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学習アドバイス
  • 東進タイムズ 2019年10月01号

10月の学習アドバイス

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英語 武藤 一也先生

東進が誇る新世代英語界の若きホープ。大学生にして、ジャパンタイムズのオーストラリア特派員を務めた異色の経歴を持つ。その記事は入試問題にも使われたことがあり、海を越えて活躍する、まさにグローバル英語人。大学生時代から4技能試験の指導をし、受講生のスコアを劇的に向上させることで話題になった達人講師が今、東進の教壇で4技能を伝授する。TOEIC4技能すべて満点、英検1級。

バランスを意識して、苦手は単元ジャンル別の演習を

受験に向けてこの時期からは一層戦略的に勉強を進めていくことがポイントです。そこでカギになってくるのがセンター試験対策と国公立二次・私大対策のバランスです。

英語に関してはセンター試験で常に8割以上取れている場合は、国公立二次・私大対策に多くの時間を割きましょう。国公立二次・私大の問題に取り組むことで結果としてセンター試験の点数も伸びてくるはずです。逆に、センター試験でなかなか8割を超えないという場合はセンター試験対策と国公立二次・私大対策の割合を半々くらいにしましょう。というのも、センター試験である程度の点数が取れないと、国公立二次・私大の問題には対応できません。センター試験対策をする際は、大問2の文法・語法の4択問題にこだわり過ぎないこと。毎年、多くの生徒から「大問2の文法ができない」と相談を受けますが、大問2にこだわりすぎるよりは、配点が高い長文の正答率にこだわってください。その方が得点アップに直結するはずです。次に国公立二次・私大の対策ですが、過去問演習と単元ジャンル別の演習が基本です。過去問演習で正答率が低い箇所をあぶり出し、そこを単元ジャンルで徹底的に対策していくというサイクルで勉強してください。

受験までの日数が短くなってくると不安になり、「本当に合格できるかな……」と弱い自分が現れ、志望校を下げてしまう生徒がいますが、それはもったいないです。それよりも、「自分の第一志望校に向かって最大限の努力をする」。その方が志望校を下げるかどうか悩むことよりも大切です。「最後まであきらめず、常に高みを目指す」という姿勢は学力の向上だけではなく、人間としての成長も促してくれるはずです。ぜひ、受験という機会を通して人間としても大きく成長してください。

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模試はその時点での自分の実力を客観的に測る指標ですので、出来る限り受けましょう。模試を受ける際は必ず本番の大学入試だと思って緊張感をもって受けてください。また、模試に関しては復習と帳表分析がとても大切になってきます。その際に、模試の結果が良かった生徒は自信をもって勉強を進めてください。逆に、模試の結果が悪かった生徒!悲観的になりすぎないように!あくまでも「模試」であって、本番の入試ではありません。「これが本番の入試じゃなくて良かった。今回の模試を受けて苦手な箇所が分かった。まだ伸びしろがある!」と、前向きに模試の結果を受け止め、少しでも合格に近づけるような努力をしましょう。悲観的になって悩む時間はありません。前を向いて受験まで突き進みましょう。

「単語」と「音読」は毎日継続し力をつけよう

単語をしっかり覚えていますか? 「高速マスター基礎力養成講座」の英単語1800、英熟語750は当然で、できればその先の上級英単語まで一気に覚えてしまいましょう。皆さんは共通テストを受験するわけですが、共通テストでは従来のセンター試験に比べ単語力がさらに大切になってきます。単語を覚えるのは時間がかかるので、先延ばしにせず早く完全修得してください。

そして、単語と同じくらい大切なのが「音読!」。しっかり英文の意味を理解しながら音読をしましょう。授業で扱った英文は必ず音読してください。よく、「同じ英文を何度も音読することに意味があるのか」という質問を受けますが、同じ英文でも、意味を理解し、発音に気をつけながら何度も音読することで、英文を処理する速度が確実に上がります。

秋は文化祭や定期テストシーズンで時間が限られるかと思いますが、「単語」と「音読」は毎日継続してください。毎日5分でも、その積み重ねが受験生になったときに必ず生きてきます。

10/27(日)に実施される「全国統一高校生テスト」は必ず受験しましょう。高2生・高1生部門は共通テストに対応しているので、本番の試験がどの様なものかを体験することができます。共通テストは従来のセンター試験とは大きく変わるので、早めの対策がとても大切です。模試を受験し、その結果を受け止め、しっかり分析して受験に向けての勉強計画を立てていきましょう。

東進では新学年が始まりますね。新学年を迎えるタイミングで自分を客観的に分析し、自分の強み・弱みをしっかり理解したうえで、勉強計画だけではなく、必要であれば生活改善の計画も立てていきましょう。受験までの時間は長いようで短いです。きちんと計画を立てて目標に向けて効率的な努力ができる態勢をこの時期に整えてしまいましょう。

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新学年を迎えるタイミングは、気持ちを新たにするのに良いタイミングです。新学年を迎える前に、今までの自分の勉強を振り返って、うまく出来たところ、もう一歩だったところを洗い出しましょう。この際、多くの生徒が「ダメだったところ」だけに焦点を当ててしまうのですが、それは良くありません。1年間で成長したところもたくさんあるはずです。

数学 青木 純二先生

公式は覚えるだけでなく、自分で創って使うものという変わらぬ想いで、20年以上教壇に立ち続けてきた本格派講師。「なぜそうなるの?」を考えることを数学の基本とした講義は、本物志向の生徒から永く支持される。既知の修得はもちろん、一つの考え方から発想を広げ、自分の頭で考え続けるトレーニングを通じて、未知なる問題を解決できる力を養成する。

「集中力」で上昇気流に乗る

記述式の答案では、あなたが理解していることを採点者に「伝える」必要があります。伝わらなければ「0点」なのです。最も効果的な対策は「他人に自分の答案を見てもらう」ことです。学校でも塾でも、そういう機会を逃さず活用してください。そして答案が返ってきた後、まずかった点をきちんと分析、修正しましょう。テストも講習も「受けっぱなし」では全く意味がありません。

ここから学力の上昇気流に乗るには「集中力」しかありません。ダラダラと時間をかけて勉強するのではなく、短時間でどれだけ集中できるかがポイントです。「勉強すること」自体が目的なのではなく、学んだことが「後日どれだけ再現できるか」が重要なのです。

「今日は○時間も勉強したぞー!!」と悦に浸るのではなく、「今日学んだことは3カ月先にちゃんと再現できるか?」ということを確認しながら頭に叩き込むことを忘れないように。

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センター試験で大切なことは、精神的にも技術的にも「大失敗しないこと」です。精神的な部分で重要なのは「ちょっとした失敗は気にしない」という余裕です。入試はあくまで総合点を競うものですから、一つのミスを挽回するチャンスはいくらでもあります。「ミスをしてはいけない」と自分を追い込むことよりも「たとえミスしても合格してやる」くらいの余裕がないと、ちょっとした失敗で頭が真っ白になりかねません。

技術的な部分での注意点は、「時間配分」や「マークミス・欄違い」。これは模試などを通して慣れるしかありません。致命的なミスだけは起こさないように、普段から注意をするのも大切な練習です。

その上で何より今大切なことは、言うまでもなく「学力を高める」こと。特に不得意科目はそれだけ伸びしろが多いはずですから、「これからまだまだ伸びるぞ!」と信じて邁進してください。

数学の勉強の「順序」を意識しよう

数学の勉強には「順序」があります。

(i)意味を理解する→(ii)便利さを実感する→(iii)いろいろな問題を解いて答えを出す→(iv) 答えにたどり着くまでの過程を記述する

(i)と(ii) に時間をかけず、試験前に(iii) ばかりやって、試験が終わったら全部忘れてしまう……これを繰り返している人は、考え方を変えるべきです。受験学年になる前に圧倒的に重要なのは(i)と(ii)です。特に「微分積分」と「ベクトル」はその概念を「完璧に」頭に叩き込んでおく必要があります。入試問題はまだ解けなくても構いません。それよりも、「微分積分ってそもそも何?」、「どうして積分計算すると面積や体積が求まるの?」、「一次独立って何?」、「内積と正射影の関係は?」など、「基本的な道具」の「意味」が理解できるかどうかをもう一度再確認してください。道具の「使い方」だけを覚えても難関大学には通用しません。

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高2、1生の間は、目の前にあるテストで良い点を取りたいがために、どうしても「やり方を暗記」することに走る弱者が増えます。そして高3になってから「自分は何も分かっていない……」と現実を突きつけられ、愕然とするのです。それではダメ。先が見えちゃいます。

とにかく、「数学は公式を覚えて、解き方を覚えて、……」という幻想から早く脱却すること。「数学的に賢い」ということと「記憶力が優れている」ということは全く別のことなのです。今まで教わったさまざまことをそういう視点で復習しましょう。受験を意識するのは、その意識改革ができた後です。

古文 栗原 隆先生

20年を超える指導経験から、東大・難関大志望者に絶大な信頼を得る真の実力講師。「構造分析による本文解釈」と「出題者の心理・行動分析による設問解法」を軸に、独自の図表や心和ませる古典エピソードを交え展開される講義は必聴。あらゆる入試問題にも素早く、確実に正解へ導く本質の指導を追究する。

入試レベルの古文に必要な力の確認を

過去問演習を行う場合は、問題の「傾向」とその「本質」の違いを意識してください。「傾向」は対策を立てるために早く知るべきですが、その「本質」に求められる読解力は過去問をただ無闇に解くだけでは身につきません。思うように得点できないのはまだ読解に必要な基礎力がないからです。この10月に一度基礎力を検証したうえで、過去問で要求されている核心を見抜く力を養成すべきです。

皆さんが入試問題に向き合うとき、「問題文の長さ」、「設問数」、「古文にかけられる制限時間」の三つの要素が、それぞれの問題に対する「攻略法」を決定します。その問題に相対した瞬間に、その場で素早く「攻略法」を決定しなくてはなりません。

そこで、必要とされるのが、「出題者の意図」を「解き明かす」ことです。問題を作成する「作問者」の視点になって考えてみるとよくわかってくるはずです。

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この時期までに、古文の勉強が思うようにできていない人もいるかと思います。10月はぜひ、古文を最初から確認し直す時間をとってほしいのです。夏が終わり「過去問をひたすら解こう」と意気込みがちになりますが、過去問を解くという行為が、そのまま問題文を読めるようになるための体系的な訓練とはなりません。まずは焦らずに、語彙や語法、古典常識等に関する知識と、問題文を正確に解釈する力をきちんと身につけましょう。

最後のセンター試験です。きっと出題者も腕によりをかけて良問を用意してくるはずです。皆さんも記念すべき最後のセンター試験で、十年後に自慢できるような結果を出してくださいね!

東進生なら、「高速学習」で古文の講座を履修すると良いですね。『古文読解基礎強化ゼミ』『古文文法強化ゼミ』などで基礎力を身につけた後、『センター試験対策古文』『読解に強くなるセンター古文』などで効率よく実践力をつけましょう。

センター試験の古文は、長文の古文を正確に読解したうえで、各設問から出題者の意図する要素を抽出し、それを吟味し、すでに提出されている選択肢の中から最も妥当なものを決定して、得点するものです。そして、この作業を20分以下で完遂せねばならないという、実はおそらく「日本一難しい古文の問題」といえます。

出題者は、何のためにそこに傍線をつけたのか、どのようにフェイクの選択肢を作っているのか、検証しながら「騙されない正答選び」とは何かと考えてみてください。

旧帝大の本番レベル模試は、二次試験に記述式問題を課す難関国立大学志願者には必須の模試です。記述式であろうが選択式であろうが、言うまでもなく正確な本文解釈が前提となります。そのうえで、出題者は何を問いたいのか、どうしてそこに傍線をつけたのかを考え、本文の中からその要素を抽出し、出題者が求める形式で、正しい現代語として答案を構成しなくてはなりません。

その制限字数も、大学によってさまざまです(北大60字以内。東北大80字以内。東大約34字以内。名大150字以内。京大100字以内。阪大70字程度。九大100字以内等)。制限字数が少なくなるほど、要約力、語彙力(熟語の知識等)が要求されます。そして、この能力は一朝一夕では身につきません。「本番レベル模試」はよい機会です。志望する大学の出題傾向を肌で感じて、さらに過去問を解いてみてください。

また、模試の解説はじっくり読んでくださいね。志望する大学の過去問の傾向と対策にも触れていますよ。

古文の勉強は知の総合格闘技

10月は多くの行事が重なる時期ですね。「授業中はとにかく集中しよう」というように、頭を切り替える訓練をしましょう。勉強ができる環境に身を置くことで集中力が高まります。

そもそも、古文はどのような科目で何が求められているでしょうか。私は、「文献学の基礎」を勉強するのが古文だと考えています。与えられた資料を分析し、検証し、現代語で再統合して、第三者に説明する。これが古文の勉強です。品詞分解はまさしく、分析して、検証して理解するために行うものですよね。文献学の基礎でもある古文は「知の総合格闘技」と言えます。言語学、史学、民俗学、哲学、芸術学等の知識も必要になる面白い学問です。知的好奇心を持って楽しく勉強できるといいですね。

今月の「全国統一高校生テスト」は、学校でやっている「古文」と大学側が求めている「古文」の違いに気づくためにはいいきっかけです。ぜひ受験しましょう。

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私は紙面で、古文は「文献学の基礎」であるとお話をしました。日本では「文献学(Philology)」とは聞きなれない学問かもしれませんが、例えば、イギリスでは文献学を専攻した探偵や刑事が主人公として活躍するドラマ等が人気を博しています。古文とは、すべての学問を総合して学習する、実はすごい科目なのです。そう思うと楽しくなってくるでしょう。

また高1生・高2生は、刺激的な読書体験をして欲しいと思います。読書では少々背伸びしてもいいのです。今回も、おススメの本を2冊ご紹介します。『日本語文法の謎を解く』(ちくま新書 金谷武洋著)、『言語学の教室』(中公新書 西村義樹・野矢茂樹著)。高校生のみなさんにも読みやすい内容なので、ぜひ手に取ってみてください。

難しいかもしれませんが、「20年後、どんな大人になっていたいか」を想像してみてください。そして、「そのためには、今どんな力を身につけたらいいのか」と思いを巡らせてみましょう。未来のあなたのために。

実は、学問・研究ってとても面白いんです! ただ、面白さがわかるほんのちょっと前の段階がしんどいんです。だから。この「面白さがわかるほんのちょっと前の段階」で、私たち予備校講師がお手伝いしたいのです。古文をはじめ、言語関係の教科は「意味の構造」で成り立っています。全くとは言いませんが、丸暗記は必要ありません。言葉とは、理系の方にも納得できる「記号の体系」で構築されていています。「古文」は、あたかも建築工学のようにその構造と機能を分析し、検証し、さらに再統合してゆくといったスリリングな方法で学ぶ教科なのです。

初めて、古文を学ぶ人(高1生)は、『ベーシック古文』を受講してください。古文の方法と全体像がわかるはずです。

少し読めるようになった人(高2生)は、『頻出古文』『ハイレベル頻出古文』で、様々な作品と出会って、古文の面白さに気づいてください。

物理 三宅 唯先生

「理論は知っているだけではだめ、それを行使できるかが重要」であるとし、原理・定義・法則の定性的把握と定量的行使を軸に、自然現象をグラフィカルに解析。それは公式を振り回すだけの物理を超え、因果関係を的確に捉える直感を君に与えてくれるだろう。公式の運用のみならず、それ自身の導出と解釈に重点を置いた講義で、森羅万象の謎を華麗に紐解いていく。

検証を重ねて解法を整理する

この時期、センター試験レベルで100点まで無理して能力を引き上げる必要はありません。国公立二次、私大に向けて適切な問題演習を行えば、自ずとセンター得点力も身につきます。記述に必要なものは「①因果を結ぶ論理性」、「②物理概念と用語の正確な理解」です。ただ、適切な法則を選んで問題が解決できれば十分な得点が得られるので、あまり記述に意識を置きすぎるよりも、解答を正確に導く工夫に意識を置いた方が賢明です。

おおよそ皆さんにとっての「わかり易い解法」には普遍性がありません。正確な基礎理解のごまかしが無いか、特殊な場合においての場当たり的解法ではないか、自ら検証しながら解法を整理していってください。初めは誰しも余計な物理公式を片っ端から覚え、知識が散在しているものです。余計なものを捨てていって部屋に残ったごくわずかなもの。それが価値ある物理法則です。

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センター試験について補足します。物理はセンター試験対策をセンター直前になってあたふた始めることで何とかなる教科ではありません。物理、物理基礎ともにセンター試験は最低限の基礎を学ぶのに良質な教材となりうるので、上位校志望者であっても軽視せず過去問に触れておきましょう。国公立二次、私大で物理を利用する人は、この時期にはセンター物理が8割得点できることが前提条件だと思ってください。取れない方は最優先で取り組みましょう。

模試においては「解答」と「解説」の意味の違いに留意してください。記述の場合「解答」では記述解答に必要な最低限の言葉と数式と解答を掲載しています。「解説」は皆さんに現象をよくわかってもらうための説明であり、解答に必要な理解の土台の部分の説明です。解答用紙にどの程度記述すればよいかはあくまで「解答」で判断してください。

力学の理解なしに他分野の理解なし

力学には物理の重要な考え方が詰まっています。「明らかに間違いないと言える事実のみから現象を説明する」という物理のスタンスを力学から学んでください。力学の理解なしに他分野の正確な理解は有り得ません。

学校の定期テストでは「公式を覚えているだけ」となってしまうことがあるかもしれませんが、力学の正確な理解には真剣に取り組んでください。また、部活や文化祭は大いに楽しんでください。好きなことに興じる気持ちは学問の源泉でもあります。

講師がその限られた時間で伝えられることはほんの僅かです。講義の価値は内容もさることながら、皆さんのやる気を引き出せるかどうかにもあります。新しく講義を受講される際はパンフレットに掲載されたレベルや講座紹介、周りの評判だけで決めること無く、実際にお試しで受講してみて、「これなら自分のやる気を維持できそうだ」というものを選択してください。

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模試を受験して実力の程を客観的に測定してもらうことは大切なことですが、結果が良くなくてもあまり凹まないでください。とりあえず、よく勉強した部分で得点が取れていれば満足してもらって大丈夫です。

地理 山岡 信幸先生

「趣味は幾何学の問題を解くこと」ということからもわかるように、その論理立てられた緻密な授業には定評がある。丁寧な板書とわかりやすい図解に、地理が苦手な生徒も思わず引き込まれてしまう。とにかく地理を暗記科目だと思っている君は、ぜひ先生の授業を受講してみてもらいたい。

焦らず合格への階段を踏みしめよう

国公立二次の決め手は論述対策。実際にどれだけ書いて練習し、添削を受けて復習したか、が勝負です。「チェルノーゼム土壌の形成と特徴」など重要論点については、ひな形を作って覚えていきます。また、地形図読図などでよく用いられる「高燥/低湿」などの表現を取り込んで、コンパクトな文章を目指しましょう。

私大では大学・学部によりますが近年話題となった情報も欠かせません。「イギリスのEU離脱」「中国の援助によるアフリカ南部の鉄道開通」など。「アマゾンなど熱帯林の火災増加」「温暖化による解氷と北極圏航路」といった環境問題がらみの事項には注意が必要です。

この時期、「間に合わないかも」といった不安や焦りを覚える人も多いでしょう。それが正解です。間に合わないかもしれないから全力を出し続ける、でしょ? ゴールははっきりと見えています。合格への階段を一段ずつ踏みしめていこう。

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2021年からの共通テストが話題ですが、試行問題を見る限り、地理に関してはセンター試験と大きな違いはありません。共通テストが求める「基礎知識を基にした考察力や構想力」は、現行のセンター地理でもしっかり問われています。そもそも地理は、地の理(ことわり)(地域性の理論)を追求する学問。地名や用語の丸暗記はセンターにも役に立ちません。センター地理の最も有効な対策は「過去問演習」です。単純に解きまくるのではなく、正解肢を選ぶ「道筋」を身に付けるのです。「なぜこの答えなのか」について、知識を振り回すのではなく、しっかり理由付けするトレーニングです。解説を利用して自分の「理屈」を修正・補完すれば、考察力はパワーアップ!正答以外の選択肢も丁寧に検討すれば、基礎的な知識も増やしていけます。追試も含めて、過去3〜5年分はやっておきましょう。

地理の受験勉強において模試は重要な位置を占めます。ただ偏差値や%を見て泣いたり笑ったりしている場合ではありません。センター型の「全国統一高校生テスト」にせよ、国公立大の大学別模試にせよ、受験後に解説を熟読し、知識力を高め、新しいトピックを習得することが本旨なのです。

「優先順位」と「徹底」で「理屈」を身につけよう

地理の学習では「理屈」を身につけることを優先しましょう。例えば気候。暑さや寒さ、大雪や砂漠にも理由があります。また、気候に対応した土壌や植生、気候を生かした農牧業・林業や観光業など、広い分野と結びつきます。気候の学習を通してメカニズム理解の大切さを知ってください。その姿勢は、世界地図の特徴、産業や集落の立地などあらゆる単元の学習にフィードバックされます。

地理は「系統地理」で経を、「地誌」で緯を織り上げます(経線や緯線の「経・緯」ですよ)。同じ内容を異なる視点で二回学ぶのですから、忘れることを恐れずどんどん進めていきましょう。一度覚えたことなら、忘れたようでも頭のどこかに残っています。

「何かを成し遂げた人」の共通点は、「優先順位をつけ、それを徹底する」ことのようです。これを機に、将来にも役立つ「優先順位」「徹底」のトレーニングをしていきましょう。

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10/27の「全国統一高校生テスト」は、共通テストにも対応した形式なので、未習範囲が含まれているかも知れません。しかし、「(本番でも十分あり得ますが)知識は持っていないが、考察によって解く」という作業の練習にはもってこいです。実際に正解にたどり着けなかったとしても、「理屈」で解こうとする経験は必ず役に立ちます。もちろん、受験後には詳しい解説をしっかり読んで、正しい知識と理由付けを学んで下さいね。

自分の高校生活を思い返すと(ずいぶん昔ですが)、本当に短かったなあ、という印象です。「忙しい」を言い訳にサボっていると、「あっ」という間に3年生、「げっ」という間に入試を迎えました。あの時間の流れの速さから思えば、1・2年生も実質的には「受験学年」だったのです。まあ、流れの中にいて自覚するのは難しいけれど、たまにはセンパイの言うことも聞いてみて、上手に自分を客観視してみましょう。

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