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大学受験の東進ハイスクール> 涙の合格体験記 + 先輩たちの東進活用法> 涙の体験記> 園 加奈子さん【早稲田大学】

大学受験の東進ハイスクール
涙の体験記


自分を追い込んで手に入れた逆転合格。軌跡を生んだマネージャー魂!


すべてをぶつけて闘う緊張感が好き


 はじめて受験生から相談された時、園加奈子は不思議な気持ちだった。東進ハイスクールで担任助手として勤務する彼女。相談する側からされる側に変わった自分は自然の流れのようにも奇跡のようにも思える。
 園が高校時代、最も大切にしていたのは部活動である。彼女は県立千葉高校ラグビー部のマネージャーだった。
「自分のすべてをぶつけて闘う迫力と緊張感が好きなんです」
 高2の秋に先輩が引退し、園の代がリーダシップをとる番になると園はより一層部活動に打ち込むようになった。
「マネージャーの仕事って自分次第。私は裏方の仕事をとことん極めたかったんです」
 園は誰よりも先にグラウンドに行って準備をした。すべての部員の状態を的確に把握するために練習中は目を凝らし、練習が終わってからもケガをした部員の手当てや自主練習のケア・・・。後輩のマネージャーの声にも積極的に耳を傾けた。帰るのはいつも一番後になった。 そんな園が大学受験を意識し始めたのは高2の冬からだ。部活動中心で受講できていなかった『難度別システム英語文法編III』をはじめとする4講座のスピードアップを図った。
 年が明け、センター試験同日体験受験を受けた園は受験勉強に対する思いをさらに強くする。英語、国語以外の得点はすべて平均以下。その国語も得意な現代文で全くと言っていいほど得点することができなかった。
「自分が“いかに勉強不足か”を思い知りました。今思えば、あそこでショックを受けて主要科目の基礎をひと通りやっておいたことがよかったんだと思います」
 さらに、東進の手塚担任と相談して福崎伍郎先生の『難度別システム英語文法編V』を新たに受講。後にこれが出題傾向の変わった早稲田大学の入試で威力を発揮する。
「最初はゆっくりだと感じたけど、すぐにそのレベルの高さがわかった。英文は短くても複雑な構造のものばかり。英語の本質的な力、緻密に読む訓練を積むことができました」





朝5時起床でグランドへ。午後は閉館時間まで勉強


 高3に上がると、園は早稲田大学法学部に照準を定めて学習を進めることにした。園の将来の夢は検察官になること。そのためには質の高い授業と司法試験の合格者の多さで定評のある大学で学ぶことが必要だった。
 受験生になった園は自分に甘かった高2の時と違い、どんなに疲れていても東進に向かうようになった。練習後にすべり込むと7時を回ってしまう。睡魔に襲われれば机にうつぶせになって少しだけ仮眠をとった。

 7月。大学受験で“天王山”と呼ばれる夏は、ラグビー部にとっても秋の大会につながる大事な時期だ。園は毎朝5時に起床し、早朝練習のためにグランドを整えた。真夏のグランドは午前中でも容赦なく日差しが照りつける。部員の集中力が途切れないように園は大声を出し続けた。午後1時。練習が終わると東進へ。閉館時間までの約8時間、黙々と授業を受講する日々が続いた。夏期に取得した講座は英語4講座、国語2講座、日本史4講座の合計10講座。
「夏の最大の目標は古文を何とかすることでした。問題文にあたりながら文法や単語の知識を固める富井健二先生の授業は私に合っていて、“古文って面白い!”って思いました」
 またその頃、園は密かにマネージャー仲間と一緒に動き始めたことがあった。メンバーの名前が入った折り鶴でできた応援ボードの準備だ。
「“お遊び”って言われてしまえばそれまでだけど、やりたかったんです。部員のためにというよりは私自身のため、かな」

 そして、10月。ついにその時がやってきた。秋季大会の2試合目。1万5千羽の折り鶴で作ったボードの横で、園は一瞬一瞬を胸に刻み込もうと意識を集中させた。
 だが、強豪相手に千葉高校は前半で大きくリードを許す。負けたら3年生にとって最後の試合だ。園は苛立った。負けることに対してではなく、力を出し切れない部員に対して。相手側のトライが決まり、水を運ぶタイミングを見計らって彼女は叫んだ。「このままで本当にいいの!?3年間、何のためにきつい練習をやってきたの!」好きなことに理由はない。自分が部活動に打ち込める理由を園はずっと答えることができなかった。だが、1つだけ確信したことがある。あの最後の試合の日、園の気持ちに応えるかのように気力を奮い立たせ、相手に挑んでいった部員の姿を見た時に。ノーサイド。負けてしまったけれど・・・。
 みんなと一緒だったから私も頑張ってこれたんだ!県立千葉高校ラグビー部のマネージャーだった自分を一生誇りに思いたいと。





合格判定は最悪でもどん底を体験した奴は強い


「今からだぞ!」
 引退後、部活動への未練いっぱいだった園の気持ちを切り替えさせたのは、手塚担任の一言だった。
 園は部活動に傾けていた情熱をそのまま受験勉強に注ぐようになる。本人が「狂気の世界」と表現する言葉のとおり、極限状態へと自分を追い込んでいったのだ。
 学校が終わると東進に直行し、閉館時間までほとんど席を立つことはない。帰宅後も復習。集中力が続かない時は翌朝5時起きで補った。食事は15分以内。
「ある意味、“嫌な奴”でした。友達と会うとしゃべっちゃうから、土日のお昼時間をわざとずらしたり・・・」
 周りが次々と合格圏内に入っていくなかで、園はずっと“E判定”のまま。それでも「根っからの体育会系的性質」の彼女は決定的に落ち込むことはなかった。「やってないだけ。やればできる」。信じていた。
 だが、さすがにそんな彼女でも「もうダメだ」と感じた時がある。センター試験の現代文の問題を「難しい」と思った瞬間、頭の中が真っ白になった。まさかの大失敗。はじめて「試験が怖い」と感じた園は、上智大の入試でも力を発揮することができずに不合格。落ち込みよりももっと激しい感情に襲われ、自虐的に手塚に言った。
「上智大、ダメだった。早稲田も“軽く”ダメでしょ」
 だが、顔色1つ変えずに手塚は言った。
「傾向が違うから、全然平気さ」

 早稲田大学法学部の本番入試。大教室を埋め尽くした受験生を見ながら、園は冷静な自分に驚いた。どん底に突き落とされてすでに気持ちの整理はついていた。
「自分の戦いをすればいい。たとえ、負けたとしても・・・」
 手応えはあったのかなかったのか、わからない。ただ夢中で問題を解いた。

 合格発表の日はいつもより早く目が覚めた。既に3つの大学に合格している園を「十分だよ!」と家族は褒めてくれた。だが、園は“第一志望の結果”にこだわった。というより、前に進むためにどんな結果でも真正面から受け止めたかったのだ。午前11時。受験票を見ながら携帯電話の文字盤を押した。「ジュケンバンゴウ####は・・・」その0.数秒の間にいろんな思いがよぎる。そして、信じられない言葉が続いた。
「ゴウカクシマシタ」。
 えっ!ホント!?
 「お母さん!受かったよ」。反射的に叫んで、すぐに不安になった。受験番号の打ち間違いかもしれない。もう一度、母と一緒に番号を1つずつ読みあげながら確認した。
 ・・・間違いない!
 涙をぬぐう間もなく、園は手塚に報告するために家を飛び出した。





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    法学部
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