書を引けば書いてあることは載せない」
「派生語・反対語・多義語・語源・品詞などの付帯情報は、かえって記憶の妨げになる。載せれば載せるほど、生徒の記憶はどんどん混乱する」

これが結論でした。

また、発音記号を掲載するかどうかについては、編集者とも議論し、相当悩んだことの一つでもあります。
結論としては、次のように決まりました。
「発音記号・アクセント記号など、CDを聴けば分かることは文字情報にしない。発音記号や発音のカタカナ表記などがあるために、生徒はかえってネイティブ・スピーカーの正しい発音が身につけられなくなる」
「そのかわり、生徒には徹底的に音読用CDを聴いてもらう。20回でも30回でも聴き、ネイティブの発音を肉体に染み込ませ、血液と筋肉にしてもらう」

◇発音が良くなり、「英会話」「リスニング」が
 得意になる単語・熟語集

CDの徹底活用が重要。これは言うまでもないでしょう。これからの1年、皆さんのiPodやMP3プレーヤーは、このCD教材でいっぱいになることでしょう。散歩の時、休み時。チョットでも時間が空いたら、とにかく本書のCD音源を聴く。そしてネイティブ・スピーカーのマネをして「音読」をしつこく繰り返していく。ひたすら「音読」「音読」「音読」の毎日になります。

 その効果は、すぐに現れます。発音が驚くほど良くなります。「発音が悪い」って、イヤですよね。発音が悪いと先生に言われ、自分でも苦笑いし、友人に笑われ、家族にも冷やかされるんじゃ、英語が好きになるはずがありません。
 本書をスタートすれば、1週間でその状況が大きく変わりはじめます。まず、自分で自分の発音が上達したのに気づきます。やがて、授業中に先生が「おおっ、田中、発音うまいなあ」と驚き、友人たちがうらやましそうな表情を浮かべ、家族の見る目が変わってきます。
ここまで来れば、話はただ単に「単語集の上手なやり方」というレベルではなくなります。人生それ自体が変わるかもしれない。そのカギが、本書2冊の中に含まれています。

 それでは、始めますか。

今井 宏

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