大学受験|数学
名人の授業
名人の授業シリーズ 松田の数学Ⅰ・A/Ⅱ・B 典型問題Type100
最低の100問,最高の100問。
これが難関大への最短ルート。
この本を書くときに,一番考えたことは,
「自分が高校生のときどんな参考書が欲しかったか」ということです。
高校時代,1時間以上も一方的に聞かされる先生の話は地獄だったし,
公式の証明や概念の説明が10分以上続くと,もう帰りたくなりました。
何百問も載っている辞書のような問題集が宿題とされたり,あるいは巻末に
解説が1行しか載ってないような問題集をひたすら解かされたり。
もう,ほんとにこんなことじゃ,好きなものも大嫌いになってしまうよ。
「よく出る問題だけが,簡潔にまとまった参考書があればいいのにな」
松田は,必要最小限こそ素晴らしいと思っています。
この本は,「必要最小限」を具現化した参考書になりました。
本書に載せたのは,最低限の100問であり,最高に汎用性のある100問です。
問題選抜には,相当の労力を使いました。仮に数学教育に「本音」と「建前」があるの
ならば,全て「本音」で書きました。厳密には,数学的に乱暴な表現もあるかもしれま
せんが,それもあえてそのままにしました。
この本は,ひょっとしたら,少しわかりにくいかもしれません。
情報がぎっしり詰まっています。それだけに爆発力もあるはずです。「わかりやすさ」を多少犠牲にしてでも,「本質」を優先しました。「本質」とは,みなさんが,問題を解く力をつけることです。わかりにくい部分があっても,くじけずに,めんどくさがらずにちょっと積極的に考えてみてください。その積極性こそが,みなさんの“可能性”であり,“才能”だと思います。
みなさんの“可能性”を広げ,そして“才能”を開花させることを心より願い,
「高校生の松田少年が欲しかった本」をここに捧げます。