大学受験|日本史


日本史問題集 【完全版】

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はじめに

 「単なる力試しでない問題集」を、
この思いは、10年来の願いでもありました。

 問題集は、どのような問題集であっても、全範囲・全分野を網羅しているものはありませんでした。そのため、問題集をいくら解いても、「この問題集に収録されていない分野が出るのでは」といった不安に受験生は絶えずさいなまれることになります。
 そのような受験生の不安を払拭すべく本問題集を執筆しました。
 本問題集は、『日本史B一問一答【完全版】2nd edition』(東進ブックス)をベースにすることで、日本史の全範囲・全分野を網羅することに成功しました。受験生は、この問題集と、自ら受験する大学の過去問を解くだけで、全範囲・全分野の問題による実戦的演習が可能になったのです。

 また、「いくら覚えても、入試問題がなかなか解けない」といった声にも本書は十分に答えています。
知識があっても入試問題が解けない理由、それは、入試問題を解くための「応用力」がないためです。与えられた史料を読み解く力、正誤判定問題で誤りの選択肢を見抜く力……、本書では、そういった「応用力」を磨くための解説をしています。他の問題集の解説と比べてみてください。そこには、単なる用語の説明ではない、「この問題を解くためにどのような思考をするべきか」について詳細に記されています。本書を解き進めることによって、入試問題を解くための応用力が身につくように工夫されているのです。

 また、全ての小問に至るまで解説を施したのも本書のアピールポイントです。これによって、「自分がわからなかった問題の解説が書かれていなくて、疑問点が解決されなかった」という、問題集を解いていて必ずおこる問題点を解決しました。
 さらに、全ての小問に至るまで難易度を入れたため、「どの問題をしっかり解くべきで、どの問題を捨てるべきか」を明確にし、無駄な学習に陥らないようにすることにも成功しました。

 本書を執筆するにあたり、本当に長い時間と、莫大な手間がかかりました。このことは、私一人の力ではなく、このような手間のかかるものについて、利益や採算よりも受験生のことを第一に考えて、執筆を承諾していただいた、東進(株式会社ナガセ)の永瀬昭幸社長と、寝る間も惜しんで編集作業につきあっていただいた担当の編集者のお陰であります。本書は、執筆者・出版社・編集者の3者の「本当に受験生の学力を伸ばしたい」という、熱意から生まれた産物です。
 ここからは、あなたがその価値を生かす番です。

2007年9月 金谷俊一郎

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