>
>
学習アドバイス
  • 東進タイムズ 2019年6月01号

6月の学習アドバイス

バックナンバー:

絞り込み検索:

英語 西田 昌史先生

丁寧かつ情熱あふれるトークで、もやもやしていた不確かな知識を確かな英語力に磨き上げる解説が信条。難しい文法も簡単に、みんなの「?」を「!」に変える、あっという間の授業時間。西田マジックで英語の見方を180°転換させよう。受験勉強のみならず、目標の大学に合格したあとも、きっと君の英語力を支えてくれる。

秋以降の演習に向けて基礎の徹底を

夏までは単語、文法、英文の構造把握などの基礎力をつけておきましょう。なぜなら、基本ができていないと、どんなに演習しても効果が薄いからです。例えば、センター試験の英語で高得点を取る方法論は存在しますが、基本単語や文法力がないとそのやり方を教わっても、それを使いこなすことはできません。ですから、時間が限られる部活生は今は単語や文法などの知識を身につけておいて、あとは引退後に演習からスタートできる、という状態を作っておけば、十分挽回可能です。

また、模試を有効活用するのを忘れないでください。東進の模試は本番レベルのため、受験期の難易度で出題されています。ですから、出来不出来に一喜一憂してはいけません。結果が良くなくても、結果から逆算してあと受験までに自分が何を勉強すればいいのかをしっかり考え、これからの指針にすることこそが重要です。

4技能を意識したトレーニングを

夏までに基本となる英単語、文法を書いたり、短文で話したりできるレベルまで仕上げてください。英単語の中には見て意味がわかればいい単語と、きちんと使いこなせないといけない単語があります。この使いこなせる単語の量を今のうちに増やしておくと、受験学年でどんな英語のテストにも対応できます。部活などで時間のない場合は、学校の教科書で学んだ表現を口頭で英作文できるようにして効率よく英語力を身につけてください。私は高1、2の時に学校の教科書の英文をすべて覚えてしまったので、英語に関して読解以外は困りませんでした。

また、志望校が決まらないという相談をよく受けます。そういう場合、行きたい大学を探すより、日常生活で好きなことをたくさん作ることをおススメしています。そうすると自分に向いていること、できることなどがいろいろとわかり、大学選びにも役立ちます。

<以下web限定>

夏から秋にかけてオープンキャンパスが始まります。ぜひ参加してみてください。さまざまな事情で行くことができない場合は、パンフレットを手に入れてください。どの大学も英語を中心とした語学のプログラムが充実していますから、パンフレットを読むだけでも具体的なイメージがわき、それだけで普段の勉強のやる気が大きく変わっていきます。自分も高1の夏に資料請求した大学のパンフレットの内容をみて第1志望の大学を決め、そのための勉強を始めました。

数学 河合 正人先生

延べ20万人以上の生徒を指導し、数多くの締切講座を記録する予備校界を代表する講師。本物のプロ意識で指導し、第一志望校に合格した受験生は多数。作問者の考えにまで及ぶ「流れを大切にする」授業では、心底から数学の面白さを体感することだろう。『センター数学分野別問題集』(東進ブックス)では、研究し尽くされたデータ分析が絶大な人気を獲得し、高校教材としても採用される。

「虚数計算の何故?」について考えてみよう!

小論文 石関 直子先生

受験小論文界の良心遂に登場! 一生ものの文章力を一から丁寧に教えます。「私は華道家としての一面も持っていますが、医療従事者への道も華道同様一種の「修行」。時に自己と向き合いながら、時に周囲の助けを受けながら、合格への道のりを歩んでいきましょう。栄冠への3点セットは『夢・努力・目標』です。今日の努力が明日の笑顔! 夢に向かって一緒に頑張りましょう!

ゴールとリアルのギャップを知ろう!

小論文対策として夏までにやっておくべきことは、ゴール=第一志望校合格と、リアル=今の自分の実力とを認識することです。

出題形式が多様化する中で、夏までにやっておくことは、志望校の問題に挑戦してみて、リアルな自分の文章力を知ることです。そして第一志望校に合格するために今の自分に足りないものを認識しましょう。

自分のリアル=今の実力がわかったら、それを埋める努力を始めましょう。小論文の対策はまとまった時間が必要です。従って、実際の問題に取り組むのは週末の比較的時間のある時に。平日におススメしたいのは「ネタ集め」です。自分の志望分野に関する旬なネタを新聞やインターネットから仕入れてみてはどうでしょうか。更にその内容を200字位でまとめてみると、読解力も要約力もつきますよ。

夢は合格へのエネルギーです。「夢は大きく! 目標は高く!!」自分を信じて邁進しましょう!

<以下WEB限定>

夏から過去問演習講座、秋から本格的な志望校対策を始めるために小論文対策として夏までにやっておくべきことは、ゴール=第一志望校合格と、リアル=今の自分の実力とを認識することです。

志望校の過去問題を見てみましょう。入試の小論文は「テーマ型」「課題文化型」「グラフ型」に大別されますが、あなたの志望校はどのタイプですか?今のあなたの実力で、制限時間内にどこまでこなせそうでしょうか?最近は国公立を中心に英語の課題文を出題する大学もあります。計算問題など数学の基礎を必要とする問題もあります。出題形式が多様化する中で、夏までにやっておくことは、志望校の問題に試しに当たってみて、リアルな自分の文章力を知ることです。そして第一志望校に合格するために今の自分に足りないものを認識しましょう。

自分のリアル=今の実力がわかったら、それを埋める努力を始めましょう。でも、部活動や学校行事などで、思うように勉強時間が取れない人もいるでしょう。小論文は一題書き上げるにはそれなりに時間がかかるので、過去問題に当たったり、受講中の小論文添削課題に取り組むにも、まとまった時間が必要です。

従って実際の問題に取り組むのは週末の比較的時間のある時にしましょう。平日にお勧めしたい作業は「ネタ集め」です。小論文は「ネタ」がないと書けません。自分の志望分野に関する旬なネタを新聞やネットから仕入れてみてはどうでしょうか。更にその内容を200字位でまとめてみると、読解力も要約力もつきますよ。

模試は今の自分を知る絶対のチャンス!「まだ模試を受けられるだけの実践力がない…」と尻込みせずに、積極的に受けましょう。思うように得点できなくても大丈夫!しっかり復習し、同じ問題が入試で出たら完璧に解けるようにしておきましょうね。

夢は合格へのエネルギーです。「夢は大きく!目標は高く!!」自分を信じて邁進しましょう!

インプットとアウトプットをバランス良く

高2生・高1生は、インプットとアウトプットをバランス良く行いましょう。「インプット」とは小論文を書くために必要な「問題意識」と「ネタ」を仕入れておくことです。

次に志望分野に関連する知識や情報もインプットしましょう。本や新聞、インターネットなどから旬なネタを今のうちから仕入れておけば、説得力のある文章が書けるようになりますよ。次はアウトプットです。インプットしたものを使って少しずつ書いてみましょう。例えば「志望動機」など。

また、新聞記事を要約したり、読んだ本の感想を書いてみるのも良いでしょう。最初は200字位からで構いません。今のうちから書く習慣をつけておけば、高3生になってからの本格的な小論文学習に移行しやすく、そして余裕をもって入試に臨めます。小論文の先取り学習は現代文の先取り学習にもつながります。未来を見据えて第一歩を踏み出しましょう!

<以下WEB限定>

高2生・高1生が早期に基礎固めを完成させるために着手すべきことは、インプットとアウトプットをバランス良く行うことです。「インプット」とは小論文を書くために必要な「問題意識」と「ネタ」を仕入れておくこと。今、社会や自分が抱えている問題は何でしょう?小論文はそれを見つめるところから始まります。

次に志望分野に関連する知識や情報もインプットしましょう。本や新聞、インターネットなどから旬なネタを今のうちから仕入れておけば、高3になって実際に過去問題などに取り組んだ時に、説得力のある文章が書けるようになりますよ。

次はアウトプットです。インプットしたものを使って少しずつ書いてみましょう。例えば「志望動機」「大学生活への展望」「卒業後の抱負」など。また、新聞記事を要約したり、読んだ本の感想を書いてみるのも良いでしょう。最初は200字位からで構いません。これ位の字数なら、学校の勉強や部活動などで忙しいあなたでも、取り組みやすいのではないでしょうか。学校での学習と受験勉強を並行していくことは大変だと思いますが、高2生、高1生のうちから書く習慣をつけておけば、高3生になってからの本格的な小論文学習に移行しやすく、そして余裕をもって入試に臨めますよ。

高2生、高1生は大学入試テストの現代文においても記述力の配点が高くなります。小論文の先取り学習は現代文の先取り学習にもつながります。未来を見据えて第一歩を踏み出しましょう!

生物 山口 学先生

「生物の楽しさを教えたい」という熱き夢を持ち、時には笑いとユーモアを交えた講義は、多くの生徒から大好評。整理された綺麗な板書は、授業後の復習にも役立ち、生命現象の理解を深めてくれる。生命現象の生じる理屈を追求した授業であると同時に、生物の面白さを体感できるはず。

学習した範囲の知識を定着させる

生物という科目は学習した範囲の知識と考え方をしっかり定着させていけば、全範囲を修了したときに最大の武器になります。夏までに学習した範囲の基本問題を問題集などで解き直して知識の抜けがないかを確認しておきましょう。特に部活を頑張る高校生で時間が限られる場合は、優先的に入試頻出の「遺伝子」、「タンパク質」、「代謝」の分野をやっておきましょう。

模試で一番大事なことは復習することです。まず学習した範囲で高得点が取れているか確認します。8割以下の場合は再度模試の問題を解き直し、どこの知識が曖昧になっているか、そしてなぜ間違ったのかを分析してください。

夏は受験の合否を決める大事な時期です。「まだええわ」と思って後回しにしていると、最終的には時間がなくなり手遅れになることがあります。手遅れにならないためにも、この夏前からしっかりと勉強をしておきましょう。

<以下WEB限定>

夏から本格的な受験勉強が始まり、いろんな科目も勉強しなくてはいけません。生物は夏からでええわと思っていると、結果時間がなくなり大変なことになります。そこで、夏までに人より早く習った範囲の総復習をしておきましょう。習った範囲の基本問題を問題集で解きなおして知識の抜けがないかを確認しておきましょう。時間に余裕があるならば、発展問題も解いて考え方を確認しておきましょう。生物は習った範囲の知識と考え方が定着すれば、全範囲を終了した時に最大の武器になります。習った範囲は確実に定着させておきましょう。

部活生の場合は、まず定期テストのためにも学校の授業の復習をしましょう。勉強は積み重ねが大事です。定期テストの範囲も立派な受験の範囲です。時間がないならまずは、学校の授業の復習をしましょう。部活動でやることが多く大変だと思いますが、特に入試を意識した場合、頻出の遺伝子、タンパク質、代謝の分野を中心にやっておきましょう。各分野を教科書、参考書を使って丁寧に知識の整理をして、問題集の基本問題を解いて知識を定着させておきましょう。

模試で一番大事なことは復習することです。まず習った範囲で高得点(できれば8割以上)がとれているか調べましょう。5割以下の場合はその分野が定着していませんので、再度模試の問題を解き、さらにその分野を問題集で解いておきましょう。6~7割の場合はどこの知識が曖昧になっているか、そしてなぜ間違ったのかを分析してみましょう。自分の間違い方を見つけることは受験で最も大事なことです。これから模試を受けるたびに、自己分析をしてみましょう。また旧帝大の問題は知識もさることながら、各分野の本質的な概念が重要になります。特にこの時期では旧帝大を目指す受験生は頻出の遺伝子と代謝の分野の概念を完璧にしておきましょう。

夏は受験の合否を決める大事な時期です。受験には一発逆転はありません。常にコツコツとやり続けることが大事です。歴代の合格した受験生を見ていると、最後の最後までコツコツとやり続けた生徒が第一志望に受かっています。『負け組はいつも保留する』という言葉があります。まだええわと思って後回し、つまり保留にしていると、最終的には時間がなくなり手遅れになることがあります。(うわぁ~、あれもせな、これもせなと焦るばかりです。)時間は限られています。手遅れにならないためにも、この夏前からしっかりと勉強して、本格な受験勉強のための準備と勉強の習慣づけをしておけば他の受験生に差をつけられます。この時期から準備をして他の受験生に差をつけておきましょう。

学校の勉強を大切に!

夏までに学校で習った範囲を定着させましょう。定期テストの出題範囲も入試の範囲です。学校の勉強を定着させることが基礎固めです。

生物は授業内容の見直しをする(復習)。宿題をやる、次の授業の範囲の教科書を見る(予習)。これを繰り返し、問題集を解いてみることが大事です。

新しく始まる「大学入学共通テスト」では『思考力』が求められます。思考力は『なぜ?』と考えることです。細胞小器官がなぜあるのか、教科書の内容がどのように身近で活かされるのかなどを考えて、さらに実験の授業を大事にしてください。思考力をつけるにはこれらが最も良い方法です。

高校生の時間は二度と戻りません。今は高校生にしかできないことを一生懸命しましょう。今の時間を大事にし、今やっていることが将来の自分にとって役に立つことなんだと少し意識を変えてみるのも大人になる第一歩ですよ。

<以下WEB限定>

夏までに学校で習った範囲を定着させましょう。学校の定期テストの範囲も立派な受験の範囲です。定期テストの範囲が広くなったのが受験と考えてみましょう。学校の勉強の復習と定期テストに向けての勉強が受験勉強の1つの習慣づけです。学校の勉強も受験には役に立つと考えて、『なぜ今この勉強をしないといけないのか・・・それは受験に必要なことなんや、将来自分のやりたいことに繋がるものなんや』と学校の勉強をする意味を考えてみましょう。それが志望校決定や受験勉強の最初やで。

学校での学習はできれば、家に帰ってから授業内容のノートや教科書を読んでみましょう。これが復習です。宿題をやる、次の授業の範囲の教科書を見る。これが予習です。それを習慣づけにしてみましょう。それが受験に必要な予習・復習の習慣づけです。また今後の受験勉強を意識するなら、週末に生物の問題集を解いてみましょう。実際の入試問題がどんな問題かふれていることも大事ですよ。

大学入学共通テストや君たちが受ける受験問題は『思考力』が求められます。思考力をつけるには生物の現象を単に覚えるのではなく、『なぜ?』と思って考えてみることです。細胞小器官がなぜあるのか、教科書で習った内容がどのように身近で活かせれるのかを考えてみることが大事です。また、実験の授業を大事にしてください。実験を行うことでどのようなことがわかり、疑問に思ったことをどのようにすれば解決できるかをしっかり考えてみましょう。この訓練が入試で求められる思考力を養うには最も良い方法です。実際に君たちが受ける問題はこの思考力が求められています。そのことを知っているか知っていないかは受験で大きく差がつきますよ。

今は高校生活を大いに楽しんで下さい。高校生の時間は二度と戻りません。高校生にしかできないことはいっぱいあります。勉強でもいいです、部活動でもいいです、課外活動でもいいです。なんでもいいです。今にしかできないことがあります。今はその時間ですよ。まずはそれを一生懸命しましょう。そして、将来何をしたいかも考えてみましょう。将来の夢・志望校が見つかれば今の勉強が将来どのように役に立つのかがわかってきます。目的をもってやっている行動は自分の人生の大きな糧になります。今の時間を大事にし、今やっていることが将来の自分にとって役に立つことなんだと少し意識を変えてみるのも大人になる第一歩ですよ。

日本史 山中裕典先生

長年に渡り膨大な量の論述答案を添削してきた経験から、生徒の理解度を完全把握。それに基づく論述式問題の指導・対策により、東大をはじめとする難関国公立大への合格者を多数輩出。構造図を多用した独自の図解板書で歴史の仕組みや構造を描き出し、歴史の本質に迫る講義は、見るもの全てを魅了。歴史用語の丸暗記では得られない、深い理解と真の実力が身につくことを必ず約束する。

基礎を完璧にして入試につなげよう

通史学習では、用語を覚えるだけでなく、それぞれの出来事の「タテのつながり(前後関係)」や「ヨコのひろがり(同時代の関連性)」をつかむことが大切です。年表を常に参照し、時代ごとの簡単な年表を作ると良いです。秋から本格化する過去問演習につなげていきましょう。

部活生は、週末にまとまった時間をとれないので、毎日の学習のなかで日本史にあてる時間を作りながら、政治・外交史の流れを把握しましょう。後で、同時期の社会・経済史や文化史と関連させていけば大丈夫です。

日本史の場合、模試では修得が不十分な分野を確認し、今後の学習に生かしましょう。また、旧帝大本番レベル模試は、時間配分の試行錯誤などを通じて、形式面での「慣れ」を獲得できます。

日本史の全体像が「幹」、個々の知識が「枝葉」だとすると、今は「幹」をじっくり作っていく時期です。焦らず、じっくり、頑張っていきましょう。

<以下WEB限定>

(1) 夏までにやっておくべきこととは何か?

夏に通史の学習をほぼ完成させ、秋から過去問演習や志望校対策を始めるためにも、今の「基礎固め」は重要です。もちろん、教科書太字レベルの用語や入試で問われた回数の多い用語を覚え、漢字が書けるようになることは大切ですが、それだけでは不十分です。用語の内容に加え、出来事どうしの順番や、同じ時期に存在する複数の出来事までもが思い浮かぶようになることが、基礎「固め」なのです。そのために、年表を常に参照して、出来事どうしの前後関係や、同時代の出来事との関連性を何度も確認しましょう。時代ごとの簡単な年表を自分で作ってみるのも良いですね。詳しい内容を全部書き込もうとすると時間が掛かってしまいますから、出来事どうしの「タテのつながり」と「ヨコのひろがり」だけを表現するつもりで作っていきましょう。東進の講座「難関日本史」には、そういった「つながり・ひろがり」をつかめる年表がたくさん掲載されています。

教科書を読んでメモしたり、問題集を使って用語を暗記したりするだけでなく、年表をとおした全体像の把握をやっていけば、「基礎を完璧に」することが出来ます。このことが、のちに過去問演習や志望校対策で難問に遭遇したときにも揺るがない、確固たる実力につながるのです。

(2)時間の使い方

 日本史の場合、こま切れの時間を使って毎日コツコツやるよりは、週末などにある程度まとまった時間を使ってやり切った方が全体像をつかみやすいです。しかし、部活生はその週末が忙しく、まとまった時間がなかなか取れないために、日本史の学習が後回しになってしまいがちです。「部活動を引退してから日本史を始めれば大丈夫だよね…」ではなく(それでは本番に間に合いません!)、「日本史も含めて、今のうちから入試科目をすべて同時並行で勉強していくんだ!」という意志を強くもちましょう。

 「奈良時代はカンペキなんですけど、室町時代がヤバくて…」などと自慢(?)する受験生を見かけますが、部活生は学習時間がなかなかとれないので、こういった偏り(片寄り)が生じてしまいがちです。ある時代だけを完璧にするよりは、大まかで良いので全体の流れがおおよそ分かっていることの方が、受験日本史では大切です。したがって、部活生に取り組んでほしいのは、日本史の柱となる政治史・外交史の流れの把握です。複数の時代にまたがった全体像だけでもつかんでおけば、部活動を引退したあとで、細かい知識を肉付けしたり、同時期の社会・経済史や文化史と結びつけて理解を深めたり、といった作業が出来ます。限られた時間を有効に使うため、部活動で鍛えた集中力を日々の勉強にも生かしていきましょう。

(3)東進模試の有効活用

全国統一高校生テストは、日本全国の受験生のなかにおける自分の「立ち位置」を確認できる、またとない機会です。しかし、日本史に関しては、その「立ち位置」を絶対不変のものと考えないことも重要です。というのも、模擬試験の日本史は、得意な時代・分野が出たら高得点、まだ手をつけていない時代・分野が出たら大失点、といったように、「たまたま当たった、たまたま外れた」ことの揺れ幅が大きいからです。実は、この時期はまだ日本史の学習が進んでいない受験生が多いので、偏差値はこれからどんどん変動していきます。ときには、自分が必死で頑張っているのにライバルがそれ以上に頑張れば、自分の実力は伸びているのに偏差値が下がる、といったこともあります。したがって、模擬試験の日本史は、結果の数値を参考にしつつも、未習分野の洗い出しと学習強化ポイントの確定に重点を置き、模擬試験のテスト内容を今後の学習に利用するといったスタンスで取り組むと良いです。

旧帝大本番レベル模試は、志望校の過去問と同じ方向性で作問されていますから、内容面での傾向を把握して対策を立てるためにも、是非受験してください。このことに加え、形式面での「慣れ」を獲得できる点も重要です。本番と同じ緊張感の会場で、本番と同じ時間を使って、本番と同形式の問題を解く、という機会は、自分で作ることが難しいです。特に、時間配分の能力は、成功・失敗の経験を積むことによって獲得されていきます。たとえば、東大本番レベル模試であれば、日本史・世界史・地理の3科目中2科目を選択して150分で解答しますので、複数科目間での時間配分という複雑な作業が必要になってきます。これは、頭で考えていても無意味で、それを実際に経験してみないと身につきません。本番に向けての経験値を上げる意味でも、旧帝大本番レベル模試の受験は大切です。

(4)メッセージ

高3のこの時期は、教科書のある1ページや、問題集の用語をながめて、「日本史、大丈夫かな…本番に間に合うかな…」という不安が出やすい時期です。教科書は400ページ、問題集の用語の数は数千個、これらを目の前にすれば、不安にもなりますよね。しかし、受験日本史は、1個1個の暗記を積み上げていくというよりは、流れの全体像という「幹」を先に作り、個々の知識という「枝葉」を後で付けていく、という形でマスターしていくものです。今は、その「幹」を作る作業に集中すれば、大丈夫です。秋以降の飛躍のためにも、今は焦らず、じっくり、頑張っていきましょう。

普段の学習から入試を意識しよう

日本史の流れを時代ごとにつかむため、教科書や図録の年表を活用しましょう。時代順に追っていく「タテのつながり」と、同じ時代の政治・外交・社会・経済・文化を見る「ヨコのひろがり」を意識すると良いです。

学校の学習では、定期テストの直前に丸暗記するという「一夜漬け」になりがちです。しかし、大学入試は試験範囲が教科書400ページ分ですから、覚えること以上に「忘れない」ことが大事です。週末にまとまった時間をとって覚え、忘れたころに繰り返し覚えることが、大学入試にもつながります。

「大学入学共通テスト」は、史料・図版・表・グラフといった資料を読み取る力が問われます。普段から教科書や図録の資料を見慣れるとともに、その資料から気づいたことをメモするようにしましょう。

日本史を含めたすべての教科・科目を学ぶことは、大学入試やその先の人生において要求される「総合力」にもつながります。

<以下WEB限定>

(1) 夏までにやっておくべきこととは何か?

日本史を受験科目にすることを決めている人は、学校の授業に加え、東進の講座を受講して早めの基礎固めをおこなってほしいのですが、今から難しい内容に取り組むのではなく、まず日本史の流れの全体像をつかむことを目標にしましょう。そのためには、教科書や図録に載っている年表を活用しましょう。年表は、時代順に追っていく「タテのつながり」と、同じ時代における政治・外交・社会・経済・文化の関連性を見る「ヨコのひろがり」を確認する習慣を付けると良いです。東進の講座「難関日本史」では、時代ごとにまとまった年表がたくさん掲載されていますので、そのヒントになるはずです。

日本史を受験科目にするかどうか、まだ決めていない人もいると思います。その場合、受験科目に決めてから勉強すれば大丈夫、と考えない方が良いです。最近の入試問題は、特定の教科・科目にかんする知識だけでは対応できず、読解力や思考力を使ってその場で考えて表現していく、といった総合力が必要なものになってきています。「受験で必要だから勉強する、必要ないから勉強しない」といった姿勢でいると、そういった総合力を身につける機会を失ってしまうことになりますから、「色々学ぶと様々なことが分かって面白い」といった姿勢をもって、日々の学習に取り組んでいきましょう。

(2)時間の使い方

 学校での学習では、日本史は定期考査の直前に丸暗記する「一夜漬け」(テストが終わったら忘れる)、といったものになりがちです。学校によって1年間の考査の回数は異なりますが、おおよそ定期考査の6~8回分が、入試本番の試験範囲となる計算になるでしょう。とすると、大学入試における入試直前の丸暗記は、「六夜~八夜漬け(?)」ということになってしまいます。これは、あまりにも非現実的です。とすれば、学校の定期考査と大学入試とでは、対策が異なってくるのは分かると思います。一言で言えば、受験日本史で必要なのは、覚えること以上に「忘れない(覚え続けている)」ことなのです。

 そのためには、週末にある程度のまとまった時間をとって、その週に習った日本史の内容を覚えていく、という学習を行っていきましょう。実は、受験日本史においても、「毎日のコツコツ学習」よりも「週末にまとめて学習」が効率的なので、高1・高2のうちから、学校の授業の復習のときにその学習スタイルを身につけておくことをオススメします。

(3)大学入学共通テストなど新しい入試についての心構え

大学入試共通テストにおける日本史は、史料・図版・表・グラフといった資料を読み取る力や、読み取った内容を的確な文章で表現する力を、マーク式という形式のなかで最大限問おうとする方向性が見られます。したがって、日々の学習のなかで、教科書や図録にある資料(史料・図版・表・グラフ)を見ることに加え、その資料から気付いたことをメモするといった作業を行っていくと良いです。

(4)メッセージ

 選択科目である日本史は、学習を後回しにしてしまいがちです。後で慌てないためにも、早めに学習を進めていくことが大切です。そして、受験科目に選ぶかどうかにかかわらず、日本史を含めたすべての教科・科目を学んでいくことは、大学入試やその先の人生において要求される「総合力」を身につけることにもつながります。

バックナンバー:

絞り込み検索: