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センター試験解答速報2016

1日目解答

地理歴史

世界史B 世界史A 日本史B 日本史A 地理B 地理A 

公民

現代社会 倫理 政治・経済 倫理、政治・経済

国語

国語 

英語

英語 リスニング 

2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 
リスニング
全体概観

設問数、配点に変化なし、第3問B、第4問に形式の変化あり 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

大問4題からなる全体の構成に変化はないが、第4問に形式面の変化があった。昨年までの第4問Bの形式(長めの文章を聞いて答える問題)がやや語数を減らして第4問Aに移り、第4問Bには、新たに3人の討論(発言数6、総語数300語)を聞いて答える問題が設けられた。昨年までの第4問Aの短い文章を聞いて答えるモノローグの問題が姿を消し、対話を聞き取る問題が増えたことになる。また、第3問Bでは、長めの対話を聞き取る点は変わらないが、設問形式がこれまでの表を完成させる形式から、3つの設問にそれぞれ解答する形式に変わった。
全体の総語数は約1100語でほとんど変化はなかった。英語の読み上げは標準的な速度で、設問ごとに2回繰り返される点も変わらない。ただし、内容面では説明的な文章の聞き取りがなくなり、日常生活における英語による発話を意識した内容となっている。具体的には、第3問Bは宅配ピザの注文、第4問Aは女性の体験談の語り、第4問Bは学校の英語の授業での討論といった具合である。英語を聞き取るだけでなく、日頃から英語を発話する機会を増やしていくことが求められている。
難易度については、昨年は迷うことが少ない設問が多く易化したが、今年はやや思考を要求する問題の増加や設問形式の変化により、昨年と比べると難化したといえる。

年度

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2016

第1問

短い対話の内容に合う絵などを選ぶ

6

6

12

第2問

短い対話の後に続く応答文を選ぶ

7

7

14

第3問

A

短い対話の内容について、質問に対する答えを選ぶ

3

3

12

B

長めの対話の内容について、質問に対する答えを選ぶ

3

3

第4問

A

長めの文章の内容について、質問に対する答えを選ぶ

3

3

12

B

長めの会話(3人)の内容について、質問に答える

3

3

2015

第1問

短い対話の内容に合う絵などを選ぶ

6

6

12

第2問

短い対話の後に続く応答文を選ぶ

7

7

14

第3問

A

短い対話の内容について、質問に対する答えを選ぶ

3

3

12

B

長めの対話の内容について、図表を完成する

3

3

第4問

A

短い文章の内容について、質問に対する答えを選ぶ

3

3

12

B

長めの文章の内容について、質問に対する答えを選ぶ

3

3

2014

第1問

短い対話の内容に合う絵などを選ぶ

6

6

12

第2問

短い対話の後に続く応答文を選ぶ

7

7

14

第3問

A

短い対話の内容について、質問に対する答えを選ぶ

3

3

12

B

長めの対話の内容について、図表を完成する

3

3

第4問

A

短い文章の内容について、質問に対する答えを選ぶ

3

3

12

B

長めの文章の内容について、質問に対する答えを選ぶ

3

3

2013

第1問

短い対話の内容に合う絵などを選ぶ

6

6

12

第2問

短い対話の後に続く応答文を選ぶ

7

7

14

第3問

A

短い対話の内容について、質問に対する答えを選ぶ

3

3

12

B

長めの対話の内容について、図表を完成する

3

3

第4問

A

短い文章の内容について、質問に対する答えを選ぶ

3

3

12

B

長めの文章の内容について、質問に対する答えを選ぶ

3

3

過去の平均点の推移

                 
2015 2014 2013 2012 2011
35.39点 33.16点 31.45点 24.55点 25.17点

設問別分析
【第1問】短い対話の内容に合う絵などを選ぶ問題
例年同様、絵や数値に関する問題を中心とする構成であった。絵については、校旗のデザインを問う問題と、応募用紙における電話番号の記入位置を問う問題の2問が出題されたが、under、above、at the bottom right、at the topなどの位置関係を示す表現がポイントになった。数値を問う問題は2問で、1つは新入部員の総数、もう1つはレポートを仕上げるのに残された時間を問う問題であったが、簡単な計算が必要となる点は例年通りである。第1問全体としては標準的なレベルであったと言えるだろう。

【第2問】短い対話の後に続く応答文を選ぶ問題
対話の最後に続く応答を選ぶ問題で、例年通りの問題形式・問題数だった。いずれも状況を考えなければならない設問であるが、会話表現の決まり文句の知識がカギになるというよりは、話題の中心をしっかりつかみ、全体的文脈をとらえることが不可欠である。問いに対する明確な応答を選ぶというよりも、消去法で正解になりえない選択肢を消し、自然につながるもの選ぶ問題が含まれる点に注意したい。第2問全体としては標準的なレベルであったと言えるだろう。

【第3問】A 短い対話の内容について、質問に対する答えを選ぶ問題
     B 長めの対話の内容について、質問に対する答えを選ぶ問題
Aは昨年と同じ形式で、短い対話の内容について質問に対する答えを選ぶ問題が3題であったが、いずれもどのような状況で行われているかが容易に判断できる内容であり、落ち着いて聞き取ることができれば解答は難しくなかっただろう。Bは従来、長い対話を聞いて表を完成させる問題が定着していたが、今年は長い対話を聞いて3つの設問に答える形式に変更になった。対話の内容は、夫婦がチラシを見て注文するピザの種類を相談し合うという日常的なものであり、読み上げ文、設問とも標準的だった。

【第4問】A 長めの文章の内容について、質問に対する答えを選ぶ問題
     B 長めの会話(3人)の内容について、質問に答える問題
Aは、短い文章を聞いてそれぞれの設問に答える形式の問題から、長めの文章を聞いて3つの設問に答える形式の問題に変わった。聞き取る英文は日常的な体験談で、登場人物の関係と行動が聞き取れれば難解な問題ではないが、形式が昨年とは大きく変わったため戸惑った受験生も多かっただろう。Bは、従来は長めの文章を聞いて設問に答える形式であったが、今年は3人の討論を聞き取る問題に変更になった。センター試験のリスニングで3人のナレーターが登場する問題ははじめてである。英語の授業で学校の改善策を討論するという会話の状況が問題冊子にあらかじめ記されており、読み上げられる内容も標準的であるが、3者の発言を整理しながら聞き取らねばならず、問題形式の変更に動揺せずに落ち着いて解答することが求められた。