大学受験|現代文


出口の現代文レベル別問題集4 中級編【改訂版】

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はじめに
 本書は、中堅私大の総まとめと、関関同立・明青立法中を中心とした有名私大に焦点を合わせた、レベル別問題集の第4弾である。
 有名私大は、どの大学も独自色を打ち出しており、そういった意味で、本書はくしくもバラエティに富んだ、質、量ともに充実した一冊となっている。本書によって、諸君はあらゆるタイプの問題の対処法に習熟できるため、私大受験者にとっては必読の書である。早慶上智志望者は、まずは本書によって難関私大のさまざまなタイプに慣れてほしい。
 また、文系で、センターで高得点を狙っている受験生も、是非本書をこなしてほしい。最近のセンターはかなりの難問になっており、本書でセンター対策が万全となるに違いない。

 レベル3の[標準編]までは、無理のない良問ばかりを集め、基礎固めを狙いとした。そのうえに立って、本書はあえて難問・悪問・奇問も収録した。それが有名私大の現状であるからだ。
 ただし、悪問・奇問はそれを明示し、対処法を明らかにした。基礎力が身についているからこそ、難問・悪問・奇問が見抜けるということを肝に銘じてほしい。

 レベル5[上級編]には、早慶上智や国公立大ををめざす諸君を念頭に置き、より難度の高い私大の問題と、比較的標準レベルの記述問題を収録している。国立のみならず、私大受験でも記述問題が合否を分けるからである。レベル5になると、難問ぞろいになるので、その橋渡しの意味でも本書の役割は重要である。

 現代文の学力を養成し、さらに成績を飛躍的にアップさせるには、まず一貫した解き方を身につけなければならない。そのためには、私の講義を受けてもらうことが一番の近道ではある。しかし、どんなに解き方が分かったところで、諸君自らが、毎日毎日、コツコツと未知の文章に触れ、解き続けなければ、実戦力は高まらないのだ。今まで、そのための問題集が不足していた。
 では、どうすれば解法を身につけ、それを使いこなせるようになるのか。それは「本書の利用法」に示したので、まずはここをしっかり読んでほしい。その利用法にしたがって本書の問題に取り組み、解説をフル活用することで、はじめて本書の威力は発揮されるのだ。

 現代文の問題集というのは、どうしてあんなに悪問が多いのだろう。そのために、受験生は解説を理解するのにてまどり、なかなか先へ進めない。つまらないところで貴重な時間を潰しているのだ。本書の問題は、すべて厳選された良問ばかりである。ひとつひとつが諸君の養分になるであろう。解説は、徹底的にムダを省き、実戦的なものをと心がけた。現代文は解説が生命である。充分期待に応えられるものになったと思う。
 現代文を読み解く力、文脈や主張を客観的・論理的につかむ力は、すべての科目の、さらには今後の人生においての根幹となる力である。他科目の入試問題、大学での論文やレポート、就職時の面接や試験、人とのコミュニケーション、すべて現代文(母国語)の能力がその基礎になっている。
 さらに、現代文とは、現代に対して何らかの主張をした文章であるので、さまざまな切り口があっても、切られるのはいつだって現に私たちがこうして暮らしている現代そのものだ。そのことのおもしろさを、是非味わってもらいたい。

出口 汪

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