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大学受験の東進ハイスクール
涙の体験記


焦り・・・ボロボロの成績が示した現実。逆転合格の影には、努力とそれを支える多くの存在。


東進に入学。不安ばかりの心に響いた面談


 「私だけできない・・・」「やばいやばいやばい・・・」
 持丸慶子は、学校の定期テスト前になると決まっていつもこうだった。かといって、1か月前からコツコツ勉強するタイプでもない。高2の6月から英語だけは個人塾に通っていたものの、テスト前の不安は全く解消されなかった。いつもマイペースで落ち着いた印象の彼女だが、内心では相当の焦りを感じていた。
 そんな高2の夏。進路に関しても不安で仕方がなかった。理系であることと、小学校の頃から「自分で何かを作る」図工が好きだったことを思い返しながら、進路情報雑誌を調べたところ、建築学科が当てはまった。
 テニス部の仲間同士でお互いの志望進路を語り合ったとき、「そういう感じだよね。美術の時間に作った彫刻もうまかったし!」と言ってもらえた。また、何でも相談できる母親や、大学生の兄に報告したときは、「(建築士の)資格も取れるし、良い学科を選んだね」と言われ、自分の考えに何だか自信が持てた。
 高3直前の春、東進へのきっかけは部活仲間の誘いだった。愛用している『大原則』シリーズの著者、橋元淳一郎先生の授業が体験受講できると教えてくれたのだ。さっそく足を運び、来訪カードのアンケート欄には「第一志望:千葉大学工学部デザイン工学科」とはっきり書いた。志望校への意思は固まっていた。
 しかし、そのとき受験した学力診断テストはボロボロの結果。志望校が決まっているだけに、ますます不安は募った。「これじゃまずい。数学は?化学はどうしよう?」ずっと苦手科目である数学だけでなく、化学なんて、やることが多すぎてどうしたらいいか・・・不安をぶちまけた持丸に対して面談をしてくれた奥担任助手は、彼女の言葉を全部聞いた後で、まず一言「その気持ち、すごくわかるよ」と言ってくれた。その言葉は今も忘れられない。
 持丸は驚いた。この人がどうして自分の悩みに共感してくれるのだろう。しかし、そう言った後に奥担任助手は、自分は千葉大学工学部の現役学生であり、自身も化学のセンター試験勉強で苦労したことを話してくれた。その上で、自分に合わせた今後の学習スケジュールも提案された。その日に、東進の入学願書を持ち帰った。
 担任である金子先生との初面談。とにかく苦手な数学を克服したいと伝えると、「まずは復習として『高校対応数学I・A』と、学校の授業と並行して『高校対応数学III・C』の受講を中心に進めよう」と、やるべき事を明確に示してくれた。さらに、持丸が立てた1週間の受講スケジュールに、「これじゃ遅い!」と、きっぱり断言。その結果、当初考えていたペースの倍である、1日2コマ受講となった。勉強の話だけでなく、将来の話もじっくりしてくれた。不安ばかり抱えていたはずなのに、面談を終えると清々しい気分になれた。間もなく、部活一辺倒だった生活が一気に東進中心になった。
 そして、4月に受けた初めてのセンタープレ入試。英語100点、数学I・A22点、数学II・B14点。「誰にも見せられない」くらいにショックを受けたが、試験監督は奥担任助手。覚悟を決めて自己採点表を提出すると、「これは、やるしかないね!」と笑顔で励まされ、次回のセンタープレを目指して努力することを約束した。
 5月、部活仲間もほとんど予備校に通いはじめ、まともに部活動に参加する人数が少なくなってしまった。やがて、部内で話し合いが行われた。部長が「個人競技だからって、みんなが好き勝手なことばかりしていたら・・・」と言ってくれたおかげで、部活仲間がもう一度まとまるきっかけとなった。それからというもの、金子先生からの課題をこなしつつ部活動も手を抜かない生活が始まった。
 6月、部活動引退。一度、部活に対する気持ちを入れ直したことで、「やりきった」という達成感を味わえた。時を同じくして、東進では塾内合宿が行われた。他の学校の生徒も含め、グループ分けをして「なぜ大学へ行くのか?」「なぜ勉強するのか?」を真剣にディスカッションし、意見を発表しあった。勉強をするだけでなく、大事なことを考える機会を設けてもらったのは小学校以来。他の人の意見や本音を聞くことができて、とても刺激的だった。
 そして夏。試験本番まで逆算をして学習スケジュールを立てたが、どうしても「受験数学III・C(応用)」に手をつけるのが10月以降になってしまうことが分かった。「これでは間に合わない」と、また焦った。しかし金子先生に、「10月までに、数学I・A II・Bと物理を終わらせるなら間に合うよ。そのペースなら大丈夫」と言ってもらえたことで、自分は間違っていないと安心することができた。





真剣な石綿先生に、喝を入れてもらった授業。


 夏合宿を終え、やや気持ちに緩みが出始めた頃、「受験数学I・A/II・B」の授業中、優しくて大好きな石綿先生が初めて厳しく怒った。DVDの映像の中で、ある生徒が雑談をしていたため注意を受けていたが、その際に先生が「周りの生徒に迷惑だし、こちらも真剣にやっているのに」とおっしゃったことに、怒られていないはずの彼女もハッとした。「先生がそんなに真剣に授業をしてくれていたなんて」と、再び気を引き締めることができた。





自分でやれることは全てやりきった、センター試験・二次本番


 センター試験本番。会場の入り口で、見慣れた校舎スタッフが応援に来てくれていた。激励メッセージが書かれたチョコレートを手渡してもらい、自分が応援されてここにいることを実感した。「自分を応援してくれる人のためにも、絶対に合格してみせる」と心に誓った。その結果、一番心配だった数学I・Aはセンタープレ4月から73点アップの95点という過去最高点を記録した。センター試験終了後、東進へは毎日通い続けたが、二次対策のために科目数が大幅に減ったことで不安が軽減し、嬉しくてたまらなかった。
 前期試験本番の朝、携帯に兄から「頑張ってね」とメールがあり、俄然やる気が出た。さらに試験直前に、最終確認のために目を通していた橋元先生の『理系問題』で原子・核についての事項が、本番そのまま出題された。解けなかった問題はないし、自分でやれることは全部やった。結果がどうなろうと、後悔はしないと誓った。
 合格発表までは後期試験対策として、船橋にある美術学院へ通った。「試験対策のため仕方なく」というよりは、美大志望の人に混じって楽しみながらデッサンを学んだ。出来上がった作品を東進に持っていってスタッフや友達に見てもらうなど、落ち着いて過ごすことができた。
 合格発表の朝。中学受験の時は親任せにしてしまっていたが、今回は自分一人で見に行こうと決めた。掲示板の前に、定刻の5分前に到着してしまった。長く感じた緊張の時間が過ぎ、やがて自分の番号を確認すると、涙があふれてきた。すぐに自宅に電話をし、「良かったね」と大喜びしてもらった。次に、友人よりも先に東進へ電話をした。いつもの受付の方の優しい声。金子先生の不在を告げられたが、心から祝福された。友人にメールを打つと、すぐに電話がかかってきた。「あんなに頑張っていたからね」と労いの言葉をかけられ、涙がとめどなく流れた。こんなに泣いたのは初めてだった。さんざん泣いた後、どうしても直接スタッフや友達に報告したくて、その足で東進へ向かった。「おめでとう」「本当に良かったね」とスタッフに暖かく迎えられ、金子先生の携帯へ連絡を取ってもらった。「え〜、すごいなぁ・・・」と、とても驚いて、大喜びしてもらえた。泣きすぎて枯れたはずの涙が、また溢れ出てきそうになった。
 担任助手として今、自分と同じように苦労している生徒を見ると、かつて自分がそうしてもらったように、不安を取り除くための言葉をかけたくて仕方がない。「もっと楽しんで勉強しようよ」「今ここで頑張れば次に繋がる」自分が受験生であった頃に、こう考えられることは不可能に近かったが、今ははっきりとこう思う。「目標を持って努力することは素晴らしい。全ての受験勉強が次の何かに繋がっているのだから、無駄な勉強なんて一つもない。」「合格の確証がないことに不安なのは皆同じ。前向きに考えていこう」
 そして今、持丸は子供の頃からの夢である<家作り>の目標に向かって努力を楽しみながら勉強に励んでいる。





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