センター試験解答速報2014

更新情報

24日 17:56 2014年度センター試験平均点中間発表(その2) 公開
23日 15:35 センター試験 東進合否判定ライン 公開
23日 12:30 センター試験 二段階選抜予想得点 公開
22日 16:58 英語 解説 公開
22日 16:57 リスニング 解説 公開
22日 16:55 国語 解説 公開
22日 14:50 地学I 解説 公開
22日 14:49 数学II・数学B 解説 公開
22日 14:49 数学I・数学A 解説 公開
22日 13:52 理科総合A 解説 公開
22日 13:51 物理I 解説 公開
22日 13:51 生物I 解説 公開
22日 13:50 地理B 解説 公開
22日 13:45 化学I 解説 公開
22日 13:41 世界史B 解説 公開
22日 13:41 日本史B 解説 公開
22日 13:41 倫理、政治・経済 解説 公開
22日 13:40 倫理 解説 公開
22日 13:40 現代社会 解説 公開
22日 13:40 理科総合B 解説 公開
22日 13:39 政治・経済 解説 公開
21日 21:13 生物I 全体概観 更新
20日 20:16 日本史B 全体概観 更新
20日 センター試験東進予想平均点(1/20)公開
19日 19:15 数学II 設問別分析 公開
19日 19:14 数学II 全体概観 公開
19日 19:04 数学II 新3年アドバイス 公開
19日 18:54 数学II 新2年アドバイス 公開
19日 18:33 数学II・数学B 全体概観 更新
19日 18:18 数学II・数学B 設問別分析 公開
19日 17:49 数学I 設問別分析 公開
19日 17:48 数学I 全体概観 公開
19日 17:29 数学II・数学B 新2年アドバイス 公開
19日 17:29 数学II・数学B 新3年アドバイス 公開
19日 17:28 センター試験2日目 問題・解答公開
19日 17:04 数学I 新3年アドバイス 公開
19日 17:03 数学I 新2年アドバイス 公開
19日 16:45 数学II・数学B 全体概観 公開
19日 16:25 数学I・数学A 新3年アドバイス 公開
19日 16:23 数学I・数学A 新2年アドバイス 公開
19日 16:19 数学I・数学A 設問別分析 公開
19日 16:19 数学I・数学A 全体概観 更新
19日 16:00 理科総合B 設問別分析 公開
19日 15:58 理科総合B 全体概観 更新
19日 15:35 理科総合A 設問別分析 公開
19日 15:25 物理I 設問別分析 公開
19日 15:18 生物I 新3年アドバイス 公開
19日 15:17 生物I 新2年アドバイス 公開
19日 14:54 理科総合A 全体概観 更新
19日 14:50 地学I 設問別分析 公開
19日 14:47 地学I 新3年アドバイス 公開
19日 14:47 地学I 新2年アドバイス 公開
19日 14:47 数学I・数学A 全体概観 公開
19日 14:37 地学I 全体概観 更新
19日 14:37 生物I 全体概観 更新
19日 14:32 生物I 設問別分析 公開
19日 14:29 化学I 設問別分析 公開
19日 14:24 物理I 新2年アドバイス 公開
19日 14:22 化学I 新3年アドバイス 公開
19日 14:22 化学I 新2年アドバイス 公開
19日 14:21 物理I 新3年アドバイス 公開
19日 14:14 物理I 全体概観 更新
19日 13:31 化学I 全体概観 更新
19日 13:24 理科総合A 全体概観 公開
19日 12:48 物理I 全体概観 公開
19日 12:48 理科総合B 全体概観 公開
19日 12:36 生物I 全体概観 公開
19日 12:34 化学I 全体概観 公開
19日 12:33 地学I 全体概観 公開
18日 20:47 リスニング 設問別分析 公開
18日 20:40 リスニング 新3年アドバイス 公開
18日 20:39 リスニング 新2年アドバイス 公開
18日 20:38 センター試験1日目 問題・解答公開
18日 20:04 リスニング 全体概観 更新
18日 19:28 リスニング 全体概観 公開
18日 18:46 英語 設問別分析 公開
18日 18:32 英語 全体概観 更新
18日 18:30 英語 新2年アドバイス 公開
18日 18:30 英語 新3年アドバイス 公開
18日 17:29 日本史A 設問別分析 公開
18日 17:27 英語 全体概観 公開
18日 17:23 国語 新2年アドバイス 公開
18日 17:22 国語 新3年アドバイス 公開
18日 17:21 日本史B 全体概観 更新
18日 17:21 国語 設問別分析 公開
18日 17:20 国語 全体概観 更新
18日 17:10 地理A 新2年アドバイス 公開
18日 17:09 地理A 新3年アドバイス 公開
18日 17:01 地理A 設問別分析 公開
18日 16:38 地理A 全体概観 公開
18日 16:34 世界史A 新3年アドバイス 公開
18日 16:34 世界史A 新2年アドバイス 公開
18日 16:29 日本史B 設問別分析 公開
18日 16:18 日本史A 全体概観 公開
18日 16:10 日本史A 新3年アドバイス 公開
18日 16:10 日本史A 新2年アドバイス 公開
18日 16:02 世界史A 設問別分析 公開
18日 15:37 世界史A 全体概観 公開
18日 15:30 地理B 新2年アドバイス 公開
18日 15:29 地理B 新3年アドバイス 公開

1日目解答

地理歴史

世界史B 世界史A 日本史B 日本史A 地理B 地理A 

公民

現代社会 倫理 政治・経済 倫理、政治・経済

国語

国語 

英語

英語 リスニング 

2日目解答

理科

物理I 化学I 生物I 地学I 理科総合A 理科総合B 

数学1

数学I・数学A 数学I 

数学2

数学II・数学B 数学II 
日本史B
全体概観

原始時代(縄文時代・弥生時代)と人物史が復活、全体的に易化 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

大問数6題、小問数36問の問題数は昨年と同様。

グラフ・表・図版・地図・表を用いた問題の出題数は昨年並。

歴史的思考力を試す問題は例年通り多かったが、判断しやすい設問が増加。

(時代)
昨年までしばらくみられなかった原始時代(縄文時代・弥生時代)からの出題が復活した。
反対に、昨年多くみられた戦後史からの出題が減少した。

(分野)
例年通り、政治・社会経済・外交・文化とバランス良く出題されていたが、社会経済史がやや目立った。
人物史(手塚治虫)が第6問で復活したことが特筆点としてあげられる。

(出題形式)
地図・図版・グラフ・表などを用いた問題が多く、歴史的思考力を重視する傾向は変わらなかった。
史実を多面的に考察する力が求められている。
正誤問題が約半数を占め、なかでも正文(誤文)選択問題・文章の正誤組合せを問う問題が多かった。
年代整序問題は昨年より増加し、選択肢文が示している時期の間隔がやや狭いものが多かったため、受験生が苦戦したことも予想される。
グラフ・表を使用した問題では、史実の「時期」を把握していれば読み取れるものが多く、過去問に取り組んで出題形式にどれだけ慣れていたかで差がついたと思われる。
問題文や設問文をよく読まないと判断が難しい設問が出題された(第6問の問1)。

(グラフ・表・図版・地図・写真・表)
「産業別就労者の構成比の推移に関するグラフ」、「1875年から1915年における租税収入の推移に関する表」などがとりあげられた。
設問に直接影響しない写真などもみられたが、必ず目を通す習慣をつけておくべきである。



年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2014

 

 

第1問

古文書を中心とした博物館の展示に関する会話

6

6

12

第2問

原始・古代の社会・国家と交通との関係

6

6

18

第3問

中世の政治・経済・文化

6

6

18

第4問

近世の文化・外交

6

6

17

第5問

明治期の租税制度

4

4

12

第6問

手塚治虫とその時代

8

8

23

2013


 


 

第1問

北海道・沖縄の歴史

6

6

12

第2問

原始・古代の政治・宗教・文化

6

6

18

第3問

中世の宗教・文化

6

6

18

第4問

近世の政治・経済・社会

6

6

17

第5問

明治期の特許制度

4

4

12

第6問

20世紀日本における軍事と政治・経済・社会とのかかわり

8

8

23

2012


 


 

第1問

文化財の保護と活用

6

6

12

第2問

古代の政治・社会・文化

6

6

18

第3問

中世の政治

6

6

18

第4問

近世の政治・社会

6

6

17

第5問

明治期における日本の領土とその支配

4

4

12

第6問

市川房枝とその時代

8

8

23

2011

第1問

明かりと燃料の歴史

6

6

12

第2問

原始・古代の政治と宗教

6

6

18

第3問

中世の政治・文化・社会

6

6

18

第4問

近世の外交・政治・社会

6

6

17

第5問

金子堅太郎

4

4

12

第6問

近現代の日本の経済・社会

8

8

23



過去の平均点の推移

2013 2012 2011 2010 2009
62.13点 67.92点 64.11点 61.51点 57.94点

設問別分析
第1問 博物館の展示(会話文)
例年通り、今年度の第1問も会話文形式の問題であった。奈良時代から1970年代までと出題範囲が広いため、大きく歴史をとらえ、それぞれの時代の特徴を把握しているかどうかが試されている。古文書関係の写真が計4つ掲載されたが、問1を解答する際、写真1をヒントにすることができる。写真などの説明文や史料の注は、問題を解く上での重大なヒントになることが多いことに注意しておきたい。
問3は得点差の生じやすい土地制度に関する中世〜近世の年代整序問題であったが、それぞれの文章に示された時代を特定することができれば確実に得点できたであろう。
問4は教育史に関してのやや細かな知識がないと失点する可能性が高い。
問5にみえる「ひめゆり隊」や「女子挺身隊」は、2012年第6問の問5でも出題されている。
問6のグラフの読解問題では、「朝鮮戦争が勃発した」、「日本万国博覧会が開催された」、「三池争議(三池闘争)が発生した」、「大日本産業報国会が結成された」といった史実の正確な年代把握が必要であった。
全体的には標準的な問題が多かったため、ケアレスミスが得点差につながったと思われる。

第2問 原始・古代の社会・国家と交通の関係
原始・古代の社会と交通といった、過去のセンター試験・日本史Bでもよく出題されていた頻出テーマである(たとえば2011年追試験第2問の問2「古代における人々の移動や交通」)。
問1・問2では、縄文・弥生時代を正面から扱った問題が久々に復活したが、問1で引用された地図は三内丸山遺跡と大森貝塚の所在する都道府県を把握できていれば解答可能であった。また、問2で引用された史料(『魏志』倭人伝からの引用)は、昨年の第2問の問2と出題のされ方が類似しており、形式面でとまどうことはなかったと思われる。
問3の年代整序問題は、選択肢で示されている時期の間隔がやや狭いが、6〜7世紀の大まかな政治動向を把握できていれば難しくはない。
一方、地方行政区画や駅制に関する問5は、律令制下の交通・通信制度に関するやや細かな理解が必要であった。
基本的な問題が多くを占めたため、受験生の間で得点差が生じにくいと予想される問題であった。

第3問 中世の政治・経済・文化
Aでは東大寺再建をテーマとして源平の争乱や中世の流通に関する設問が、Bでは「足利義満像」や「柳生徳政碑文」がとりあげられ、15世紀から16世紀にかけての社会・文化を中心とする設問が出題された。問題文は「織田信長」や「豊臣秀吉」など近世初期にまで触れられており、「大坂城」も出題された。しかし、「大坂城」以外の設問は中世に限定されており、第3問が対象とする時代は例年通りであったといってよいだろう。Aの引用史料は初見であるとはいえ、現代語訳されているため、あわてることはなかったと思われる。
問3の年代整序問題は「中世の流通」であるが、「宋→元→明」という中国王朝の変遷を押さえておけば解けるため、対外関係の要素を強くもつ問題であった。
問1の「源平の争乱」と問6の「徳政」に関する正誤問題は、習熟度の差から得点差が生じた可能性が高い。

第4問 近世の文化・外交
分野的には文化・外交を中心に社会経済史も含まれ、時代的には近世初期から幕末までを対象とする総合問題であった。史料や日本地図など、用いられた素材は豊富であったが、各設問は「産業」や「近世の印刷物」などテーマが限定されており、全体的に正答を導きやすい問題が多かった。
問1は受験生にとって初見史料であると思われるが、史料中の「天の四郎」や「絵像」から容易に解答できる。
問6は地図上の場所を指摘させるパターン化した設問で、日米和親条約やモリソン号事件の内容を正確に理解しておけば正答は容易に得られる。
ケアレスミスでの失点が得点を大きく左右したと思われる。

第5問 明治期の租税制度
昨年は「明治期における特許制度」というやや特殊なテーマであったが、今年は明治期の租税制度という、誰もが一度は学習したことがあるであろうテーマがとりあげられた。昨年の第6問の問8で「消費税」が出題されたことを考えれば、2014年の「消費税増税」という、社会的に重大な出来事を受験生に意識させた内容であったといえよう。
問2の日英通商航海条約は、昨年のセンター試験・日本史Aの第3問の問4で出題されている。
問4の表の読解については、例年通り、著名な歴史事項に関する正確な年代の把握が必要であった(本問では「日露戦争」と「関税自主権の完全回復」)。

第6問 手塚治虫とその時代
漫画家の手塚治虫が問題文にとりあげられ、1920年代から戦後の高度経済成長期までを対象とする設問が出題された。昨年はみられなかった人物史の問題が復活したが、政治家や外交官など、教科書に必ず登場しているわけではない漫画家をとりあげたこの問題は、新傾向の問題だといえるだろう。
問1は問題文と下線部をよく読んだ上で時期を判断しなければならない設問で、「問題文を読まなくても解答できる」と考えている受験生に警鐘を鳴らす性格をもつものであった。
太平洋戦争中について、かなり細かい知識が必要とされる地図問題や、1980年代の問題などがみられた昨年の問題に比して、全体的に平易であったが、「革新首長」や「日本学術会議」などは、受験生にとってみればややなじみの薄い歴史用語であったと思われる。