数学オリンピック 生物学オリンピック 地理オリンピック 地学オリンピック

センター試験解答速報2015 センター試験解答速報2015トップ センター試験合否判定システム

解説・配当一覧 新年度特別公開授業

2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 

2日目旧課程解答

数学1

旧数学I 旧数学I・旧数学A 

数学2

旧数学II・旧数学B 

理科2

物理I 化学I 生物I 地学I 旧理科総合A 旧理科総合B 

1日目解答

地理歴史

世界史B 世界史A 日本史B 日本史A 地理B 地理A 

公民

現代社会 倫理 政治・経済 倫理、政治・経済

国語

国語 

英語

英語 リスニング 
化学基礎
全体概観

大問数2つ、マーク数は14。化学基礎の教科書の内容がまんべんなく出題された。 教科書の発展内容は、出題されなかった。 

大問数が2問、マーク数は14で、各大問の配点は25点ずつであった。選択肢数は最大でも6つで、組み合わせを問う選択問題は出題されたものの該当問題の内容はいずれもきわめて平易であり、計算問題も14題中4題と旧課程「化学I」と同程度の比重のため、落ち着いて対処していけば、30分で余裕を持って解ききれる分量と難易度である。また、第2問 問7でグラフの読み取り問題が出題されており、教科書の内容のきちんとした理解が求められる問題であった。今年より新課程での出題にはなったものの、全体として過去のセンター試験と出題傾向は似通っているため、過去問学習を行うことの重要性は変わらない。
総評として、取り組みづらい問題はほとんどなく易しかったと言えるだろう。

 

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2015

第1問

単体、原子の構造、物質の三態、電子式、極性、化学結合、人間生活と化学

7

7

25

第2問

物質量と化学反応式、酸と塩基、酸化還元反応

7

7

25

合計

14

14

50

設問別分析
第1問
従来問1に出題されていた小問集合が無くなった。

問1 単体でない、つまり化合物を選ぶ問題。従来の小問集合に類題が頻出している(2012年度、2007年度「化学I」など)。
水晶の化学式を覚えていないために、斜方硫黄と水晶で迷った受験生もいたと思われる。
   
問2 原子及びイオンの電子配置に関する出題。それぞれの電子配置を確認させる出題である。価電子という化学用語を正確に理解している必要がある。
解答のFがハロゲンであることから答えやすい問題だったと思われる。原子番号20までの周期表を覚えることは大切である。(2007年度「化学I」問1のaの類題)

問3 状態変化に関する用語を答えさせる問題。得点率の高い問題である。(2010年度「化学I」問2の類題)

問4 電子式から化学式を決定する問題。電子式の出題は目新しいものである。電子式から三重結合が存在すること。三重結合をもつ物質はどれであるかが分かればすぐに対応出来るものである。XZと出題されているので問題文の最後の1文を読み落とした受験生には迷いが生じたであろう。

問5 無極性分子を選ぶ問題。旧課程では範囲外であり,出題されていない内容である。直線形や正四面体形など分子の形を押さえていれば対応出来る。二酸化炭素を無極性分子と暗記している受験生が多く選択しやすかったと思われる。

問6 物質とそれを構成する化学結合の組合せの出題。アンモニアとアンモニウムイオンを勘違いした受験生もいたと思われる。  

問7 身のまわりの物質に関する正誤問題である。選択肢の文章はそれぞれの物質そのものに関する内容であるので、鉄が酸化して得られるという間違いを見抜くことが文系の受験生には難しかったと思われる。

第2問
問1 標準状態における気体1gの体積を比較する問題。分子量の大小関係から決定する。

問2 プロパン1molを完全燃焼させたときの反応式の係数を問う問題。完全燃焼の反応式を書く機会は多く解きやすかったと思われる。

問3 水酸化ナトリウム水溶液のモル濃度計算。計算も複雑にならずに解きやすい。

問4 ブレンステッド・ローリーの定義を利用し、酸としてはたらく物質を探す問題。頻出問題であり解きやすい。

問5 塩の水溶液が何性を示すか判定し、pHの大小関係を選ぶ問題。正塩の液性を覚えていることと、塩基性はpH>7、中性はpH=7、酸性はpH<7であることをおさえていないと解答できない。

問6 下線部の原子の酸化数を求め、酸化数が3減少しているものを選択する問題。酸化数を求める練習をしている受験生は多く解きやすい。

問7 グラフから金属の原子量を求める問題。反応するMと発生する水素の物質量が同じであり、HClが不足するような複雑さもないので解きやすい問題である。