この時期、ほかの科目に時間を取られて地理の対策が後回しになり、「どう勉強したらよいのかわからない」という受験生は少なからずいるのではないでしょうか。それでも試験本番までに少しでも知識を吸収しようとする姿勢が大切です。受験生それぞれが精一杯、勉強に励んできたのですから、最後まであきらめずに合格という頂上へ上りつめてほしいと思います。
現時点での学習法としては、「過去問演習講座」を活用したり、過去問演習で徹底的に攻略する。試験では過去に出題されたテーマと類似するテーマが繰り返し出題される傾向があります。「以前に出題されたから再度、出題される」という認識で過去問を分析し、出題傾向まで体得してください。学習の際には、ある問題で何らかの輸出について問われた場合、「それでは同じ物の輸入についてはどうなのか?」というように知識の幅を広げると、試験でヒットする確率が高まります。
もちろん試験当日まで一つでも多くの事柄を暗記することは重要ですが、地理の知識は単独ではほとんど得点に結びつかないのです。ほかの分野や地域とリンクして体系化して、ようやく単独の知識が価値を発揮するもの。例えば世界人口の1位は中国、2位はインドです。そこから「人口がそれほど多いのなら、米や小麦の生産量も中国、インドが1位、2位かもしれない」というように想像でき、人口と穀物の生産量をリンクすることができます。過去問を解いていると、知識のないテーマについて問われることがあるでしょう。そんなときこそ、知っている知識を手がかりに想像して、自分なりに理由づけして解答してみてください。そのような過程を経るうちに思考力が磨かれ、単独の知識がネットワーク化され頭の中に定着していくのです。
新高3生、新高2生で地理を受験科目に考えている人は、すぐに取りかかってください。例年、受験生の中には「覚えることが少なそうだから」と地理を選択した理由を挙げる人がいます。実際に、日本史などと比べると覚えることは少ないかもしれません。ただし、先ほどもアドバイスしましたが、地理は単独の知識だけでは役に立ちません。なぜなら地理は、歴史や政治経済、地学など多分野にわたる知識や情報が理屈づけされ、ネットワーク化された学問だからです。そのため本質的な理解、つまり流れとして地理の各分野を把握することが強く必要とされると言えます。このような地理的な思考力はすぐに身につくものではありません。時間をかけ、学習に取り組んでください。
具体的には、志望校に応じて「センター試験対策地理B」や「地理B」の講座を受講してください。これから本格的に取り組もうと考えている新高3生、新高2生は『山岡の地理B教室 PART I/PART II』(共に東進ブックス)を読んでみましょう。センター試験で70点獲得を目標に書かれていますので、非常に読みやすい。この本がきっかけで地理に興味を持つ人は結構いるんですよ。
また、「第1回 センター試験本番レベル模試」(2/22実施)は必ず受験して、試験問題に慣れるようにしましょう。この試験には「センター試験同日体験受験」「センター試験高校生レベル模試」の復習をしたうえで臨んでください。今後、何度も模試を受験する機会がある
かと思いますが、その度に復習するクセをつけてください。
模試は実際の試験を想定して作成していますので、実力アップにつながる何よりものツール。模試を受けることが思考力のアップにつながり、その復習に取り組むことが得点力のアップへの最短距離と言えるかもしれません。