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学習アドバイス

古文 栗原隆先生の学習アドバイス

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古文 栗原隆先生

20年を超える指導経験から、東大・難関大志望者に絶大な信頼を得る真の実力講師。「構造分析による本文解釈」と「出題者の心理・行動分析による設問解法」を軸に、独自の図表や心和ませる古典エピソードを交え展開される講義は必聴。あらゆる入試問題にも素早く、確実に正解へ導く本質の指導を追究する。

孤独に打ち勝って、基礎力を身につけよう!

COVID-19が猛威を奮っていますが、夏には終息していると信じます。それまで、孤独に打ち勝って、基礎力を身につけてください。

古文に関して言うなら、次の三つです。

1 文法的理解が古文解釈の大前提です。しっかりした内容を持つ文法書や東進の「文法基礎」の講座を活用することがおススメ。

2 まだ志望校にこだわらず、「古文の構造」がわかるような講座を選んで、受講してみる。

3 基本的な語彙は、多義語の説明のある単語集を使って一日10語、1カ月かけて三百語程度を楽しみながら覚える。

また、共通テストは、対策・学習方法等これまでと大きく変わることはないと思われます。

選択肢群の比較等のテクニック的なものはこの時期にこだわらなくてよいです。たまたま模試で高得点を得て慢心するよりは、基礎知識と古文の見方を身につける方がずっと大切だからです。勉強(研究)とは楽しいものです!!

<以下web限定>

最初に多くの受験生が陥っている偏見を取り除いてください。模試や過去問の「問題文」を解釈することを最初から諦めていないでしょうか? 70%程度の本文理解、つまり大体の「感じ」がつかめればOKで、後は選択肢の比較・対照や勘で解答できればいいなどと思ってはいないでしょうか。もし、そのように考えている人がいるのなら、この場を借りて私が完全に否定いたします。その考えは間違っています。

世の中には、最短・最小の努力で「合格圏の得点」を得られるなどと耳に心地よい言葉を連ねるような様々な教材(商材?)がありますが、そんなものにかまけている時間こそが無駄です。

まず、第一に、古文は日本語であって、その統語システム(文法)と語彙(単語)は現代語とそう大きくかけ離れているわけではありません。文法的に見れば、(S)OVという言語類型は全く同じ、助動詞の形も18%が同じ、助動詞も約52%が変化していません。語彙に関しても、用言・体言はおよそ70%も残っており、特殊な語には注がつけられますから、受験に必要な語彙量は、およそ三百数十語程度です(一般に大学受験に必要な英単語数は6000〜7000語と言われています)。

こんなことを言うと次のような反論が出てくるでしょう。「私は文法書を完璧にマスターし、単語集一冊を完全に丸暗記した。なのに問題文が50%も理解できないのはどうしてだ‼」と。

考えられることは、次の3点です。

 1 その文法書、「お手軽・便利!」を謳っていませんでしたか?

 2 その単語集、意味が一つしか書いていないものではありませんでした?

 3 そもそも、あなたは「古文」の最大の特徴を理解して読んでいましたか?

現代語(多くの人は「母語」)を話す時、人は「文法」をまったく意識しません。しかし、言語類型の違う言語を学ぶときは、最初に「文法」を理解しないでその書記言語を読解することは、不可能とは言いませんが、かえって大きく遠回りになるでしょう。例えば、膠着語を母語とする私は、英文法の知識があって初めて、屈折語である英文を解釈できました。

当たり前ですが、「古文」には音声がありませんので(ある程度「推定」することはできますが)、書記言語が解釈の対象となります。また、その文法的機能を担う助動詞・助詞が現代語とは一致しません。よって、同じ日本語であっても、その文法的構造と機能の理解が必要となります。

ここで重要なのは、その構造と機能の理解が「古文の解釈」の大前提になることを再認識することです。従来から存在する、いわゆる「受験古文のための語呂合わせ的な本」は、その内容も曖昧で、応用の効かないものがほとんどです。ですから、しっかりした内容をともなう文法書や東進の「文法基礎」的な短期講座等を使用されることをお勧めします。

語彙の表す「意味」は、通時的(歴史的)にも変化しますし、共時的(同じ時代)にも状況によって異なる意味を表す場合があります。これも至極当然のことですが、「一単語=一意味」ではほとんど役に立ちません。皆さんは大嫌いでしょうが、ほとんどの語彙は「多義語」なのです。よって、もし単語集を使うのならば、よく使われる「意味」が説明してあるものを選ぶべきです。

語は初めから「多義」ではありません。ある「意味」から他の「意味」へと転義してゆきます。そしてその転義のシステムは、「類似」・「近接」・「部分と全体」の三つだけです(例 「bureau」はもともと「机を覆う布」でしたが、「机」、「事務室」、「事務所」、「事務局」等々転義してゆきました)。このように考えてゆくと、転義のプロセスそのものが興味深く思えてくるものです。

さらに、一般に大学受験に必要な英単語数は6000〜7000語と言われているのに対して、古文のそれは三百数十語程度です。一日10語検証してゆけば、一月で終わります。できれば、楽しみながら覚えて欲しいものです。

一番大事なことが、「『古文』の最大の特徴」を理解することです。とにかく、古文は一つの文の長さが長いです。実は、このことこそが古文嫌いを多くしていると私は確信します。問題文に目を向けると、そこにはただ、ひらがな(ちょっと漢字)が延々と連なっている。ここで多くの人が目を背けてしまうでしょうね。でもね、これって実は大したことではないんです。

「古文」の特徴の一つに、「接続詞の少なさ」が挙げられます。そして、古文において「接続詞」の替りの役目をはたすのが、「接続助詞」です。つまり、前の文と後ろの文の論理関係を表現しているのが、「接続助詞」なのです。じゃあ、「接続助詞」のところで文を切ってしまえばよい。「接続助詞」の前後の論理関係を見て順接なのか逆接なのか単純接続なのか、現代語の「接続詞」に置き換えて考えればいい。

「古文」のもう一つの特徴に、「連体修飾節の位置」があります。ある名詞を修飾する主述関係を持つ部分を「連体修飾節」と言いますが、古文では名詞の前(ちょっと例外もありますが)にきます。だから、ある名詞の前にだらだらと長い言葉があれば、その部分をいったん〈 〉で括ってしまえばよいのです。つまり「…は…だが、そんな名詞が、…」と現代語で考えれば、とてもわかりやすくなります。

「古文」は、決して「非論理的な表現形式」ではありません。そのように感じられるのは、「古文」の構造を分析しようとする視点がないからです。

以上のような、ちょっとした「古文の見方」は、なかなか書籍では学べません。だからこそ、予備校や塾があるのですが…。

昨今、「COVID-19」が世界的に猛威を奮っており、なかなかに大変な状況です。ですが、こんな時だからこそ、じっくりと勉強と向き合って欲しいと思います。実は、勉強(もうちょっとで「研究」)は楽しいものです。ただ、高校生活の三年間では、あまりにやることが多すぎて、多くの人はその楽しさに気づくことなく、惨憺たる思いでただ通り過ぎてしまいます(私もそうでした。とても後悔しています)。だから、学校に通えなかったり、一人で勉強せざるを得ない環境であったとしたら、今この時に、落ち着いて各教科の勉強と向き合ってみてください。

東進のオンデマンド講座で、一つの教科・科目を集中して、一つ一つクリアしてゆく計画はいかがでしょう? 新たな発見と気づかなかった自分の可能性を見つけられると思うのです。だって、勉強は自分一人でやるものなのですから…。

夏には、この騒ぎも収束に向かっていると信じています。それまでに、孤独に打ち勝って、あなた一人で「知の冒険」を成し遂げてください。

「古文」に関して言うなら、

 1 まずは「平安中期の文法体系の理解」です。旧センター試験・新共通テストの問題文は、平安物語から近世後期の随筆まで、時代もジャンルも多種多様です。しかし、近世後期のテキストであっても、文体は国学者の擬古文体であったりするので、平安中期の文法体系と基本的な語彙の理解があれば解釈できます。

2 この時期はまだ志望校に拘らず、「古文」の構造がわかるような講座を選んで、とりあえず10回くらい受講してみてください。

3 「基本的な語彙」の研究は、上述したように、「多義語」の説明ある単語集を使って、一日10語一月かけて、三百数十語程度を楽しみながら覚えてください。

の、三つですかね。これをクリアできたら、あなたはおそらく人間として一回り成長しています、必ず! 

 「新共通テスト」の変更点としては、考えられることは次の二点でしょう。

 1 複数の作品が問題文としてあげられ、それらを対照する設問がある(あくまで可能性として)。

 2 最後の内容一致の設問として、複数の人間が意見を口語で表現する選択肢群がある。

いずれにしても、「対策」・「学習方法」等これまでの「センター試験」と大きく変わるものはありません。

「選択肢群」の比較、「出題者の意図の探し方」等、いわゆるテクニックのようなものもありますが、今この時期にお話すすることではありませんので、ここでは述べません。今からテクニックに走って、たまたま共通テスト対応の模試(例えば「6月全国統一高校生テスト」6/7実施)などで高得点を得て慢心するよりは、基礎知識と古文の見方を身に着ける方がずっと大切だからです。

最後にもう一度言いますね。孤独に打ち勝ってください! そして、勉強(「研究」)は楽しいものです‼

高校時代は人生の中で最も時間が足りない

高校時代は人生で最も時間が足りない時期です。国語、数学、英語、社会、理科などの教科をこなすだけでも大変です。さらに部活、学校行事等、いつ静かに思索する時間があるのでしょう。

大人になってしまった今、それぞれの教科を概観すると、その内容はとても興味深く、魅力的です。なのに、それらを一度に詰め込みすぎるから、本当は楽しいはずの勉強が嫌いになってしまうのです。

だから、一度にすべてをやろうとしないで、基礎・標準・発展と段階を区切って、必要とする科目を一つひとつ重点的に勉強したほうが効率的です。今はオンデマンドで講座を受講できます。最初は欲張らず、基礎講座から1ターム(10回程度)ずつ、集中的に取り組んでみてはいかがでしょうか。

この時に、落ち着いて各教科の勉強と向き合ってみてください。きっと新たな発見と気づかなかった自分の可能性を見つけられるでしょう。

<以下web限定>

昨今、「COVID-19」が世界的に猛威を奮っており、なかなかに大変な状況です。ですが、こんな時だからこそ、じっくりと勉強と向き合って欲しいと思います。実は、勉強(もうちょっとで「研究」)は楽しいものです。ただ、高校生活の三年間では、あまりにやることが多すぎて、多くの人はその楽しさに気づくことなく、惨憺たる思いでただ通り過ぎてしまいます。私もそうでした。とても後悔しています。

高校時代は人生で最も忙しい季節です。国語、数学、英語、地歴、公民、理科、保健体育、芸術などの教科・科目をこなすだけでも大変です。さらに部活、学校行事だとお! 一体いつ静かに思索する時間があるのでしょう。

大人になってしまった今、それぞれの教科・科目を概観して見ると、それぞれの内容はとても興味深く、魅力的です。なのに、それらを一度に詰め込みすぎるから、本当は楽しいはずの勉強が嫌いになってしまうのです。

だから、一度に全てをやろうとしないで、基礎・標準・発展と段階を区切って、必要とする科目を一つ一つ重点的に勉強した方が効率的だと思います。今はオンデマンドで講座を受講できます。最初は欲張らず、基礎講座から1ターム(10回程度)ずつ、集中的に取り組んでみてはいかがでしょうか。

もしも、今学校に通えず、一人で勉強せざるを得ない環境であったとしたら、この時に、落ち着いて各教科の勉強と向き合ってみてください。新たな発見と気づかなかった自分の可能性を見つけられると思うのです。だって、勉強とは結局自分一人でやるものなのですから…。

私の担当である「古文」に関してお話しすると、まずは古文に対する偏見を取り除いてください。ただ、だらだらとひらがな(ちょっと漢字)が連なる文字の羅列に見えていませんか? だから、古文を読むこと自体を最初から諦めていないでしょうか? もし、そのように考えている人がいるのなら、この場を借りて私が完全に否定いたします。その考えは間違っています。「古文」は読めます。

こんなことを言うと次のように反論する人もいるでしょう。「私は文法書を完璧にマスターし、単語集一冊を完全に丸暗記した。なのに問題文が50%も理解できないのはどうしてだ‼︎」と。

考えられることは、次の3点です。

 1 その文法書、「お手軽・便利!」を謳っていませんでしたか?

 2 その単語集、意味が一つしか書いていないものではありませんでした?

 3 そもそも、あなたは「古文」の最大の特徴を理解して読んでいましたか?

1に関しては、文法の構造と機能の理解が「古文の解釈」の大前提です。従来から存在する、いわゆる「受験古文のための語呂合わせ的な本」は、その内容も曖昧で、応用の効かないものがほとんどです。ですから、しっかりした内容をともなう文法書や東進の「文法基礎」的な短期講座等を使用されることをお勧めします。

2に関しては、語の表す「意味」は、通時的(歴史的)にも変化しますし、共時的(同じ時代)にも状況によって異なる意味を表す場合があります。これも至極当然のことですが、「一単語=一意味」ではほとんど役に立ちません。皆さんは大嫌いでしょうが、ほとんどの語彙は「多義語」なのです。よって、もし単語集を使うのならば、よく使われる「意味」が説明してあるものを選ぶべきです。

一般に大学受験に必要な英単語数は6000〜7000語と言われているのに対して、古文のそれは三百数十語程度です。一日10語検証してゆけば、一月で終わります。できれば、楽しみながら覚えて欲しいものです。

3に関しては、「古文の最大の特徴」を理解することです。

「古文」の特徴の一つに、「接続詞の少なさ」が挙げられます。そして、古文において「接続詞」の替りの役目をはたすのが、「接続助詞」です。つまり、前の文と後ろの文の論理関係を表現しているのが、「接続助詞」なのです。じゃあ、「接続助詞」のところで文を切ってしまえばよい。「接続助詞」の前後の論理関係を見て順接なのか逆接なのか単純接続なのか、現代語の「接続詞」に置き換えて考えればいい。

「古文」のもう一つの特徴に、「連体修飾節の位置」があります。ある名詞を修飾する主述関係を持つ部分を「連体修飾節」と言いますが、古文では名詞の前(ちょっと例外もありますが)にきます。だから、ある名詞の前にだらだらと長い言葉があれば、その部分をいったん〈 〉で括ってしまえばよいのです。つまり「…は…だが、そんな名詞が、…」と現代語で考えれば、とてもわかりやすくなります。

「古文」は、決して「非論理的な表現形式」ではありません。そのように感じられるのは、「古文」の構造を分析しようとする視点がないからです。

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