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物理基礎
全体概観

大問3題構成の出題。基礎的な問題が中心であったが、組合せ問題が多く解答には注意が必要であった。各分野の偏りはなく、教科書からまんべんなく出題された。 


大問3題構成で、第1問は物理基礎のさまざまな内容を扱った小問集合、第2問は波動と電気、第3問は力学についての出題であった。難問は出題されておらず、計算量も多くなく、全体的に基礎的な問題が中心であった。ただし、第3問Aのように、力学について正しく理解しているかどうかで差がつく問題もあった。

第1問の小問集合は、静電気の帯電、熱効率、等加速度運動、弦の振動、原子力発電の核分裂からの出題であった。第2問は、Aがy-xグラフから読み取る波の基本、Bが3つの抵抗器の直列接続と並列接続に関する出題であった。第3問は、Aがばねに働く力とその仕事、Bが斜面上の物体の等加速度運動からの出題であった。

出題形式面では、組合せ問題が13問中5問出題されていた。組合せ問題は、すべて正しいものを選択しないと正解とはならない。そのため解答には十分に注意する必要があり、ここでの正答率で差がつく可能性がある。

全体としては計算量も少なく、難易度は標準レベルであるように予想される。


 

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2015

第1問

小問集合

5

5

20

第2問

波動、電気

4

4

15

第3問

力学

4

4

15

合計

13

13

50

設問別分析
【第1問】小問集合
第1問は、物理基礎のさまざまな分野を扱った小問集合であった。問1は二つの物体をこすりあわせたときに発生する電荷間の引力や反発力の組合せ問題。問2は熱効率に関する問題。問3は等加速度直線運動の加速度と移動距離を求める組合せ問題。問4は弦の固有振動を扱った問題。問5は原子力発電のしくみや現状の課題に関する組合せ問題。いずれも基礎的な内容であった。

【第2問】波動、電気
Aは、x軸上に沿って伝わる正弦波を扱った問題である。問1は実線と破線の波形から、どちらの向きにどれだけ正弦波が移動したかを考える。正弦波の移動する向きに注意しなければならない。問2は、問1の結果と図1のy-xグラフから読み取れる波長より、求めることができる。

Bは、三つの抵抗の直列接続、並列接続の問題である。問3は直列接続と並列接続での抵抗R1を流れる電流を求める組合せ問題であった。全電流の大きさを問われている訳ではないので、図2(b)は合成抵抗を求めなくても解答できる。問4は消費電力の最大値と最小値を求める組合せ問題で、直列接続では抵抗を流れる電流が等しく、並列接続では抵抗間の電圧が等しいことを用いる。

【第3問】力学
Aは、ばねの両端を同じ大きさの力で引いたときに関する問題である。図1は、ばねの一端を壁に固定して引いた場合と同じと、気づくかどうかで差がつく。これに気づけば、問1、問2ともにすぐ答えを導き出すことができる。

Bは、なめらかな斜面上を運動する小物体に関する問題である。問3は、小物体は斜面平行下向きの等加速度直線運動を行うことからグラフを選択できる。問4は点Pと点Qで力学的エネルギーが保存するから、点Pでの力学的エネルギーが大きいほど点Qでの速さも大きくなると考える。