大学受験|漢文

名人の授業


名人の授業シリーズ 寺師の漢文をはじめからていねいに

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 志は満たすべからず、楽しみは極むべからず ――『礼記』

 すぐかなってしまうような志をもつな。少年よ、大志を抱け! 遠くかなたに浮かんで見える「青雲の志」を抱け、と。
 志=目標はエネルギーです。

 「気ままにちょっとゼイタクして、イイ女と恋をして、なんのトラブルもない平和な一生をおくりたいだけ」なんて、そんなちっぽけな志じゃあつまらない。夢はでっかく。
 「第一志望しか受けない!」「ケンブリッジ大学に首席入学!」「ディ●ニーを越えて、新しいネズミ―ランドをマイアミにつくる!」くらいの大言壮語がちょうどいい。

 といっても、千里の道も一歩から。
 この参考書の目的は、とりあえず「漢文に対する苦手意識を克服する」です。
 この本のことを調べてくれたあなたは、おそらく漢文にちょっとした苦手意識をもってるんじゃないかなと思います。なにせタイトルが「はじめからていねいに」ですし。
 この本を書いた僕も、漢文の予備知識をあまりもたない読者を思い浮かべながら、ステップアップする形で書き進めました。例文は有名なものから選び、その背景も解説して、楽しく読んでいるうちに漢文の常識みたいなものも身につくように心がけてみました。
 一冊こなすだけで、句形の基礎知識を中心に、副詞も、基本単語も、漢文常識も、それにマナティとジュゴンの見分け方さえも覚えられる、お得な本を目指しました。
 もちろん、難しいところもちょこちょこ出てきますが、

 精神一到、何事か成らざらん! ――『朱子語類』

 精神を集中すれば、何事も成就しないことはない! 集中すれば、イヌだって漢文を読めるようになる! みなさんも、最後まで食らいついて、イヌくんとともに、この冒険を最後までやり遂げてください。
 それじゃあ、冒険に出発だ!

 寺師貴憲

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