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名人の授業


岸の化学をはじめからていねいに【無機化学編】

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本書は,「化学(無機化学)」の入門書として制作したものです。無機化学をはじめて学習する人でも十分理解できるように詳しく説明しているので,化学に苦手意識がある人も,ぜひ手に取ってみてくださいね。

無機化学は,物質の「性質」や「製法」など,覚えることが多い分野です。そのため,教科書や参考書に載っている「表」や「まとめ」をただひたすら覚えようとしている受験生をよく見かけます。しかし,そのような学習法では無機化学を得意分野にすることはできません。確かに覚えることは大切ですが,まずは内容を「理解すること」が大切です。

例えば,硝酸には,「水溶液が強酸であり,また,強い酸化力をもつ」という性質があります。「強酸」と「強い酸化力」は似たような言葉なので混乱しやすく,そのまま暗記しようとしても
具体的なイメージが湧かず,すぐに忘れてしまうでしょう。

そこで,これについて少し説明してみますね。強酸とは,水溶液中で電離して水素イオンH+を出しやすい物質のことです。一方,酸化力とは,他の物質から電子e−を奪う力のことです。硝酸は強い酸化力をもつため,通常の酸には溶けにくい(イオン化傾向が小さい)銅Cu などの金属を溶かすことができます。このように,「強酸」と「強い酸化力」は,全く別の意味です。これらのことを具体的にイメージしたうえで,「硝酸の水溶液は強酸であり,また,強い酸化力をもつ」と覚えれば,しっかりと頭に残りますね。

そしてもう1つ無機化学の学習で大切なのは,問題を解きながら覚えていくことです。各章の本文を読んだら,すぐに章末の「一問一答」を解いてください。最初は,本文を読み返しながら解いても構いません。そうすることで,「どこを覚えることが大切なのか」が明確になります。そのあと,POINTの表などを利用しながら重要事項を頭に入れ,本文を見ないでもう一度「一問一答」を解いてみましょう! そのようにして,各章の内容がある程度頭に入ったら,「確認問題」や問題集も活用し,実践的な問題を解いていきましょう!

無機化学はやればやるだけ点数に結びつく分野です! 皆さんの努力がそのまま点数に反映されるので,頑張ってくださいね!
岸良祐

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