高校生の君へ

まずはじめに、
このたびの震災で亡くなった方々に
お悔やみを申し上げるとともに、
被災された方々、避難生活を余儀なくされている方々に、
心よりお見舞いを申し上げます。
また、みずからも被災者である高校生たちが
地元のためにボランティア活動をしていることを知り、
胸がしめつけられる思いです。

原発の状況。停電や物流システムの混乱。さまざまなイベントの中止。
震災の影響は拡大の一途をたどり、
被災地はもちろん、被災地以外の高校生の皆さんも、
それぞれに不安な日々を過ごしていることと思います。
また、今この瞬間にも、被災地の救済・支援のために、
身を危険にさらしながら不眠不休でがんばっている人々がいる中で、
何も貢献できずにいる自分の無力さを呪い、
勉強することに後ろめたさを感じたり、
勉強することに意味を見いだせなくなっている人も、
少なからずいるのではないでしょうか。
その気持ちはよくわかります。
人のために何かしたいという気持ちは、とても尊いものだと思います。

一方で、今こそ勉強に励むという姿勢も、あるべき姿ではないでしょうか。
たしかにこの未曾有の国家的危機において、
今の時点で、高校生の君にできることは、とても限られているでしょう。
しかし私たちは、これから長い時間をかけて深い傷を癒しながら、
新しい日本を、よりよい日本を、つくっていかなければなりません。
君は、その新しい国づくりにおいて、何らかの分野で活躍し、
貢献することができる貴重な人財たりえる存在なのです。
今こそ、考えてみてください。

自分は何のために勉強するのか。
大学進学を志している人は、自分は何のために大学に行くのか。
答えはひとつではありません。
時間がたてば変わることもありますが、
大切なのは、今の君なりの答えを出すことです。
答えが定まったら、最大限努力する。
これも立派な貢献だと思いませんか。
時間はかかるかもしれませんが、君なりの、君にしかできない貢献です。
ぜひ、誇りをもって勉強に打ち込んでください。
学習場所の提供など、私たちにできるサポートは惜しみません。
日本は資源に恵まれた国ではありませんが、人財資源は無限です。
君が、よりよい日本をつくる原動力になることを信じています。

東進ハイスクール・東進衛星予備校
理事長 永瀬 昭幸
社員・スタッフ一同