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センター試験解答速報2017

1日目解答

地理歴史

世界史B 世界史A 日本史B 日本史A 地理B 地理A 

公民

現代社会 倫理 政治・経済 倫理、政治・経済

国語

国語 

英語

英語 リスニング 

2日目解答

理科1

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 

数学1

数学I 数学I・数学A 

数学2

数学II 数学II・数学B 

理科2

物理 化学 生物 地学 
世界史B
全体概観

大問数、設問数、マーク数はいずれも昨年と同様で、出題傾向にも大きな変化はない。地図問題は4問に増え、うち1問は河川や運河の位置を問う新傾向。 


大問数
減少 | 変化なし | 増加  
設問数
減少 | 変化なし | 増加  
マーク数
減少 | 変化なし | 増加  
難易度
易化 | やや易化 | 昨年並み | やや難化 | 難化  

大問は4問。設問数は2005〜2016年に引き続いて各9問と例年通りであり、グラフの読み取り問題が昨年に続いて出題された。一方で、地図を用いた問題は、昨年の2問から4問に倍増し、そのうち1問は河川や運河の位置を判定する問題となっており、近年見られない傾向であった。また文化史の出題が3問にとどまり、昨年の10問から大幅に減少した。正文または誤文の文章選択問題の総数は昨年並みの20問であったが、誤文選択が昨年の4問から2問へ、時期指定文章選択が3問から1問へ減少した。出題される時代は前近代・近現代ともに昨年とほぼ同じ割合で、戦後史も昨年の3問と変わらなかった。地域についてもバランス良く出題されており、日本に関する選択肢を含む設問も2問見られた。時代・地域混合の選択肢からなる設問も昨年と同様に多く、学習が手薄になりがちな近代文化史の問題も2問あったが、全体としては、地域・時代ともに幅広い基礎力が問われる標準的な問題となっており、平均点も昨年並みと予想される。

年度 

大問

出題分野

設問数

マーク数

配点

2017

第1問

世界史上のマイノリティ(少数派)

9

9

25

第2問

世界史上の革命や政治体制の変化

9

9

25

第3問

国家が諸地域を統合するために採用した制度

9

9

25

第4問

世界史における自然環境•資源と人間との関わり

9

9

25

2016

第1問

世界史上の宮廷や宮廷文化

9

9

25

第2問

ユネスコに登録された世界遺産

9

9

25

第3問

世界史上の戦争とその影響

9

9

25

第4問

世界史上の宗教と政治との関係

9

9

25

2015

第1問

世界史上の帝国の支配と影響

9

9

25

第2問

世界史上の港町

9

9

25

第3問

世界史上の軍隊

9

9

25

第4問

世界史上の遊戯(ゲーム・競技)やその伝播と受容

9

9

25

2014

第1問

世界史上の危機

9

9

25

第2問

世界史上の家族や社会集団

9

9

25

第3問

歴史上の国際関係

9

9

25

第4問

過去の認識のあり方

9

9

25

過去の平均点の推移

2016 2015 2014 2013 2012
67.25点 65.64点 68.38点 62.43点 60.93点

設問別分析
【第1問】世界史上のマイノリティ(少数派)
Aはキリスト教単性論系のコプト教徒の歴史、Bはインドにおけるヒンドゥー教徒とムスリムの関係、Cはロシアにおけるドイツ系住民についてのリード文であった。Aではキリスト教史やアフリカ史など手薄になりがちな分野から出題された。Bの年表補充問題は近現代インド史に関する知識が問われた。Cではイギリスなどの銑鉄生産量のグラフ問題と、近現代ロシア史に関する年表補充問題などが出題された。全体で年表補充問題が2問出題されており、グラフ問題も年代の知識を問う問題であったため、歴史の流れの正確な把握が求められる。


【第2問】世界史上の革命や政治体制の変化
Aはフランス革命期における憲法、Bはローマ帝国の衰亡をめぐる歴史研究の議論、Cは20世紀のアジアにおける政治の民主化についてのリード文であった。Aでは、憲法や議会など幅広い分野から基本的な問題が出題された。Bでは、古代から近現代までの幅広いヨーロッパ史の知識が問われ、うち1問は基本的な都市の位置の出題であった。Cでは20世紀における革命や民主化運動について出題されており、近現代史の幅広い知識が定着しているかが問われたと言える。


【第3問】国家が諸地域を統合するために採用した制度
Aはアッバース朝の行財政組織や情報収集、Bは中国の南北経済の差とその統合の仕組み、Cはヨーロッパの中世から近代にかけての軍事制度の変化をテーマとしたリード文であった。Aでは土地制度や税制などについて、時代・地域ともに幅広い基本的知識が問われた。Bでは、地図問題や時期指定正文選択等が中国史を中心に出題された。河川や運河を判定材料とする地図問題は最近では見られなかったが、この問題も含めて3問とも判定は容易。Cでは、政治・経済分野について、中国・ヨーロッパを中心に幅広い時代から出題された。いずれも基本問題が多く、正確な基礎力が身についているかどうかが鍵となった。


【第4問】世界史における自然環境・資源と人間との関わり
Aはスペインによるラテンアメリカ大陸の支配と、アメリカ大陸産の銀をめぐる争い、Bは海洋交易とその手段の発展、Cは木材の利用の歴史についてのリード文であった。Aでは、地図問題を含めアメリカ史を中心とする基本的な知識を問う問題が出題された。Bでは文化史や東南アジア史など、知識の定着状況により得点に差がつきやすい分野から出題された。Cの年代整序6択問題は3つの事項の年代幅が大きいため、判定しやすかったであろう。全体的に、文化史や地図問題などへの対応力が鍵となった。