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英検®3級 英単語フォースキルズ1000

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◆はじめに
 今日,国際共通語としての英語の重要性が高まり,英語学習は4技能を習得するのが前提条件となりつつあります。4技能とは,「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」の4つの能力を指します。
 本書は,「英検3級」をはじめとするCEFR A1レベルの各種4技能試験に対応した「英語4技能単語集」です。「英検3級」は,英語で「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」能力が問われる英語4技能試験です。この4技能をまんべんなく習得することが,高得点で「英検3級」に合格し,かつCSEスコア(P.7参照)を高めるための最短ルートです。
 本書は,単語を800語,イラスト描写(びょうしゃ)表現を60題,質疑応答問題を56トピック(140回答分)掲載(けいさい)しました。「英検3級」の過去問題20年分で出現した単語をすべて集計し,その中で出題頻度(ひんど)の高い単語を抽出(ちゅうしゅつ)しました。さらに英検以外の英語4技能試験にも通用する英語能力を身につけるため,CEFRなどのコーパス(大規模な言語資料)を徹底的(てっていてき)に分析(ぶんせき)しました。

◆ CEFR とは
 CEFRとは,「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages)」のことで,言語の枠(わく)や国境をこえて,外国語の運用能力を同一の基準で測ることができる国際標準となっています。CEFRは,学習者,教授する者および評価者が,外国語の熟達度を同一の基準で判断しながら,学び,教え,評価できるように開発されました。
 CEFRが示している6段階の共通参照レベルの記述は次ページのとおりです。CEFR の等級は,A1,A2,B1,B2,C1,C2 の6段階に分かれており,その言語を使って「具体的に何ができるか」という形で言語力を表す「can-do descriptor」を用いてわかりやすく示しています。
 コミュニケーションの状況(じょうきょう)や話題,人が行う行為(こうい),目的に関する分析のほか,コミュニケーションに用いられる能力について等級別の解説も記載(きさい)されています。そのため,単に言語の熟達度を示すことにとどまらず,教員研修や,教育課程の改革,教材開発等においてCEFR が今後ますます用いられていくと考えられます。CEFRは,欧州(おうしゅう)評議会(®Council of Europe)によって,20年以上にわたる研究と実証実験の末に開発され,2001年に公開されました。現在では38言語で参照枠が提供されています。また,CEFRは言語資格を承認する根拠(こんきょ)にもなるため,国境や言語の枠をこえて,教育や就労の流動性を促進(そくしん)することにも役立っています。

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