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国語

国語 

英語

英語 リスニング 
英語
全体概観

新形式の出題が見られるも、全体の傾向に変化なし 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

 大問6つからなる全体構成と大問ごとの配点は昨年と同じ。読解問題(第3問〜第6問)の配点が全体の7割以上を占める読解中心の出題である。全体の語数は約4400語で昨年より200語程度増えた。
 全体の傾向は変わらないが、出題形式にはいくつかの変化が見られた。これまで第2問で出題されていた対話文中の空所補充問題は第3問に移動し、第2問には新たに対話文中の英文を文脈と文法・語法の両面から考えて完成させる問題が出題された。また、これまで第3問Aで独立して出題されていた語(句)の意味を推測する問題は、第5問、第6問の設問中に組み込まれた。なお、昨年新形式として出題された第3問Bの文削除問題は今年も出題された。その他、第5問の複数情報源に基づく読解問題では、これまで出題されていたイラストに関する設問がなくなった。
 第1問・第2問は、発音・語彙・文法・語法等の英語の基礎力を試す問題で、全体配点の29%が与えられている。全体配点の71%を占める読解問題(第3問〜第6問)は、短い対話文の空所補充完成やパラグラフの理解を問う基本問題から始まり、実際に英文に接する際に考えられる様々な状況を想定した内容把握を問う出題となっている。具体的には、議論の要点整理、図表を交えた英文読解、広告文からの情報収集、複数情報源に基づく状況把握、説明文の読解等である。英語のパラグラフについての基本的な理解のうえに、英文のタイプに応じた読み方ができるように計画的に学習していこう。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2015

第1問

A

単語の発音

3

3

14

B

単語のアクセント

4

4

第2問

A

文法・語法・語彙

10

10

44

B

整序英作文

3

6

C

対話文中の英文完成

3

3

第3問

A

対話文の空所補充

2

2

41

B

不要な文の選択

3

3

C

意見内容の要約

1

3

第4問

A

図表を使った説明文読解

4

4

35

B

説明文書などの読み取り

3

3

第5問

複数情報源に基づく読み取り

5

5

30

第6問

A

説明的文章の読解

5

5

36

B

1

4

2014

第1問

A

単語の発音

3

3

14

B

単語のアクセント

4

4

第2問

A

文法・語法・語彙

10

10

44

B

対話文の空所補充

3

3

C

整序英作文

3

6

第3問

A

文脈による語句の意味推測

2

2

41

B

不要な文の選択

3

3

C

意見内容の要約

1

3

第4問

A

図表を使った説明文読解

4

4

35

B

説明文書などの読み取り

3

3

第5問

複数情報源に基づく読み取り

5

5

30

第6問

A

説明的文章の読解

5

5

36

B

1

4

2013

第1問

A

単語の発音

3

3

14

B

単語のアクセント

4

4

第2問

A

文法・語法・語彙

10

10

41

B

対話文の空所補充

3

3

C

整序英作文

3

6

第3問

A

文脈による語句の意味推測

2

2

46

B

意見内容の要約

1

3

C

英文空所補充(文または文の一部を補充)

1

3

第4問

A

図表を使った説明文読解

3

3

33

B

説明文書などの読み取り

3

3

第5問

複数情報源に基づく読み取り

5

5

30

第6問

A

説明的文章の読解

5

5

36

B

1

5

2012

第1問

A

単語の発音

4

4

14

B

単語のアクセント

3

3

第2問

A

文法・語法・語彙

10

10

41

B

対話文の空所補充

3

3

C

整序英作文

3

6

第3問

A

文脈による語句の意味推測

2

2

46

B

意見内容の要約

1

3

C

英文空所補充(文または文の一部を補充)

1

3

第4問

A

図表を使った説明文読解

3

3

33

B

説明文書などの読み取り

3

3

第5問

複数情報源に基づく読み取り

5

5

30

第6問

A

説明的文章の読解

5

5

36

B

1

4


過去の平均点の推移

2014 2013 2012 2011 2010
118.87点 119.15点 124.15点 122.78点 118.14点

設問別分析
【第1問】A 単語の発音 B 単語のアクセント
今年も例年同様、発音とアクセントのみの出題であった。形式・問題数ともに昨年からの変更はなく、Aは「下線部の発音がほかの三つと異なるもの」を選ぶ問題が3問、Bは「第一アクセントの位置がほかの三つと異なるもの」を選ぶ問題が4問であった。特に紛らわしいものもなく、発音問題、アクセント問題とも基本的なレベルであった。

【第2問】A 文法・語法・語彙 B 整序英作文 C 対話文中の英文完成
昨年までCで出題されていた整序英作文がBで出題され、Cには昨年の追試で出題された、対話文中の文脈に合うように、与えられた語句を正しく組み合わせて応答文を完成させる問題が出題された。落ち着いて解けば正解を得られるが、本試では新形式の問題ということもあり、焦って失点をしてしまった受験生も多いのではないかと思われる。Aは昨年と同形式の問題であるが、文法・語法共にやや難しい問題が含まれていた。どれだけ多くの英文に接し、英語表現に慣れ親しんでいるかがポイントとなったであろう。

【第3問】A 対話文の空所補充 B 不要な文の選択 C 意見内容の要約
例年通り各問ともに文脈から正解を選ばせる趣旨は変わらないが、形式的には昨年まで第2問Bで出題されていた対話文の空所補充問題が第3問Aに入り、Bの不要文選択問題とCの意見内容の要約問題は今年も昨年同様に出題された。昨年、新形式として出題されたBの不要文選択問題は、今年は形式面で驚いた受験生は少なかったと思われるが、内容的にやや難しく感じたのではないだろうか。Cの意見内容の要約問題は、これまでは発言者があるテーマに関して賛否や反対意見を述べることが多かったが、今年は同じ意見を一貫して発展させていく内容であったのが特徴的である。

【第4問】A 図表を使った説明文読解 B 説明文書などの読み取り
問題形式に昨年から大きな変化はなかった。Aは昨年同様4問で、例年通りグラフにあてはまるものを選ばせる問題とともに、昨年はじめて出題された、最後のパラグラフに続くトピックを推測させる問題も踏襲された。今年のAの素材文は、SNSの危険性に関する説明文であったが、問題文・設問ともに比較的平易と言える。Bはキャンプ場に関するウェブサイトの読み取り問題である。特に問2、問3は設問文自体がかなり長いが、選択肢に紛らわしいものはなく、落ち着いて取り組めば高い正答率が期待できる。

【第5問】複数情報源に基づく読み取り
形式的には過去5年の問題とほぼ同様であるが、例年出題されていたイラストを選択肢とする問題がなくなった。父親が娘の担任の先生に送ったメールと、先生からの返信のメールを素材に設問が5つ設けられている。本文に合致していないものを選ぶ設問を含め、5問中4問が内容一致問題であるが、メール文中に用いられている語句の意味を推測させる問題が1題出題された。メール本文は平易で、設問も紛らわしい選択肢はなく、慌てなければ難なく答えられるレベルである。

【第6問】説明的文章の読解
citizen science(市民科学)とはどのようなもので、どのように発展してきたか、また今後の可能性はどうかについて論じた文章を素材としている。形式的には従来と同様に内容一致問題を主軸にしており、本文の語数も例年並みである。設問別に見ると、例年同様Aでは指定されたパラグラフに関するオーソドックスな内容一致問題が3問、本文全体の主旨を問うものが1問出題されたが、新傾向として文中の単語の意味を推測によって答える問題が1問あった。Bはパラグラフの見出しを問うもので、従来通りだった。総じて言えば、本文と設問のレベルは標準的で、落ち着いて解答できれば高い正答率が期待できるだろう。