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2006年9月15日号
異文化発見!
〜クロアチア(Republic of Croatia)前編「観光と生活」〜
 このコラム(column)では、毎回いろいろな方にさまざまな国で実際に体験した面白い習慣や文化を語っていただきます。日本の常識は世界の非常識 ! ? 世界はやっぱり広い! と感じずにはいられないコラム(column)です。今年度からは東進のOB・OGに、まさに東進の海外特派員となって世界中で体験してきた貴重なエピソード(episode)を、積極的に披露していただきます。今回は、東進ハイスクール津田沼校で担任助手として活躍中の奥 雅希くんに、研究のために訪れたクロアチア(Republic of Croatia)について、2回に渡って語っていただきます。前編のテーマ(theme)は、「観光と生活」です。
奥 雅希(おく まさき)くん
千葉大学 大学院 自然科学研究科 システム制御工学教育研究分野
東進ハイスクール津田沼校担任助手
8月にも、学会に参加するために韓国を訪れていたという奥くん。まさに“世界を股にかけて”研究に励んでいるようです。英語での質疑応答は無難にこなせたけれど、ハングル文字(Hangulalphabet)には悪戦苦闘、食事を注文するのもひと苦労だったそうですよ。

▲首都ザグレブ(Zagreb)の市場で。色とりどりの果物、たくさんの人、まるでお祭りのようです。
私がクロアチア(Republic of Croatia)を訪れたのは、大学の研究室での研究の試験を行うためです。私の研究テーマ(theme)は、ロボット(robot)による地雷の探知・除去です。今回は、我々が開発した地雷探知技術が優れたものなのか、実用化できるのかを検証するため、17日間滞在しました。

飛行機は成田−ドイツ(Federal Republic of Germany)・フランクフルト(Frankfurt)−クロアチア(Republic of Croatia)の首都ザグレブ(Zagreb)、−地方都市ザダル(Zadar)と、2回乗換えが必要でした。移動時間は全部で15時間くらいだったと思います。

▲ドゥブロヴニク(Dubrovnik)の城壁は、上を歩いて回ることができます。その高いところから見下ろした景色。海は青く透き通り、屋根の色も統一されていて、美しいの一言!
滞在した都市ザダル(Zadar)では、空港から車で15分くらいの場所にあるホテル(hotel)に宿泊しました。ホテル(hotel)といっても地下1階、地上2階建てのマンション(apartment)みたいなものです。そこに今回の海外試験のスタッフ(staff)全員が宿泊しました。

▲首都ザグレブ(Zagreb)のカフェ(cafe/仏語)。老若男女、たくさんの人々が集います。
クロアチア(Republic of Croatia)は温帯性気候で、日本と同じように四季が存在します。冬、内陸部は大陸性気候のため厳しい寒さになりますが、国の南側、アドリア海(the Adriatic)に面した地域では地中海性気候のため、肌寒い程度です。

食事はほとんどホテル(hotel)のレストラン(restaurant)でとりました。ザダル(Zadar)という都市がイタリア(Italy)に近いこともあって、パスタ(pasta)やピザ(pizza)が非常にポピュラー(popular)な食事で、トマトソース(tomato sauce)やオリーブオイル(oliveoil)ベース(base)のものも多かったですね。基本的にはパン(bread)が主食ですが、リゾット(risotto/伊語)などの米を食べることもあります。内陸部では肉食が一般的で、アドリア海(theAdriatic)に面した地域では魚介類も豊富です。また、都市ごとにブドウ(grape)を栽培してワイン(wine)が生産されているほど、たくさんの種類のワイン(wine)が作られており、有名だそうです。非常に安価で、家庭では樽ごと(!)買って来て、食事のときに飲むんだとか。

▲世界遺産にも認定されるプリトヴィッチェ湖群国立公園(Plitvice Lakes NationalPark)。冬なのでやや木々が枯れていますが、澄んだ水の色はエメラルドグリーン(emerald green)に輝いていていました。公園全体が階段状になっており、これは一番低い部分を上から映 したもの。まさに絶景です。
クロアチア(Republic of Croatia)といえばサッカー(football)、あるいは格闘技選手のミルコ・クロコップ(Mirko CroCop)選手くらいしか思い浮かばない、という方がほとんどかもしれません。ところがもう一つ、世界的に有名なのがダルマチア(Dalmatia)地方原産の犬「ダルメシアン(Dalmatian)」。映画などでもおなじみですよね。さらに、実はネクタイ(necktie)発祥の地でもあるなど、クロアチア(Republic of Croatia)は九州の1.5倍ほどの狭い国土に、名物や歴史がいっぱいです。。

このように、おいしいお酒と料理や名物があるうえに「アドリア海(the Adriatic)の秘宝」と謳われる素晴らしい景色があるため、近隣諸国、とりわけイタリア(Italy)やドイツ(Germany)、ロシア(Russia)の人たちのリゾート(resort)にもなっています。特に、南東部にあるドゥブロヴニク(Dubrovnik)という都市は、屋根の色が美しく統一され、5mはあろうかという深い海底や、悠々と泳ぐ魚さえはっきりと見えるほど海水が澄んでおり、世界遺産に認定されています。

さらに、クロアチア(Republic of Croatia)に行ったら必ず訪れたいのが、プリトヴィッチェ湖群国立公園(Plitvice Lakes NationalPark)。世界遺産にも認定されています。野生の熊などを始め、多くの動植物が存在している雄大な自然は、何よりも素晴らしい! これまでに訪れた中で、間違いなく一番きれいな場所でした。世界には、こんなにも美しい場所があったのか、と思ったほどです。 私が行ったときはあいにくオフシーズン(off-season)でしたが、観光シーズン(season)の夏になると、多くの人がハイキング(hiking)に訪れるそうです。

また、ザダル(Zadar)の観光名所に、シー・オーガン(Sea Organ)と呼ばれるところがあります。船着場の近くに設けられた階段に、いくつもの穴が開けられているんです。一見何の変哲もないですが、海からの風が吹くと、穴の中を風が通って地面から噴き出すようになっています。これが音を出し、まるでオルガン(Organ)のようなハーモニー(harmony)を醸し出す様子は、まさに幻想的です。

▲ザダル(Zadar)の観光スポット(spot)、シー・オーガン(Sea Organ)。
こんな観光のためにあるような国、クロアチア(Republic ofCroatia)ですが、土日にはご注意。土日は我々にとって休日。だから市街地へ行けばいろいろ見て楽しむことができる、と思っていたら大間違い。クロアチア(Republic of Croatia)では土日にお店は営業せず、家で家族との休日を楽しむ習慣があります。だから飲食店以外は開いているお店も少なく、道行く人もまばら。観光地に行けばそこまででもないですが、まだ資本主義になったばかりということもあってか、ビジネス(business)に没頭するまでには至っていないようです。素敵な習慣だと思いますけどね。

▲ザダル(Zadar)旧市街の中心にある、聖ドナト教会(Church of St. Donat)。街のシンボル(symbol)。
クロアチア(Republic of Croatia)の都市には、必ず教会があります。カトリック(Catholicism)が多いそうです。日曜になると朝から教会に訪れて祈りを捧げ、神父さんの説教を聞きます。このような教会が町中にあり、大きなところは観光名所にもなっています。また、礼拝は基本的に家族全員で来ることが多いようです。クロアチア(Republic of Croatia)の人たちは、家族のつながりが強く、信じる心を大切にしている人が多いように感じました。

クロアチア(Republic of Croatia)の人たちは、朝からカフェ(cafe/仏語)に向かいます。皆、コーヒー(coffee)やビール(beer)を片手に本を読んだり、友人や家族との会話を楽しんだりしていました。日本では土日も働く人も少なくないかもしれませんが、クロアチア(Republic of Croatia)ではほとんどの人が休み。ですからこうして一日中カフェ(cafe/仏語)でのんびりと過ごすようです。

日本人のヨーロッパ(Europe)旅行といえばフランス(France)やイタリア(Italy)などが一般的です。クロアチア(Republic of Croatia)は日本人観光客も少なく、まだまだ“知られざる国” です。ぜひ皆さんにも自分の目で、肌で、クロアチア(Republic of Croatia)を感じて来てほしいと思います。