大学受験|化学

一問一答

高速マスターシリーズ


化学基礎 一問一答【完全版】

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~東進ブックスの編集者と講師室にて~
編集「化学の一問一答を執筆していただきたいのですが。」
橋爪「化学用語だけを集めた問題集でしょうか?」
編集「いえ。計算も含めて考えています。また、『完全版』というタイトルがつきますので、共通テストで満点が狙え、しかも国公立二次試験や私大入試でも使える問題集を考えています。」
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 今まで、丸暗記の化学を否定する立場に立ち、「考える化学」・「理解する化学」をめざして参考書や問題集を執筆してきました。その自分が、「一問一答」という化学をただの暗記科目ととらえているようなイメージのする本を執筆してよいのか? 執筆できるのか? とかなり悩みました。

 このように、今回はどこから手をつけてよいのかわからない状況でしたので、とりあえず「作業」に没頭することにしてみました。まず、約80校の大学(センター試験を含む)の過去問を多年度にわたって取得し、問題を分野別に並べることから始めてみました。次に、用語問題を中心にデータベース化し、頻出問題を抽出し、各分野のベスト問題を厳選してみました。

 ここまでの作業が終わり、部屋いっぱいにつまれた入試問題を眺めながら、あるアイディアが浮かんできました。
 「データに基づいて選んだ頻出のベスト問題を、考える化学の立場から有機的につなげることができれば、入試に必要な用語を身につけることはもちろんのこと同時に思考力も身につけることができるのではないだろうか?」

 そこで、以下の方針の下、「暗記だけではない一問一答」を執筆することができました。

(1)入試問題をそのまま収録することで、実戦力がつくようにする。
(2)厳選したベスト問題を余すところなく有効に利用する。
(3)問題演習により、教科書や参考書を熟読する効果が得られる。
(4)わかりやすさを追求するため、計算問題は数値と単位を併記し、計算過程を省略しないようにする。
(5)計算問題はもちろんのこと、用語問題も思考過程をマスターできる工夫をする。
(6)暗記しなければいけない用語は、反復学習により確実に覚えられるような構成を目指す。

 電車・バスの通学時間や学校・塾の休み時間など、すきまの時間を有効活用して、本書をくり返し演習してみてください。そうすれば、必要とされる思考力や用語知識が身につき、柔軟に入試問題に対応できるようになり、試験本番でどのような問題が出題されても自信をもって解答できるようになるはずです。
 勉強をしていると、その途中にはつらいことがたくさんあるかと思います。そのつらさを乗り越えて最後まで頑張ることで、皆さんが目標とする「共通テストでの高得点」や「第一志望校合格」に確実に近づいていくのです。最後の最後まであきらめず、自信をもって試験に臨んでください。応援しています。

橋爪健作

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