新高3生がこの時期に取り組むべきことは、漢字・語彙の強化と問題演習です。
まず、漢字・語彙に関しては、参考書や国語便覧を活用して、どんどん自分のペースで進めましょう。
次に、問題演習を行う場合は、良問が揃っているセンター試験の過去問がおススメです。その際には量を解くことよりも、一問一問を丁寧に解くことを心がけてください。また、国立大学志望の人は、センター試験の問題を記述問題として解くという勉強法もあります。本文の言葉を拾いながら自分で答えを作り、それを正解の選択肢と比べてみるという方法です。古典的なやり方ではありますが、志望校に記述問題が出題される人はぜひ取り組んでみましょう。
模試を受けるにあたって重要なのは、解答のプロセスの検証をしっかり行うということです。自分はどういうプロセスで答えを導き出したのか。本来はどういうプロセスが要求されていたのか。これらのずれの確認を必ず行ってください。仮に答えが合っていたとしても、プロセスが正しくなければ正解とは言えません。
最後に、現代文は予習をせずに授業を受けても力が身につきません。いったん自分の頭できちんと考えてみて、その動かし方が正しいかどうかを検証する場が授業です。とにかく一度自分で解いてみなければ、自分の解き方のどこが悪いのかを修正することができません。演習・テスト形式の授業以外は、とにかく予習に力を入れてください。そして、授業の復習の際には、前述した模試の場合と同様に解答プロセスの検証を行いましょう。
新高2生も、新高3生と同様に語彙力の強化に努めてください。もちろん問題演習をするのも良いのですが、読書を通して多くの文章に触れることも大事です。高3になると、読書に時間を割く余裕がなくなってきますからね。小説でも何でもよいので、興味のあるものをたくさん読んでほしいと思います。その際、わからない言葉が出てきたら、辞書をその都度引くようにしましょう。
森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介、中島敦、幸田露伴などの小説は、読み進めれば自然に語彙力がつきます。中には難しい語彙が出てくることもありますが、それで嫌になってしまうか、もしくは辞書を横に置いて頑張るか。その差は後の語彙力に影響してくるでしょう。読書を通じた語彙力強化にぜひチャレンジしてみてください。
また、模試を通しても語彙力を強化できます。問題の中にわからない言葉が出てきたら、必ず確認して自分のものにするようにしましょう。
新高1生は、今のうちに漢字の書き取り問題で書けない字をなくしておいてください。意外と知られていないのですが、大学入試と高校入試では出題される漢字の書き取りのレベルがそう変わらないのです。読みは難しい単語がどんどん出てきますが、書き取りは原則的に常用漢字の範囲からしか出ないのです。したがって、中3までに習った漢字を完璧に書ける状態にしておけば、大学入試でも大変役に立ちます。漢字の書き取りさえ押さえたら、あとはのびのびと楽しく好きな本を読んでください!
新高2生も新高1生も、本物の基礎力をつけるためには、漢字や語彙を頭に入れ、文章を頭の中で整理できることが重要になります。これらが弱いままでは訓練しても伸びません。問題を解くのは最後です。まずは本や新聞を読んだり辞書を引いたり、字を書いたりすることで、「動く頭」にしておきましょう。