edited by TOSHIN TIMES
大学受験は東進ハイスクール 大学入試は東進衛星予備校 予備校の東進ドットコム











2010センター試験同日体験
東進タイムズプレゼント





東進タイムズ2007年12月1日号
親として、これだけは知っておきたい!

「実力講師直伝 高校生をもつ
父母のための難関大合格講座

受験を控えた子どもたちに親ができることは何か? 知っておくべき情報は? そんな疑問や不安を解消するべく、東進で難関大を志望する高校生のご父母を対象に教育講演会が実施されました。今回紹介するのは、調布校での講演の様子。講師の今井先生は、大手予備校のトップ講師を歴任した超実力講師。授業で生徒たちを魅了するのと同じように、話題豊富でユーモア溢れる講演はご父母の方々を惹きつけていました。その一部をご紹介します。

今井 宏 先生(英語)
大手予備校トップ歴任の超大物講師。ズバリ的を射たフシギなほどわかる授業、心地よいスピード感と豊富な話題、あふれる知識で、受講生を魅了する。「何でこんなによく理解できるの?」という驚きでいっぱい。生徒の充実感は200%。広告代理店国内最大手「電通」勤務を経て、満を持して予備校界に進出。専攻は国際関係論。成績アップはもちろん、英語にとどまらない話題豊富な授業内容に、君の見識が広がること間違いナシ。著書多数。
受験勉強の今と昔 受験の英語は、すっかり変わりました

「受験英語は役に立たない」の真相
 「受験英語? ああ、あれは使えないんだ。将来の役には立たないよ」。お子様の前で、こんな発言をなさったことはないでしょうか。メディアの世界でも、「役に立たない受験英語が日本をダメにしている」と、受験英語を批判する著名なコメンテーターをしばしば見かけます。 これは大きな誤解です。私やご父母の皆さまが受験生だった当時と比較して、今の受験英語は、大きく進化しました。今日は、皆様にそのことをしっかりお伝えしたいと思います。 昔の英語学習法は、ひたすら「和訳」ではなかったでしょうか。予習の段階でまずノートに英文を写し、その隣に日本語の訳を書いたものです。授業中は、先生が言う日本語の訳文を必死で書き写すか、予習ノートに赤ペンで自己添削をしたりしました。つまり、英語の授業中なのに、日本語を聞き、日本語で考え、日本語を書き写すばかりだったわけで、あれでは、英語が話せるようになるはずはありません。 その状況が、2000年を過ぎる頃から、すっかり変化してしまったのです。

「聞く力」「読む力」「スピーチする力」多方面の、カラフルな英語力が求められる

「聞く力」……2006年度からセンター試験にリスニングが導入されたのが、近年における大きな進化、決定的な進化だったと言っていいと思います。リスニングの得点は250点満点中の50点、全体の5分の1ですから、相当な比重を占めています。今のところ、センター試験のリスニングはごく易しい問題で、英語がある程度得意な生徒なら、特に心配する必要はありません。しかし、東京大学・早稲田大学などの難関大学で出題されるリスニングとなると、これはもう、「超難問」としか言いようがありません。

ここで、07年に早稲田大学・国際教養学部の入試問題で出題されたリスニング問題をご紹介いたします。英文のスピードは、ほぼネイティブスピーカーのノーマルスピード。内容は、ボルネオ島の自然破壊について、島の上空を飛ぶヘリコプターからキャスターが実況中継しているという想定。このスピードで、4〜5分ぶっつづけで英語がシャワーのように降ってきます。どうでしょう、そのレベルの高さがわかっていただけると思います。  「読む力」……読解問題も変わりました。こちらも早稲田大学・国際教養学部の入試問題を例に挙げますと、時間内に読みこなさなければならない文章量が非常に多いことがわかります。長文問題2問で本文だけでもA4用紙6枚。この小さな活字で埋め尽くされた英文を読みこなし、設問合計20問を解くのに与えられた時間は約50分。分量もさることながら、内容も深く「現代国語」並に難しい。「和訳すること」は、すでに目的でもなんでもなく、むしろスピーディーな読解にとっては障害になります。スピーディーに英文を読みこなし、大意をできるだけ正確に把握する力が求められているのです。  「スピーチする力」……「英作文」の問題も、変わりました。昔は「日本語の文章を英文に直しなさい」という出題で、まあ「ゆっくり通訳する」力があればそれでOKでした。しかし現在、英作文の主流は「自由英作文」です。日本語を英語に変えるんじゃなくて、英語でスピーチするように、英語で自由に書かせる問題です。例えば、「小学校から英語を必修科目にすることについて、あなたの考えを英語で書きなさい」「裁判員制度導入について、賛成ですか、反対ですか。それは何故ですか?」「女性専用車両について、賛成ですか、反対ですか。その理由は何ですか?」といった出題の仕方ですね。与えられる時間は約15分、書かなければならない分量は100語程度。レポート用紙で10行ぐらいビッシリになります。「ちょっとした英語スピーチならできる」というふうでないと、こういう問題に対処できそうにありません。  リスニング力 スピーディーな読解能力 スピーチ力など多岐にわたる英語力は、国際社会でも通用するもの。昔の「役に立たない」ものとは決定的に違います。

「高3の始業式」までに、基礎を徹底的に叩き込む

東進ではこの時期、高2生はすでに受験勉強をスタートさせ、高3生になる前にみっちり基礎を固めることを一つの目標にしています。

「ゴボウになったつもりで、ひたすら根っこを育て、しっかり根っこを伸ばしなさい」私は授業の中で、こう口を酸っぱくして繰り返しています。具体的には、とにかく音読することと、手を動かして書いて勉強すること。

数年前、不安そうな顔で一人の女子生徒がアドバイスを求めてやってきました。高2の4月の時点で偏差値が43。志望は私立最難関校。それでも、簡単にあきらめさせたくないと考えた私は「音読しまくれ」「書いて書いて書きまくれ」とアドバイスしました。「単語集でも熟語集でも、例文は声が枯れてしまうほど音読しなさい」「半年でボールペン30本をカラにするぐらいに徹底的に手を動かして勉強しなさい。そうしたら、半年後には合格の希望も出てくるかもしれないね」と言ったわけです。半年後、カラにしたボールペン32本を持参して意気揚々と私の前に現れた彼女の偏差値は、なんと68。今でも私の授業では「1日1.5センチ、ボールペンのインクを減らそう」が合言葉です。

基礎固めの間は、テクニックも裏ワザも必要ありません。英単語、英熟語は書き、音読して体で覚えるしかないのです。努力は必ず形になります。どんどん根っこを伸ばし、ゴボウから大木に育ってもらいましょう。

質疑応答

子どもは現在高1ですが、高1の間にやっておくべきことを教えてください。
まず、英単語に手をつけるところから始めるとよいでしょう。東進では早い時期から英単語・英熟語に取り組むことを勧めています。単語集にはたいてい、単語の隣に短い例文が書かれています。その例文を5回音読して、5回書き写すことを繰り返します。1日10ページやれば300ページの単語集は1カ月でやり終えられます。続いて英熟語に取り組みましょう。

中学受験、高校受験に失敗したことを気にしているのですが……。
これまでの私の経験上、中学、高校受験が不本意な結果に終わった経験をした生徒ほど、目の前の課題に対して積極的に取り組むことができる傾向にあります。それは恐らく、「どれだけ基礎が大事であるか」ということを、骨身にしみてわかっているからなのではないでしょうか。そうでない場合でも、周囲の大人やご家庭で「何が大事であるか」を伝えてあげることで子どもはまっすぐに伸びていきます。

参加したご父母の声
山口 ひろみさん

高2の息子から今井先生の授業がわかりやすい、おもしろいと聞いていました。実際に先生の熱心な姿を拝見してその理由がわかりました。具体的な勉強方法も教えていただけてよかったです。また、基礎の大切さを再認識しましたし、基礎をきちんと固めればどんな子どもでも力がついていくんだな、と感じました。

東山 隆司さん

大学受験の現状を具体的に楽しく聞かせていただき、よく理解することができました。音読して、書いて、そして継続するという勉強方法は、英語だけでなくほかの教科にも共通することがあると思います。努力は嘘をつかないことを、受験を通じて娘に知ってほしいですね。受験を乗り越えるのは子ども自身ですが、親としてその環境を整えてやらなきゃいけないと痛感しています。