大学受験|英語


英単語センター1800

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最重要の1800 語とは?
 最も重要な単語とは「最も頻繁に用いられる単語のこと」である、との立場に立ってこの単語集は編集されています。
 センター試験を受けようとする受験生にとって最も重要な単語を選定する作業は、顧みれば1997 年に始まりました。まずセンター本試験・追試験およびその前身である「共通1次試験」に遡って出現した単語を、使われたそれぞれの語義にまで踏み込んで頻度表を作成しました。
 それだけではデータとしての使用回数が十分とは言えなかったため、さらに出題範囲とされている検定教科書「英語T、U」の98 点をすべて同様に分析しました。そこから、中学教科書で扱われている単語を割愛し、派生語などへの拡張性を勘案して見出し語として1語1語厳しく選定したのが、前著『英単語センター1500』でした。
 ところが、その後の15 年間にセンター試験は大きな変貌をとげました。問題文全体の分量は当初の3000 語から4000 語ほどに増え、設問形式もコンピュータ化と合わせて練り直され、当然ながら話題も移り変わりました。そこで、今後のセンター試験対応を疎漏ないものとするために今回見出し語を300 語増やすこととしました。
 新たな選定にはセンター試験での出題実態を勘案するとともに、British National Corpus を始めとする最近のコーパス言語学の諸成果と世界中で現在広く利用されているOxford, Longman, Macmillan,Cambridge の英語学習辞典に加えて大学英語教育学会 (JACET) や編者個人のケンブリッジ、シドニー両大学での留学による基礎研究・検証結果とを合わせて利用することとしました。
 その結果、巻末に掲載した「カタカナ語」を含めたカバー率は、過去10 年間のセンター本試験全体で99.5%に達しました。これは現時点で望みうるほぼ最高数値と言えるでしょう。
 編者が関係してきたこの40 年ほどの入試英語、とりわけセンター試験や代表的な大学の入試問題で最近目立つ傾向は「国際水準」への接近、つまり長文化・即対応のできる学力重視とそれに加えて文脈を読む力を重視した設問の増加ということです。要するに、膨大な分量を短時間で処理できる能力の重視です。実社会で求められている「使える英語力」への流れとまさに一致します。
 私たちがどんなに単語力をつけても知らない単語にときに遭遇するのは避けられません。その際には、文脈から意味を推定し、文章全体の趣旨を把握する力をつけることが求められるのです。「想定外の事態に適切に対応する能力」が求められているとも言えます。
 今回、収録見出し語が1500 語から1800 語となって300 語だけ負担が大きくなりました。この単語集を1 年でマスターするには1 日1 語ほど余分に負担いただきますが、その負担を超えて将来に向けての利用価値が大きく増えました。新たに実施が始まる高等学校用学習指導要領では、標準指導単語数が今までの1500 語から1800 語に増え、中学と合わせて3000 語を学習することとされています。当然センター試験で取り上げる語彙数も増加します。こうした背景事情の変化もふまえての今回の収録語数の増加です。
 この1800 語とその派生語に中学単語とカタカナ語を加えると(反意語・類義語・関連語を入れないで)、本書で習得できる単語の総数は4400 語ほどになり、センター試験のみならず有名大学の出題に十分対応できるばかりか、実社会での「使える英語力」に欠かせない、そしてそれがあれば安心して大きく羽ばたける「最重要語」となることを請け合います。

英語の位置
 入学試験において英語を課さない大学はほとんどありません。なぜ、大学はそのように英語の力を重視するのでしょうか?大学は研究機関であり、論文などを通してその活動成果を発表する必要があります。さらに研究を進めていくためには広く資料を読みこなさなければなりませんが、いちいち翻訳が出されるのを待っていてはとても最先端の研究・発表など期待はできません。英語以外にも論文レベルで読みこなせる外国語の知識があればなおよいのですが、最低でも学問の分野でもすでに「世界語」となっている英語の力は必要不可欠なのです。大学が学術機関であろうとする限り、後継者の養成で英語力を軽んずることはできないのです。
 さらに実業界でも大学に劣らず国際化が避けられない最重要な課題となっています。今日、生存競争の激しい実業界では厳しくプレゼンテーション力や交渉力が求められます。そしてここでも「共通使用語」は英語なのです。かつてなら読み一辺倒、時間をかけてじっくり考える力で曲がりなりにも対応できたところでも、今ではそれでは済まなくなりました。相手の主張に対して時機を失せずに自分の意見を的確に返す力が欠かせなくなりました。こうした場面では、英語こそコミュニケーションの道具であり、日本語と同程度に使える力が要求されています。

これからの英語について
 大学は大きく専門別に学部に分かれています。そして、学科、専攻、自分の研究テーマと細分化されていきます。そこで新たに必要になる英語は専門分野の英語( いわゆる専門語) です。さらに社会人になると、業界用語や営業・法務・労務などそれぞれの分野特有の業務用語が飛び交うことになります。大学入試の英語では、そうした専門化に入る前段階の、今後どの分野に行っても多用される基本となる単語が出題されるのが原則です。
 本書はその中核となる単語=「将来大きく発展する礎となる単語」を最小数に絞り込むことを目指して研究してきた成果です。それは、最小限の苦労で最大限の成果を得るためです。余分なものは極力そぎ落としました。本書に盛り込まれている単語は、余すことなくきちんと脳中に収納してください。世界中の人々と対話するために。

2012 年5月1日
編者

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