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一億人の英文法問題集 大学入試対策編

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監修者より

 みなさんこんにちは。監修者,大西泰斗です。
 拙著『一億人の英文法』準拠の「大学入試対策編」である英文法問題集ということで,文法解説の点から著作のお手伝いをさせていただきました。
 著者である井上洋平先生,同じく監修者として関わったPaul C.McVay 先生,そして私の3人で丁寧に問題を検討しながら強く感じたことは,「このレベルの問題で苦労するなら実用レベルの英語力とはとても言えない」ということです。十分英語に慣れているなら,どこかで一度は出会ったはずの語句,標準的な言い回しばかりです。逆に言えば,本書にある膨大な問題・解説を自分のものにすれば,実用英語に向けて大きく前進することができるでしょう。
 センター英語( 大学入試問題すべてがそうあらねばならないと思っていますが)に特別な知識はいりません。解法テクニックなるものも存在しません。ただただ英語ができればいい。本書が,センター試験だけでなく,その向こうにあるみなさんの将来につながれば,関わった人間の1人として望外の喜びです。
 がんばって。

大西泰斗


まえがき

 本書『一億人の英文法問題集 大学入試対策編』は,センター試験の文法問題(空所補充型)を題材とした大学入試向けの英文法問題集です。4択という手軽な形式で,自分の知識に「穴」がないかを確認できるようになっています。本書で,英語の勉強を進めるうえで大きな「穴」,弱点がないかどうかを確認,補填することによって,今後の英語学習をスムーズに進めることができるでしょう。

    ところで,なぜ「センター試験」なのか?

 従来,教育現場で導入されてきた典型的な英文法問題集には以下のような欠点が存在していました。

     マニアックな問題,多すぎ!

 従来型の英文法問題集では,あらゆる項目を網羅することに重きを置いているのでしょうから,致し方ないことなのかもしれません。けれども,網羅するためとはいえ,無限に続く階段のような大量の問題や項目数によって,英語という「生きた言語」との間に距離をとってしまう人が大勢いることも否定できない事実だと思います。

 だからこそ,センター試験の出番なのです。

     センター試験では,マニアックな文法問題が出題されない

 センター試験は,毎年約55万人もの受験者がいる全国統一の試験です。文部科学省のいわゆる「学習指導要領」に基づいた,最も標準的な試験と位置づけられています。すなわち,選抜のためだけの悪問・奇問を排除して作られている試験問題なのです。だからこそ,本書ではセンター試験の前身である共通一次試験までさかのぼって,問題の題材をセンター試験に求めました。実際に見ていくと,どれも標準的な問題ばかりです。
 本書は必ずみなさんの英語学習に役に立つはずだ──私は,その信念で問題文を音読・暗唱する価値のある英文になるように磨きをかけました。解説も英語の根幹がつかめるように,より本質的な解説を心がけました。
 本書が,「話すための英語」の足がかりになると同時に,みなさんの「夢」を叶える手助けになれば,これ以上の幸せはありません。

2013 年 初秋
井上 洋平
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