大学受験|小論文

名人の授業


石関の今すぐ書ける看護・医療系小論文

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「立派な医療従事者」を志す皆さん、こんにちは!
 東進ハイスクール、東進衛星予備校で小論文を担当している石関直子と申します。
 この本は東進ハイスクールと東進衛星予備校で展開してきた私の授業を紙上に再現し、より詳しい解説を加えたものです。看護・医療系大学を目指す皆さんの合格に必要な文章力ばかりでなく、医療従事者に必要なものの見方や考え方も培えるように、心を込めて全力で執筆しました。
 デジタル社会になり、今は人とあまり関わらなくても生きていけるようになりました。そんな中で患者の命を預かり、健康と幸福のために力を尽くす皆さんの志は、何と気高く尊いことでしょう。医療従事者への道を選んだ自分に誇りを持ちましょうね。
 冒頭で私は「立派な」という言葉を出しました。医療従事者ほどこの言葉がふさわしい仕事はないと思います。「立派な医療従事者」への道はたやすいものではないと思いますが、その一歩として、まずは第一志望の看護・医療系大学に合格しましょう。この本がそのための一助となれば嬉しいです。

■本書を手にしたら
 私はいつも授業で「看護・医療系大学に合格できる小論文を書くには『三つの理』が必要です!」と言っています。

「三つの理」とは
 一、論理…根拠を明確にして書くこと。
 二、倫理…医療従事者を志す人間にふさわしい心構えが表れた文章を書くこと。
 三、 真理…安易に妥協せず、さらなる高みを目指して、物事の真の姿を追究する姿勢が見える文章を書くこと。
です。

 この三つは皆さんが一生をかけて学び、身につけていかなければならないのですが、はじめのうちは、「倣(なら)うこと」「真似(まね)ること」も大切にしましょう。いきなり誰もが目を見張るような意見を打ち出すことは困難です。
 また、小論文は自分でテーマに取り組み、手を動かして書いてみないことには上達しません。本書は実際の看護・医療系大学の入試問題の中からチョイスしました。その基準は、前に述べた「三つの理」が少しでも身につくように、そして「この本でやったことが入試に出た!」( 実はここが大事! ) という経験を、本書を手に取った皆さんにしてもらえるように、この二つです。
 さあ、準備はいいですか。立派な医療従事者は国の宝です。そのための第一歩を踏み出しましょう!

石関直子

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