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中1・中2の完全復習 国語【改訂版】

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【監修者からのメッセージ】
 国語は〝ことば〟を学ぶ科目です。一つ〝ことば〟を身につければ、その分だけ国語の力が身についたと言えます。〝ことば〟どうしのつながり方(文法)を知ることや、複数の〝ことば〟でできている〝文章〟の内容を理解すること(読解)も国語の勉強ですが、基本は〝ことば〟を知ることなのです。
 国語の問題で試されるのは、〝ことば〟や〝文章〟をどれだけ正確に理解できるか、ということです。ですから、この本でも、第1部で漢字・語句・敬語・文法などの〝ことば〟の知識、第2部で〝文章〟の読解法を学ぶようになっています。まずは、第1部で〝ことば〟の知識を充実させましょう。一回で覚えられないことは、何回でも繰り返し復習して、知識をより確実なものにするべきです。そうすれば、〝ことば〟の集まりである〝文章〟の読解も正確にできるようになるのです。
 また、人は〝ことば〟を使って考え、表現し、他者を思いやることができるのです。この〝ことば〟の力を〝文章〟の読解にも役立てて、よく自分で考え、筆者の考えや登場人物の気持ちを正確にくみ取ろうという態度を持つべきです。
 そして、その際には必ず、書かれている表現に即して考えないといけません。「うちのシータはとてもかわいいゴールデンレトリバーです」と書かれているとき、「かわいい」と言うのだから「子犬だな」とか、「家族皆でかわいがっているんだな」とか考えるのは想像に過ぎず、表現に即した判断とは言えません。「この人の家の犬はゴールデンレトリバー、名前はシータ、この人はシータをかわいがっている」と読めばいいのです。読解で最も重要なことは、〝ことば〟どおりに読むということです。

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