新課程で新たに加わった分野から多く出題され、分野全体についての総合的知識を問う問題が大半であった。計算問題は、量が少なく、容易であった。地質図学は基本問題。選択問題は大気と鉱物、宇宙膨張の2問。
大問数 |
減少(-1) | 変化なし | 増加 |
設問数 |
減少 | 変化なし | 増加 |
マーク数 |
減少 | 変化なし | 増加 |
難易度 |
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化 |
大問数は昨年より1問減少。大問1が地球物理とプレートの中問3問構成になった。基本的事項の知識問題が大半であるが、個々の分野の単なる暗記でなく、分野にまたがる総合的理解が必要である。教科書を丹念に学習することが高得点につながる出題である。 第1問は活断層と地球物理の総合問題。プレートの沈み込みとプルーム、残留磁気についての出題。基本的内容だが、総合的理解が必要でやや難しい。第2問は地質と岩石についての基本問題。地質図は易しい。鉱物の鑑定が目新しい。第3問は大気と海洋の大循環と潮汐の基本問題。教科書を丁寧に学習していれば易しい。第4問は光行差と暦、恒星の性質に関する出題。光行差は難しい。恒星は標準的。計算問題も標準的。第5問(選択)は大気の進化とケイ酸塩鉱物の結晶構造についての標準問題。第6問(選択)は宇宙膨張についての出題。学習経験が問われる。やや難しい。全体として昨年並みの難易度であった。
年度 |
大問 |
出題分野 |
設問数 |
マーク数 |
配点 |
|
2016 |
第1問 |
地球の内部構造 |
8 |
8 |
27 |
|
第2問 |
地質と岩石 |
5 |
5 |
17 |
||
第3問 |
大気と海洋 |
8 |
8 |
27 |
||
第4問 |
地球と恒星 |
5 |
5 |
17 |
||
第5問 |
1問選択 |
地球の大気と鉱物 |
4 |
4 |
12 |
|
第6問 |
宇宙膨張 |
4 |
4 |
12 |
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2015
|
第1問 |
地球の形とプレートテクトニクス |
6 |
6 |
20 |
|
第2問 |
地球の内部構造 |
3 |
3 |
10 |
||
第3問 |
地質と地表の変化 |
6 |
6 |
20 |
||
第4問 |
大気と海洋 |
6 |
6 |
20 |
||
第5問 |
宇宙 |
6 |
6 |
20 |
||
第6問 |
1問選択 |
火成活動と火成岩 |
3 |
3 |
10 |
|
第7問 |
地球の大気 |
3 |
3 |
10 |
過去の平均点の推移
2015 |
---|
40.91点 |