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倫理、政治・経済
全体概観

大問構成は倫理分野、政治・経済分野から各3問。小設問は大部分が「倫理」「政治・経済」単独からの流用だが、政治・経済分野にオリジナル問題あり。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

出題形式としては、倫理分野、政治・経済分野から大問が各3問ずつ計6問、小設問は大部分が「倫理」「政治・経済」単独科目と共通であったが、政治・経済分野では「倫理、政治・経済」オリジナル問題が2題含まれていた。また政治・経済分野では昨年度と変わらず「倫理、政治・経済」オリジナルのリード文が1問あった。出題数は39問とこちらも変化なし。
本年度も「倫理」と「政治・経済」の全分野から網羅されるように設問が選択されている。倫理分野、政治・経済分野ともに十分な準備をしておかないと高得点はねらえない出題であった。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2015

 

 

第1問

現代社会分野・青年期分野

5

5

14

第2問

源流思想分野・日本思想分野

7

7

18

第3問

源流思想分野・西洋近代思想分野

7

7

18

第4問

政治・経済総合問題

6

6

14

第5問

人権と行政組織

7

7

18

第6問

経済のグローバル化

7

7

18

2014

 

 

第1問

現代社会分野・青年期分野

5

5

14

第2問

源流思想分野・日本思想分野

7

7

18

第3問

源流思想分野・西洋近代思想分野

7

7

18

第4問

国内政治・国内経済・国際政治分野

6

6

14

第5問

経済分野

7

7

18

第6問

国内政治分野

7

7

18

2013

 

 

第1問

現代社会分野・青年期分野

5

5

14

第2問

源流思想分野・日本思想分野

7

7

18

第3問

源流思想分野・西洋近代思想分野

7

7

18

第4問

国際経済分野

6

6

14

第5問

国際政治分野・国内政治分野

7

7

18

第6問

経済分野

7

7

18

2012

第1問

源流思想分野

7

18

第2問

西洋近代思想分野

7

7

18

第3問

青年期分野・日本思想分野・現代社会分野

5

5

14

第4問

日本経済分野

6

6

14

第5問

日本経済分野・国際経済分野

7

7

18

第6問

政治分野

7

7

18


過去の平均点の推移

2014 2013 2012
67.29点 60.68点 67.14点

設問別分析
【第1問】現代社会分野、青年期分野
リード文は「倫理」第1問と共通で、現在の世界が抱える様々な問題、レヴィン、「正義」の捉え方、グラフ読解、カミュについての資料文読解が出題された。問1は環境問題や紛争など分野がまたがっており、また問3は古代ギリシアから現代思想まで出題されるなど、幅広い知識を有しているかが問われている。

【第2問】源流思想分野、日本思想分野
古代日本の人々の心、最澄、四諦、江戸時代の思想家(林羅山、安藤昌益、二宮尊徳)、『論語』の言葉、近代日本の思想家について問われたうえ、本文の趣旨についての読解問題が出題された。リード文および小設問のベースは「倫理」単独科目の第3問(日本思想)であり(7題中5題が「倫理」第3問(日本思想)と共通)、2題が「倫理」第2問(源流思想)と共通問題であった。問4はダミーの選択肢を使って難易度を引き上げようとしているが、選択肢の内容は平易。問5はここ数年出題されていなかった、「言葉」についての問題。しかし、過去問をきっちりと解いていた受験生は動揺することはなかったであろう。このように、過去問を見ておくことは重要である。また問6は、センター試験では見慣れない思想家についての記述に惑わされないことが重要であった。

【第3問】源流思想分野、西洋近代思想分野
様々な聖典、ベーコン、社会問題の克服に努めた思想家、コント、カント、資料文(プラトン)が出題され、また本文の趣旨についての読解問題が出題された。リード文および小設問のベースは「倫理」単独科目の第4問(西洋近代思想)であり(7題中5題)、2題が「倫理」第2問(源流思想)と共通問題であった。問2や問5では、近年の傾向である著作が解答のポイントになっている。全体的にそれほど難しい問題はなく、慌てなければ高得点がねらえるであろう。

【第4問】政治・経済総合問題
寡占市場、国家の3要素、主な国の総選挙での投票率、日本の予算、日英独の社会保障のデータ、日米英の国会や議会などからの出題。リード文は「倫理、政治・経済」オリジナルで、小設問は「政治・経済」単独科目と共通問題が4題、オリジナル問題が2題であった。問3の投票率の問題と問5の社会保障の問題はデータの読み取りと知識が同時に問われており、解答に時間のかかるやや難問であった。

【第5問】人権と行政組織
民法改正、日本における少数者や社会的弱者などの権利の拡大や救済、表現の自由、社会権、統治機構、社会的格差の是正、公務員の制度と組織についての出題。問1の民法改正は時事問題であるが、必ず知っておかなければならない事項。社会的格差の是正についての問6は昨年度の本試験でも出題されたロジック問題。知識を問うだけではないという姿勢を見せている。

【第6問】経済のグローバル化
2008年の国際社会での出来事、経常収支、BRICS、日韓中伯のGDPの実質成長率、ソ連のアフガニスタン侵攻、企業活動のグローバル化、需要供給曲線についての出題。リード文、小設問いずれも「政治・経済」単独科目の第4問と完全に共通であった。問7は前提条件が長々と述べられているが、ポイントは端的に文末に述べられているので、これを読み取りたい。