大学入試センター試験

センター試験 1日目解答

地理歴史

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公民

現代社会 倫理 政治・経済 倫理、政治・経済

国語

国語 

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センター試験 2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 

全体概観

大問数・設問数ともに変化なし。絵画の作者を問う問題が復活し、昨年まで2年連続で1問であった地図問題が3問に増加した。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

昨年と出題形式に変化がなく大問数4、設問数33となった。地図問題の出題数が増加し、例年出題されていた領域を問うものだけでなく、経路を問う問題が出題された。グラフを使用した問題は3年連続で出題され、今年も折れ線グラフ中の数値と年代を関連付けるものであった。昨年出題されなかった絵画問題が復活し、地図・グラフ・絵画など諸資料を活用して学習がなされているか問われた。昨年出題されなかった時期についての理解が問われる正文選択問題が5問出題され、一部難問が見られたものの、難度としては例年並みで、平均点が40点を下回った昨年よりはやや易化したといえる。

年度 大問 出題分野 設問数 マーク数 配点
2019 第1問 戦争や軍隊 9 9 28
第2問 人・モノ・文化の交流 10 10 30
第3問 食べ物 7 7 21
第4問 国家と指導者 7 7 21
2018 第1問 伝統の利用による国家形成 10 10 30
第2問 帝国主義の時代における教育や人材養成 10 10 31
第3問 海を舞台とした交流や国家・地域の再編 7 7 21
第4問 宗教運動と政治・社会との関わり 6 6 18
2017 第1問 世界史上の植民地の形成や拡大及びその支配のあり方 9 9 27
第2問 世界と日本の結び付き 10 10 31
第3問 ヨーロッパのキリスト教世界 7 7 21
第4問 第二次世界大戦以降の国際関係の展開 7 7 21
2016 第1問 世界史上の国家の再編や建設 9 9 27
第2問 世界史上の農耕や農作物 10 10 31
第3問 世界史上の移住や移民 7 7 21
第4問 世界史上の外交や国際関係 7 7 21
2015 第1問 世界史上のマイノリティ 11 11 34
第2問 世界史上の人間と動物との関わり 11 11 33
第3問 世界史上の社会運動や民衆運動 11 11 33

過去の平均点の推移

2018 2017 2016 2015 2014
39.58点 42.83点 42.07点 47.37点 47.78点

設問別分析

【第1問】戦争や軍隊
Aは中華民国の国民政府、Bはヨーロッパ諸国の植民地軍、Cはクラウゼヴィッツについて述べたリード文をもとに、主に近現代の世界の動向に関する問題が出題された。Aではアメリカ同時多発テロの時期を問う年表問題が出題され、受験生が生きている「現在」に関する理解が問われた。Bではヨーロッパ諸国の協定・同盟に関する2文の正誤組合せ問題が出題され、近代の国際関係の推移についての正確な知識が問われた。Cではフランス・イギリス・ドイツの男性人口に占める軍人の割合を表した折れ線グラフを題材とした問題が出題され、戦争が起こった年代を正確に覚えているかが問われた。

【第2問】人・モノ・文化の交流
Aは中国の城壁と倭寇、Bは東南アジアの仏教、Cはモンゴル帝国期の外交について述べたリード文をもとに、前近代のアジアを中心とする問題が出題された。Aでは都市の位置を問う地図問題が出題され、普段から教科書の資料を確認して学習ができているかが問われた。Bでは東南アジアで広く信仰されている仏教の宗派を問うリード文中の空欄補充問題が出題され、現在の世界の文化に対する知識が問われた。Cではマゼラン一行の航路を問う地図問題が出題され、Aと同様に歴史的事項について語句だけでなく空間的に理解しているかが問われた。

【第3問】食べ物
Aはパンとワイン、Bは着色料について述べたリード文をもとに、主に近代以前の欧米に関する問題が出題された。Aでは壁画の作者について問う空欄補充問題が出題され、芸術家の業績に関する知識・教養が問われた。Bでは作物の伝播に関する空欄補充問題が出題され、各地域にみられる固有の食文化についての理解が問われた。中学校社会科で学習した内容に関する問題が複数見られ、中学校での学習内容が、高校で学ぶべき知識の土台となっていることが分かる。

【第4問】国家と指導者
Aはアフメトジャン=カシミ、Bはムッソリーニについて述べた文をもとに、20世紀の世界を中心とする問題が出題された。Aではオーストリア=ハンガリー帝国の成立時期を問う年表問題が出題され、19世紀後半の流れを理解しているかが問われた。Bでは国家の勢力拡大に関する当事国を問う正文選択問題が出題され、歴史的な事項について単に語句のみを覚えるのではなく、内容にまで踏み込んで理解しているかが問われた。
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