▲台北市の中心部にある、中国の伝統的な宮殿陵墓式の建築物、中正紀念堂(今月5月、「台湾民主記念館」と一時改名された)。中華民国の初代総統である蒋介石の偉業を記念して建てられたもので、堂内には蒋介石の銅像が鎮座している。
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今年の春休みに旅行で台湾を訪れました。大学1年生のときに受けたCCDL(Cross-Cultural Distance Learning)という異文化交流実践講座がきっかけです。この講座ではビデオ会議システム(videoconferencing system)やチャットシステム(chat system)を用いて、海外の学生と直接コミュニケーション(communication)を取ることができます。毎回トピック(topic)を決めて英語でディスカッション(discussion)をし、文化の違いに触れることで、自国の文化をどう捉えるかを考える非常に魅力的な講座です。講座が終わったあと、仲良くなったクラスメイト(classmates)とどこか遊びに行こうかという話をしていて、「ここで知り合ったのも何かの縁だし、せっかくだから台湾の学生に会いに行こうよ!」という何気ない友人の一言でこの旅行が実現したのでした。
今回訪れたのは台湾最大の都市、台北です。3泊4日の旅行のうち、3日目に台湾の学生に会いました。1日目は夕方に現地に着いたので、ホテル(hotel)近くの夜市を楽しみました。夜市とは、台湾の観光スポット(spot)として外すことのできないもので、毎日夜遅くまで屋台で賑わっていて、お祭りのようなものです。屋台では日本で味わえないようなローカル(local)な食べ物を体験できます。特に「臭豆腐」は衝撃でした。見た目は厚揚げ。その名のとおり、とにかく臭い豆腐です。臭いで「あっ、臭豆腐が近くで売ってる!」とわかってしまうほどです。
▲紀念堂の入り口から見える風景。メインストリート(main street)の両側には美しい庭園が広がっている。この広場はランタンフェスティバル(Lantern Festival)や年越しライブ(live)など、さまざまなイベント(event)に利用されている。
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2日目は市内観光ということで、各地の名所を巡りました。台湾では毎年、旧暦でいう1月15日の元宵節(げんしょうせつ)に平和を祈願した光の祭典、ランタンフェスティバル(Lantern Festival)が開催されます。幸運なことに、今回僕たちが行ったのがたまたまその時期でした。今年の干支は日本ではイノシシ(boar)ですが、台湾では豚なのです。町中が豚のランタン(lantern)で輝いていました。
▲台北最大の士林夜市(シーリンイエシー)の様子。無数の屋台やお店が並んでいて、平日でも深夜まで賑わっている。
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そして3日目。台湾の学生たちが7人も集まってくれて、市内を1日中案内してくれました。まずは彼が学ぶ大学である淡江大学を見学しました。淡江大学といえば、日本の漫画が原作の台湾ドラマ(drama)「流星花園」の撮影地で有名になりました。中華建築の教室や庭園に囲まれていて、大学とは思えないほどの美しいキャンパス(campus)でした。そして観光客同士では行かないような食堂に連れて行ってもらったり、おみやげを買ったりして市街を散策。その後はMRT(Mass Rapid Transit:地下鉄)に乗って、台北最大規模の「士林夜市(シーリンイエシー)」に行きました。ランタンフェスティバル(Lantern Festival)の時期なので、それも手伝って1日目に行った夜市とは比べものにならないほどの賑やかさでした。花火が打ち上げられ、まさに気分は夏祭りです。特に印象的だったのはかき氷。台湾のかき氷は日本と比べ、氷がさらさらしていてまるで雪のようです。個人的には、日本のかき氷よりも好きですね。トッピング(topping)はさまざまなフルーツ(fruit)を乗せることができたり、なかでもユニーク(unique)だったのはプリン(pudding)です。プリン(pudding)を丸ごと乗せて、練乳をかけた非常に甘いかき氷でした。
▲台湾の屋台では、日本ではなかなか食べることのできないものもたくさん味わえる。
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▲現地の人で賑わうお店で昼食。右は魚のすり身団子のスープ(soup)。左は油揚げの中に春雨のようなものが入った、日本では味わったことのないものだった。
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コミュニケーション(communication)は、すべて英語です。台湾の公用語は國語と呼ばれる中国語(北京語)ですが、本人たちは台湾語と呼んでいました。彼らはほとんどが英文学科の学生だったので非常に流暢でしたが、お互いに母国語ではないので初めのうちはなかなか意思疎通が図れません。でも、だんだんと話せるようになるんですね。英語でコミュニケーション(communication)を取るしかありませんが、文法はもちろん完璧ではありません。
▲淡江大学のキャンパス(campus)内にて。近代的な校舎が建ち並び、知的な雰囲気を醸し出していた。
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わからない英単語だってあります。それでも“伝えようという意志”さえあれば少しずつ伝わります。ジェスチャー(gesture)など、言葉以外の手段もいくらだってあります。それに中国語なので漢字から意味を推測することができたり、お互い英語でわからないことでも漢字を書いたら説明できた、なんてこともしばしばありました。なかでも印象的だったのは、おみやげで「紹興酒」を買いたくて、どこか安く売っている店を知らないかと聞きたかったのですが、“ショウコウシュ”と言っても通じません。電子辞書で“Chinese rice wine”と調べても、知らないと言われました。どうしようと悩んでいたとき、ふと「漢字で書けば通じるかも」と思い、紙に書いて見せると彼らは一同にして「あー!!」と言って理解してくれました。そのとき初めて文化の壁を乗り越えたような気がしました。彼ら同士は中国語で会話をするので、慣れてくると“What does it mean?”と意味を聞いたり、“How do you sayit in Chinese?”と中国語での言い方を聞いたりして、中国語に関して少しずつ興味をもつようになりました。彼らも同様に日本語についていろいろと質問をしてくれて、日本語の勉強をしていました。
▲中正紀念堂の正面入り口にそびえ立つ正門。さまざまなランタン(Lantern)でライトアップ(light up)されていた。門の「大中至正」は蒋介石の座右の銘で、「行いを正しくする」という意味だそうだ。
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▲校舎の中庭で撮影した1枚。笑顔とピース(peace sign)は世界共通のようだ。前列左から4人目が後藤くん。
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台湾の学生とも仲良くなり、現在ではメッセンジャー(messenger)でチャット(chat)をして連絡を取り合っています。海外に友人ができるって何だか新鮮でワクワク(excited)します。「また行ってみよう」という気持ちにさせてくれるし、何よりも一生の友人なのですから。