異文化発見!
〜ドイツ (Germany)・文化編〜
このコラム(column) では、毎回いろいろな方に、さまざまな国で実際に体験したおもしろい習慣や文化を語っていただきます。日本の常識は世界の非常識!? 世界はやっぱり広い! と感じずにはいられないコラム(column) です。東進のOB・OG やスタッフ(staff) に、まさに東進の海外特派員となって世界中で体験してきた貴重なエピソード(episode) を、積極的に披露していただきます。今回は現在東進の担任助手としても活躍中の、東進OB熊谷 健くんに、ドイツ(Germany) の文化について語っていただきます。
熊谷 健(くまがい けん)くん
上智大学 外国語学部(Faculty of Foreign Studies)(Faculty of Social Science)2年
ドイツ語(German)学科 4年
宮城県立 仙台第二高校卒
東進OB
現在は所属している早稲田大学の服飾サークル(club activity)で、11月に行う予定のファッションショー(fashion show)に向けて、毎日洋服を製作しているという熊谷くん。「将来はドイツ語(German)圏の大学で服飾を学びたいので、今年のショー(show)がよいステップ(step)になるように頑張りたい」と話してくれました。
▲ザールブリュッケン(Saarbrucken)の街並み。手前を流れるのは、ザール川(Saar River)。
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僕は、大学1年と2年の夏にそれぞれ1カ月ほど、フランス(France)との国境の近くにあるザールブリュッケン(Saarbrucken.独)という小さな田舎町に語学留学をしました。なぜこの町を選んだかというと、実は高校のときサッカー部(soccer club)の遠征でこの町に行ったことがあったからです。それは僕にとって初めての海外での生活で、とても魅力を感じ、大学生になったら必ずまた行きたいと思っていました。今回は、大学1年の留学時のことについて書こうと思います。
僕は小さい頃から海外に漠然とした憧れがあって、できるだけ早く自由に海外に行ってみたいと思っていました。それが実現できたのは大学生になったときでした。僕はザールラント大学(SaarlandUniversity)という大学が夏に開講しているドイツ語(German)のサマースクール(summer school)に参加したのですが、おそらく普通と少し違うのが、一人で参加したということと、コース(cource)の申し込みなどの手続きを大学などの機関を介さずにすべて自分で行ったことです。とても勇気がいりましたが、今となっては非常にいい経験だったと思います。ドイツ語(German)なんてまだ簡単な挨拶くらいしかわからなかったのですが、現地に行ってしまえば何とかなるだろうと思ったんです。もちろん現地に着くまで、空港や駅で人に道を聞いたりと、自分では無事にたどり着けるかとてもひやひやしましたが、なんとかなるものです。
▲ メラニー(Melanie)先生と。
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現地の大学に着くと、もちろん僕には知り合いがいるはずもなく、少し寂しいのかなーと思っていたら、スペイン人(Spanish)とすぐに仲良くなれました。僕はドイツ語(German)はほとんどできないので、片言の英語とドイツ語(German)が混ざったような言葉をしゃべっていました。二人ともサッカー(soccer)が好きで、「ロナウジーニョ(Ronaldinho)はうまいよねー」などと盛り上がっていました。普段日本で外国人に話しかけられたら緊張すると思うんですけど、周りが外国人しかいないと緊張なんてしている暇はないんだなぁと感じました。恥ずかしがっていては向こうも相手にしてくれません。そんなこんなで、気づいたら友達のほとんどがスペイン人(Spanish)かイタリア人(Italian)のラテン(Latin)系の人たちになっていました。彼らはとても明るくて、毎日とても楽しかったです。
▲ 大学のキャンパス(campus)内。バス(bus)も走り、自動車通学も多い様子は、大学の規模の大きさがうかがえます。
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肝心の授業はというと、結局は日本の大学と似た内容で、簡単な会話や時計の読み方などとても基本的なことだったんですが、同じ内容でもすべてドイツ語(German)で行われると全然違うものですね。最初の何日かは全くわからなかったんですけど、だんだん耳が慣れてくるんです。やはり、少しでも聞き取れるようになると会話がスムーズ(smooth)になるので、周りの学生と話すのがとても楽しくなります。僕がわからないところを聞いてもみんな何度も繰り返してくれたり、一所懸命説明してくれたりと、とても親切な人ばかりでした。
▲ 左からイタリア人(Italian )のエマヌエラ(Emanuela)、アルベルト(Alberto)と右端が熊谷くん。
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大学では寮に入りました。一人部屋ですがキッチン(kitchen)が共同だったので、毎晩みんなで集まってパーティー(party)をしていました。それぞれ自分の国の料理を日替わりで作っていましたが、僕の番のときは日本の食材がなくて困りました。アジアンショップ(Asianshop)を探し回って、お好み焼きだったり豚肉のしょうが焼きなどを作りました。みんなおいしいと食べてくれて、とてもうれしかったのを覚えています。
授業以外ではグラウンド(ground)でサッカー(soccer)をしたり、夜は街のクラブ(club)に出かけて朝帰りもしばしばでした。しかし、授業以外ではやはり実際に自然とドイツ語(German)を使わざるを得ないので、生きたドイツ語(German)を学ぶことができて、これもとてもよい経験だったと思います。週末には近くの町にみんなで旅行に行くなど、とても充実した日々でした。
▲ こちらはスペイン(Spain)から来たホルヘ(Jorge)と、イタリア人(Italian)のアルベルト(Alberto)と。
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▲ 大学の寮。立派な建物です。
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こんな感じで1カ月を過ごしたんですが、一番感じたのは、言葉が完璧でなくても心は伝わるということです。積極的に何かを伝えようとする姿勢だったり、共に何かを楽しんだりすることによって、心が自然と通うのかもしれないと感じました。そのためには勇気を持って失敗を恐れずにいることが大事なんだと思います。
▲ 週末、みんなで行ったトリアー(Trier.独)で。トリアー(Trier.独)は、ザールブリュッケン(Saarbrucken)の隣の州であるラインラント=プファルツ州(Land Rheinland-Pfalz.独)の都市。[左から3番目が熊谷くん]。
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海外、特にヨーロッパ(Europe)では、きちんと自分の主張をしないと、周りはあまり自分のことを気に留めてくれません。この経験は僕にはとても大きなことで、あらゆることにアクティブ(active)になれているのは、このとき身についた“自分を伝えようとする積極性”なのかなと思います。
皆さんは現在高校生で、大学に入学するのをとても楽しみにしていると思います。大学では高校とは比べ物にならないほどたくさんの可能性があります。今はまだ実感がないかもしれませんが、そのいろいろな可能性に出会ったときにいかに積極的であるかということがとても大切だと僕はこの経験を通して感じています。