TOSHIN TIMES on Web
>
TOSHIN TIMESバックナンバー
>
学習アドバイス

化学 樹葉瑛士の学習アドバイス

バックナンバー:

絞り込み検索:

化学 樹葉瑛士

東大をはじめとする難関大志望の生徒から、化学が「ワカル」「デキル」ようになると好評。自らの生徒をノーベル賞受賞者にすることを夢に掲げ、基礎の徹底理解から、さらに化学の深部に潜り込む、目から鱗の講義を展開する。原子という極微小な粒子で構成された物質を扱う学問だからこそ、それらが織り成す世界を理解し実感させることを追求し、化学の本質に鋭く迫る。

基礎理解を深めよう

 今の入試問題は、応用問題であっても、どれだけ基礎を深く理解できているかが問われています。多くの難関大学志望者が陥ってしまうのが、教科書レベルの理解を疎かにしてとにかく難しい問題を解こうとすることです。教科書の内容はただ「覚える」のではなくしっかりと「理解する」ことが肝心です。当面の目標として、「理論化学」「無機化学」「有機化学」「高分子」のうち、「高分子」以外の3つの分野を夏までに終わらせましょう。はじめは8割程度の理解で構わないので「有機化学」までをひと通りおさえていくことです。その後、模試や過去問演習を通して理解を深めていけば、化学が得意になると思いますよ。

 問題集はあれもこれも手を出すのではなく、良質なものを1冊、しっかりと自分の中で消化することが大切です。教科書や参考書を傍らに置き、疑問点があればその都度調べるクセをつけましょう。

<以下web限定>

センター試験の問題は教科書の内容を超えて出題されることはありませんので、「センター試験本番レベル模試」であまり得点できなかった人は、まだ教科書の内容で消化不足の部分が残っている可能性があります。解答解説や教科書、ノートを振り返りながらもう一度問題を解き直してみましょう。一つ一つ学習した内容を確かめながら解いていくと、教科書の内容をどこまできちんとおさえれば得点できるようになるのか、という感覚が掴めるようになります。

受験が終わっても人生は続きます。むしろそこが皆さんにとってのスタート地点です。化学は受験の1科目ですが、得点ばかり追うような勉強はおススメしません。化学は身の回りの物質すべてに関わる学問です。ぜひ物事に興味・関心を持ち、「なぜこうなるのか?」という疑問を持って積極的に調べたり、考えたりする姿勢をもって学習してほしいと思います。そうすると化学を好きになってくるでしょうし、文系・理系を問わず将来に役立つことがあるはずです。

受験化学の土台づくり

 高2までに、受験化学に入る準備をしましょう。まずは基礎の知識と計算を身につけるところから始めましょう。代表的な「元素記号」と「化学式」を覚え、「モル計算」と「反応式」までおさえられると良いですね。知識を身につけるのにとてもおススメしたいのは、授業で扱った内容を教科書や資料集を見ながらノートにまとめ直すことです。知識の整理ができて理解も深まるだけでなく、まとめたノートは高3生になってから大いに活用できます。

 化学計算で苦手な生徒の多い「モル」ですが、概念の成り立ちから考えるとわかりやすいと思います。例えば鉛筆を「1ダース=12本」という「カタマリ」で考えることがあるように、原子も非常に小さい物を1個ずつ数えるのは非効率ですので、「1モル=6×1023」という「カタマリ」で数えるんです。このように「考え方」がわかってくると、ぐっと化学が身近になってきますよ。

<以下web限定>

化学が苦手な生徒が一番やってしまいがちなのが、「とりあえず公式を覚えて代入しよう」とすることです。簡単な問題は代入すれば解けますが、考え方を理解していないと応用が利きませんので、実際の試験では使えません。

苦手な事に取り組む際は、得意な事に置き換えて考えてみましょう。例えば、「勉強は集中が続かないけど部活は頑張れる」という生徒であれば、「なぜ部活は頑張れるのか」「(その部活で)どのように訓練したら上達できるのか」を考え、勉強にも応用してみてください。自分の動力源や、得意になるコツを見つけられるかもしれません。

化学は身の回りの物質を扱う学問なので、実は文系・理系を問わず「化学が必要ない」という人はほとんどいないんです。医者や薬剤師は薬を扱うのでもちろん化学の知識が必要ですし、例えば建築でも、「断熱性のある壁にしよう」と思ったらどのような素材が適切かを考えるために化学の知識が必要になってきます。新聞記者や官僚であっても、環境問題やエネルギー問題をに取り組むときなど化学の知識が必要な場面はたくさんありますよね。少しずつ興味を持って、だんだん化学の素養をつけてくれればいいなと思います。

バックナンバー:

絞り込み検索: