全体概観
《世界史A》


大問数が1問増加したが、設問数には変化なし。正文選択問題が倍増して、やや難化。

2007年度より大問数が3問、設問数が33問で固定されていたが、今年度の設問数は33問と例年通りであったものの、大問数が4問に増加した。新しい出題形式の設問はなかったが、5年ぶりに絵画の作者を選択する4択問題が出題され、昨年度5問出題された語句の4択問題は今年度はこれ以外登場しなかった。さらに、正文を選択する4択問題が9問から18問に倍増したことから、前年度よりも難化したといえる。近現代史の設問数は22問で昨年度の21問とほぼ変化がなかったが、19世紀に関する知識が問われる設問が7問から10問に増加し、やや近代史の比率が上昇した。一方、解答番号9のアテネ民主政、12のアッバース朝の版図、14の古代農業など近現代以前の設問でも迷う問題が多かった。国家の独立や開発、農業・食料、移民問題や核兵器など現在の世界の諸問題に通じるテーマの出題が多く、普段から新聞やテレビのニュースなどにより、社会的事象に関心を持って世界史を学習してほしいという大学入試センターのメッセージがうかがえる。




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