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  • 東進タイムズ 2020年4月01号

漢文 寺師貴憲先生の学習アドバイス

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漢文 寺師貴憲先生

とにかく正攻法。でもときにテクニカル。そして高尚にして軽快。みんなを「わかった」に導く。歴史的な背景を基に明解な具体例を駆使した緩急自在の講義を聴けば、きっと漢文が身近になる。そして漢文に感動する!「どうせ取るなら満点、合格するなら首席」を合い言葉に、圧倒的な読解力を養成し、キミのポテンシャルをフルに引き出す。

早期の対策で漢文をアドバンテージに

国語対策は漢文から!点数を上げるのが容易で、配点も高く、そのうえ多くの高3生がまだ漢文に手をつけていないからです。この記事を読んだ後でさえ、漢文の優先順位を最下位にしたままの人がいますから、ここで考えを変えれば大チャンスです。

漢文の点数を上げるにはとにかく基礎固め。句形を覚え、語彙力を高めます。句形をひととおり学び、漢文の問題は「読解ではなく知識で解く」と意識を変えるだけで点数はぐんと上がります。本文を見れば、なんとなく意味がわかるので、つい「読解(文脈)で解く」と称して基礎をおろそかにしがちですが、さっさと基礎を固めて知識で解けるようになりましょう。講座では「基礎から学ぶ漢文」、参考書では『寺師の漢文をはじめからていねいに』(東進ブックス)がオススメ。目標とする模試に合わせて句形を学び終え、アドバンテージとしましょう!

<以下web限定>

(1)予習・復習のしかた

「成功とは、情熱を失うことなく、失敗に失敗を重ねられる能力である」とは、チャーチルの言葉です。失敗を繰り返し、そこから学ぶことは、学習の本質であり、成功に至る道です。

予習は失敗するためにする──と考えましょう。もちろん、予習の場合、まだ学ぶ前に問題に当たるわけですから、わけがわからず、そんな状態で問題を解いても無駄だと感じたりするでしょう。でも大事なのは、わからないことがわかることです。いきなり解説を聞くより、わからないという暗闇に放り出されたあと、解説という光明を与えられたほうが、喜びも大きいですし、それだけ頭に残ります。痛みなくして成長なし。まずは苦しむことが大事です。

予習のときはすぐ答えを見たりネットで調べたり巻末の通釈を見たりしないように。わからないことに耐えられず、すぐ答えを見てしまう人は多いですが、それではわかった気になるだけです。その答えを出すまでのプロセスを学ばなければ、次には活きません。自分の力だけで問題に挑み、問題を解けずに絶望したり、解けたと思ったら見当違いの答えだったり、といった失敗を重ね、一歩ずつ学んでいきましょう。

復習の重要性は言うまでもありませんね。面白いのは、復習のタイミングは早すぎてはいけないという点です。授業を受けた直後に、忘れないうちに復習しておこうと考えるのは、意欲としてはすばらしいですが、復習のタイミングとしては最善ではありません。理由は、まだ忘れていないからです。受験生としては、忘れてはいけないと考えがちですが、復習を効率よく進めるためには、いったん忘れる必要があります。記憶→忘れる→記憶→忘れる→記憶→……の繰り返しによって記憶は定着します。一度覚えたら二度と忘れてはいけない、と考えるのは誤りですし、そもそも無理。忘却と記憶の繰り返しが重要です。繰り返せば繰り返すほど、忘却までの時間は短くなり、記憶に要する時間も短くなります。計画的に忘却&記憶しましょう。たとえば、授業の1日後、1週間後、3週間後、3ヶ月後といった形で復習機会を作れば、うまく記憶は定着していきます。

東進の確認テストは、講義を真剣に聞く動機づけに利用するといいです。やりがちなのが、椅子に座り、講義をただ流しただけで、学んだことにしてしまう、というものです。人間の記録力はさほど優秀ではなく、人の話の7割は忘れます。聞いていないのではなく、ちゃんと聞いていても、です。よほど印象的な話でない限り、脳はそれを記憶してはくれません。講義のうち印象的な余談が2つくらいあると、余談以外は何も思い出せないなんてことはよく起きます。しかも、その話を聞いたこと自体を覚えていないので、忘れていることにも気づきません。というわけで、確認テストで満点を取ることを目標に、予習をしっかりとし、講義を真剣に聞きましょう。常に、確認テストで問われるかも、と意識しながら講義を受けるのがコツです。

(2)夏休み前に基礎を完成させるために

漢文の場合、基礎は句形と語彙力で、英語でいえば、構文、イディオム、単語に当たります。馴染みのある漢字で書いてあるので、なんとなくパッと見、読めるような気がしてしまいますが、基礎がなければ正確に読むことはできません。古文なんて、ほとんど平仮名で書いてあるのに、なぜか読めないのと同じです。

漢文に苦手意識がある人は、基礎固めを避けていることが多いので、とりあえず黙されたと思って、句形を覚えてみましょう。講座では「基礎から漢文(句法編)」、参考書では『寺師の漢文をはじめからていねいに』(東進ブックス)がオススメです。句形を4月中にひととおり学び、目標とする模試に合わせて、1度(1週間後)2度(1ヶ月後)と復習するのが理想です。国語の点数が伸び悩んでいる人ほど、漢文からはじめるといいですよ。覚える項目が少ない割に配点は高く、しかも漢文を後回しにしている人が多いので、アドバンテージになります。

基礎の定着を図るには、ドリルが必要です。教科書を読み直したり、ノートを漫然と見返したりするのはほぼ無意味です。問題を解き、まちがえて、正しい知識を手に入れる。それの繰り返しです。ノートを見返したら、いろいろ思い出して復習になった気分にはなりますが、それはノートがあるから思い出せただけであって、ノートがなければ何を覚えたかすら思い出せません。テストにノートを持ちこめない以上、それでは無意味です。しっかり問題を解いて、まちがえましょう。まちがえればまちがえるほど、記憶に定着します。

(3)大学入学共通テストにかんして

漢文の場合、センター試験と共通テストとのちがいはあまり多くありません。2度の試行テストを見る限り、問1から問4までは、従来どおり、漢字の読みや意味、返り点、書き下し、解釈が問われています。

特徴的なのは、問5以降、複数テキストを比較しながら読解をする技能を問われている点で、高い情報処理能力を求められています。この点については、現在のところ、教材(教科書・参考書・問題集)が整備されておらず、複数テキストを比較して相違点・共通点を読み取ったり、相互を関連させて新たな情報を生んだり、相互の矛盾を見つけて誤りを指摘したりする訓練はできません。したがって、①センター試験対策用の講座や参考書で問1から問4の対策をしつつ、②「共通テスト本番レベル模試」で複数テキスト問題(共通テストならではの新傾向問題)の対策をするのが最善だと思います。得難い機会なので、共通テスト本番レベル模試はできる限り受けて経験を積んでいきましょう。

(4)高3生へメッセージ

まずは漢文から! 特に漢文に苦手意識があって、避けたくなる人ほど、漢文から手をつけるのがオススメ。漢文を避けている人が多い今こそ、漢文で高得点をゲットし、国語全体の点数を底上げして、ライバルを置き去りにする絶好のチャンスです。さあ、漢文でスタートダッシュだ。

目的意識を持った学習を意識する

高校の学習は目的意識が大事。直近の目的は第一志望校合格なので、すぐ志望大学を決め、両親や友人に「自分は〇〇大学に入る」と宣言し、スマホの待受画面をその大学の写真に変えましょう。

次の目標は「模試で判定を1段階上げる」です。そのためにはどうすればいいかと目的意識を持って日々の学習を進めましょう。漢文の場合は、まず基礎固め。句形を学ぶことからはじめます。受験生同様、講座では「基礎から学ぶ漢文」、参考書では『寺師の漢文をはじめからていねいに』(東進ブックス)がオススメ。句形を学び、知識を生かして問題を解けるようになれば、模試で8割得点はすぐです。多くの高2生・高1生はまだ漢文に手をつけていないので、いますぐ漢文に手をつければ、次の模試で高得点も夢ではありません。5月までには句形を学び、繰り返し演習をして、夏までには定着させておきましょう。

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(1)予習・復習のしかた

予習をしなければ、授業や講義の効果が7割消える、とまず実感することが大事です。予習って、明日先生から習うことを今日自分で学ぶ行為なので、二度手間で効率が悪い感じがするんですが、逆です。授業や講義では1コマ50分から90分も費やし、一日の大部分を教室で過ごします。だからこそ、この時間を最大限有効に活用しなければなりません。授業をテキトーに聞き流して(居眠りしたりノートにイラスト書いたり)、あとで復習に時間をかけるのが、いちばん無駄で効率が悪いです。ほとんど自学自習と変わりません。

授業・講義を最大限活かすにはどうすればよいか、という視点で常に考えてください。

漢文の場合、予習では本文をしっかり読み、解釈を考えます。ノートに自分なりの解釈を書きこむのも効果的です。なお、書き下し文をノートに書いてから解釈する行為は、無益どころか有害なので、やめましょう。書き下し文にすると、思い切り日本語になるので(古臭いけど)、読みやすくはなります。でも本番では、書き下し文ではなく、返り点・送り仮名つきの漢字メインのあの漢文を高速で読まなければならないので、こちらに慣れておく必要があります。それに、語順がわからなくなるのも問題です。たとえば、「間髪入れずに〇〇する」の「間髪を容れず」って、どういう意味ですか? 特に「間髪」って何? 実はこれ、書き下す前は「間 不 容 髪」の語順になっていて,「間、髪を容れず」=「隙間は髪の毛一本をも容れられない(ほど狭い)」という意味です。「間髪」という漢語はありません。このように、書き下すと、語順を無視しがちなので、教科書や教材の漢文を見ながら解釈しましょう。

話を戻します。授業・講義では、自分の解答・解釈と先生の解答・解釈を比べながら調整していきます。解答では、答えを出すまでのプロセスを特に注意して聞きます。プロセス自体がまちがっていたのか、プロセスはあっていたけど答えだけまちがっていたのかで、対処は変わります。また解釈では、文字面を見てテキトーに想像した解釈になっていないか、ほとんど直訳しただけの意味不明な浅い解釈になっていないか、深読みしすぎて本文に書いていないことまで読み取っていないか(本文の前半と後半とで矛盾する解釈を平気でする人もいます)を重点的に確認します。あとは修正して次の予習に活かしていきます。

最後に復習は、知識部分=基礎の定着を目的にします。漢文の場合、基礎は句形・語彙力なので、それらを確認するドリルを利用するのがオススメです。教科書を読み直したり、ノートを漫然と見返したりするのはほぼ無意味です。ドリル=問題集を利用し、実際に手を動かして、頭に叩き込んでください。

(2)勉強の習慣付け

勉強の習慣づけとして必要なのは、ルーティン化と動機づけです。たとえば、朝5時に起きて近所の公園を30分ジョギングし、家に戻ってシャワーを浴びたあと、6時から1時間問題集を15ページ進めるというのをルーティン化します。前日、夜ふかししてしまって朝起きるのが辛くても、とりあえず寝惚けたままジョギングに出てしまうのがコツです。ルーティン化してしまうと、やめられなくなるので、それまでは鉄の意志でつづけます。ルーティン化するまでの2週間が勝負どころです。1時間が辛ければ、6時に起き、とりあえずベッドの上で柔軟をしたあと、15分間だけ参考書を開く、でもいいです。続けることが大事なので、10分、15分でかまいません。必ず毎日することを決めましょう。

勉強する動機は、第一志望合格です。第一志望が定まっていないと、そもそも動機づけができないので、とりあえず志望大学を決めます。学部は後でいいです。そこで、たとえば、「自分はスタンフォード大学に入る」と決めたら、次は宣言します。両親や友人に告げ、勉強机の前にスタンフォード大学の写真を貼り、スマホの待ち受けにして、日々目標を確認できるようにします。このとき「自分はスタンフォードしか受けるつもりはない」と宣言するのがコツです。「スタンフォードに入りたい」じゃダメです。「入る」と言い切ります。あとは両親や友人がそれを信じるかにかかっています。もし周りが「君ならできる」と期待してくれれば、夢はかないます。もし期待してくれないようであれば、「こいつ、本当にスタンフォードに入るかも」と思わせるのが最初の目標になります。模試で判定を1つか2つ上げれば(E判定→C判定なら十分です)、この目標は達成できるでしょう。

高校の学習では、この目標(志望大学)と目的(第一志望合格)を常に意識します。中間テストでクラストップを狙うのも、第一志望合格のためです。ここが中学時代と大きく異なるところでしょう。常に受験を意識しましょう。そう。受験勉強は、これを読んだ今、スタートです。

(3)大学入学共通テストにかんして

漢文の場合、特に意識する必要はありません。とにかく漢文の基礎を地道に固めていきましょう。具体的には、句形を身につけます。講座では「基礎から漢文(句法編)」、参考書では『寺師の漢文をはじめからていねいに』(東進ブックス)がオススメです。共通テスト対策は、まだ教材が整備されていないので、来年以降まで待ちです。それまでは、学校のテストや模試で点数が取れるようにしておけばいいです。

(4)メッセージ

国語対策はまず漢文から!国語の中で配点が高い割に難易度が低い漢文は、正直、稼ぎどころです。特に高1模試では、 漢文に手をつけていない受験生がここで恐るべき低得点を叩き出すので、さっさと漢文を学んで30点くらい先を行きたいところ。偏差値もぐっとアップして自信もつきます。国語の成績を上げるなら、まだ多くの高2生・高1生が漢文に手をつけていない今がチャンスです。

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