第1問が、3年ぶりに三角関数と指数・対数関数の問題の組み合わせに戻った。
旧課程と比べて、出題範囲に大きな変化がないこともあり、昨年までの内容を踏まえた出題となっている。
第1問は〔1〕が三角関数の問題、〔2〕が指数計算を含む連立方程式、相加平均と相乗平均の関係に関する問題である。2題とも、この単元からの出題としては、計算量も比較的少なく取り組みやすい。
第2問は微分・積分からの出題。初めに平均変化率から微分係数を求める小問があった。そのあとに、放物線と直線によって囲まれる2つの面積の差の最小値を求める問題が続く。計算量は標準的である。
第3問は数列の問題。周期数列を題材とし、数列の連続項の積の形を扱っている。中盤からの計算量がとても多く、難度も高い。
第4問は平面ベクトルの問題であり、ひし形が題材。
第5問は確率分布の問題であり、基本計算と正規分布に関する問題になっている。
全体的に計算量が多く、大問毎の難易度の差がある分、取り組む順序を的確に判断出来たかが、得点につながったかと思われる。難しいと感じたら、次に進める判断が大切である。
年度 |
大問 |
出題分野 |
配点 |
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2015
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第1問 |
[1] 三角関数 |
30 |
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[2] 指数関数・対数関数 |
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第2問 |
微分法と積分法 |
30 |
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第3問 |
2問選択 |
数列 |
20 |
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第4問 |
ベクトル |
20 |
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第5問 |
確率分布と統計的な推測 |
20 |