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学習アドバイス

日本史 井之上勇の学習アドバイス

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日本史 井之上勇

語りかける口調はとても穏やかだが、緊張感のある厳しい指導で定評がある。しかし、その厳しさは生徒の成長を思ってこそであり、講義は人気を博している。つねに生徒と同じ目線に立ち、入試問題に対する的確な思考法を教えてくれる。気がついたときには、ダイナミックな歴史の流れが一本の糸につむがれ、連綿と輝いているはずである。

入試問題で現状の確認と適切な学習プランの立案を

 未習の部分があっても、まずは第一志望の入試問題を解いてみましょう。第一志望が決まっていない場合は、センター試験でも構いません。重要なのは、自分の今の実力を知ることです。そして、その結果に応じて、いつまでに何をどこまでやる必要があるのか、自ら考えて計画を立てましょう。また、今年のセンター試験で第1問に会話形式、第6問に人物を取り上げた問題文が復活しました。いかなる出題形式でも対応できるよう、多くの問題に取り組むことが大切です。

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 私自身の経験でいえば、高3を目前にした時期に明確な将来のビジョンが描けていたかというと、全くそうではありません。むしろ、文系でいいのか、職業は何を選択すべきなのか、大いに迷っていた記憶があります。ただ、どんなことに対してもムキになる性格だったので、とりあえず一生懸命やっているうちに、何か見えてくるだろうと、そんな程度の新高3のスタートでした。何もしなければ何も見えるはずはありませんが、何でも一生懸命取り組めば、選択肢が広がってきます。もしかしたら日本史選択者の中にも日本史なんか大嫌い、といった人もいるのかもしれません。私も職業にしたい、と思うほど好きだったわけではありません。一生懸命やってもみないうちに逃亡したり、一方的に嫌ったりするのは、どこか間違っていると思いませんか。興味を持とうとする、毎日この時間には日本史の演習に取り組んで習慣にするなど、自分なりの学習法を見つけて、一生懸命向き合ってみてください。この経験は必ず今後の人生を豊かにします。

早期に入試本番のレベルを実感しよう

 新高3生同様、まずは模試、過去問演習などに取り組んで感覚を掴みましょう。大切なのは点数ではなく、問題の形式や難易度を実感することです。たとえばセンター試験であれば、センター特有の「いつ」を問う問題の多さに気づくでしょう。これは、歴史のおおまかな流れを掴んでいないと答えられません。はじめの一歩としては教科書の目次を見てみるとよいと思います。「原始・古代」「中世」といった大まかな区分を確認できますし、章や節の見出しからテキストの構成を把握するだけでも、未習分野に取り組むきっかけが持てるでしょう。

 日本史に苦手意識を持っている人は、旅行先の土地の由来を調べてみる、日本史に関係する映画やマンガ、ドラマを見てみるなども、興味を持つきっかけとして有効な手段だと思います。こうした身近なところから日本史の楽しさを感じてもらえたらと思います。

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「あとからやればいい…」普通の人なら誰でもそう思います。でも、この記事を今目にしたこの機会に行動するかしないか、それがもしかしたら人生の大きな分岐点なのかもしれません。日本史は性質上、必ずしも机にむかって勉強するだけが学習ではないと思います。実際、私自身は、模試や教材を作成する際、机に座って作るだけでなく、立ち歩いたり、電車の中であったりと、いろんなスタイル・いろんな場所で作成しています。高校時代も、自宅と高校がそれなりに遠かったので、通学の途中で天皇の名前を覚えようと、ひたすら念仏のように唱えてみたりしたこともあります。学習方法は人それぞれです。私がさまざまな機会でアドバイスとして紹介する学習法は、長い経験にもとづいているものですし、多くの受験生にとって、きっと最短距離で合格するための学習法になっていると思います。しかし、すべての人に共通して有効な方法はないのかもしれません。

みなさんは大学合格したあと、自ら未来を切り開いていかねばならないわけです。日本史だけでなく、全教科的に「探求型」の問題が増加する傾向にあります。つまり、覚えているかを測るのではなく、教科書などから得た情報をどのように駆使して問題を解くのか、が問われているわけです。時間があるからこそ、学習法を模索する、ということも一つの学習であると考えて、さまざまな方法を試してみてください。

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