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学習アドバイス

日本史 井之上勇先生の学習アドバイス

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日本史 井之上勇先生

語りかける口調はとても穏やかだが、緊張感のある厳しい指導で定評がある。しかし、その厳しさは生徒の成長を思ってこそであり、講義は人気を博している。つねに生徒と同じ目線に立ち、入試問題に対する的確な思考法を教えてくれる。気がついたときには、ダイナミックな歴史の流れが一本の糸につむがれ、連綿と輝いているはずである。

全体像を意識しながら学習しよう

社会経済史や文化史も重要なのですが、時代の全体像を把握するために不可欠なのは、政治史と外交史です。これら二つの分野の学習を優先的に進めましょう。

日本史では予習よりも復習に力点を置きましょう。予習では教科書の太字レベルの歴史用語を把握する程度で十分です。どのような流れのなかで登場する用語なのか、印象を持っておくだけでも授業の理解度はかなり違ってきます。復習のポイントは全体像を定着させることを優先するため、テキストやノートを閉じて、「どんな授業内容だったのか」を考えてみましょう。学んだことを箇条書きにしてみるのもオススメです。

今年のセンター試験は、図、グラフなど、視覚資料を用いた設問が出題されませんでした。しかし、入試は多くの資料を分析させる方向へと向かっています。今年の問題を確認しただけで「傾向」だと判断せず、必ず複数年の問題を確認しましょう。

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授業を受ける姿勢

授業を受ける際にも、意識をちょっと変えるだけで効果は変わってきます。先生や予備校の講師がどんな授業を展開しようと、受講するみなさんの意識さえ変えられれば、その場で理解したり、記憶したりすることは不可能ではありません。たとえば、授業の重要事項をメモするのはもちろんですが、受講中に自分なりの図をつくる、一問一答的に設問と解答を作成する、といった作業を行うようにしてみたらいかがでしょうか。また、授業で得た情報を補足するためにも、自習する際にも、最優先で活用してほしいのは、教科書です。教科書を読むことを重視認識していない受験生はいないでしょう。しかし、目が字だけを追って、何も記憶に残っていないといった経験をもつ受験生も多いのではないでしょうか。そこで、講義を受講したあとの復習と共通しますが、たとえば教科書で学んだことなどを常にノートにメモするなどして、学習の証(あかし)を残していくことをおススメします。荘園・金本位制など、やや難解なテーマを理解したのであれば、その記憶を維持するために、ノートなどにメモしておくとよいでしょう。事件や政策について、背景・結果などの因果関係をメモしておくのも効果的です。

授業後の確認テスト・講座修了判定テスト

確認テストや講座修了判定テストは、各単元や講義全体の習熟度を測るためのテストです。一度で合格できたら、それにこしたことはないのですが、不合格だったときに「また、学習する機会が与えられた」とプラスの思考で臨むことが重要です。もちろん、だからといって、何度でも受験すればいいという気楽な感覚で受験してよいものではありません。「必死に学習したが合格だった」という経験であれば、繰り返せば繰り返すほど、そこで学んだ情報が深く定着していくため、学力を向上させる重要な機会となるでしょう。講座修了判定テストでは、本格的な文章選択問題なども多く出題されます。正誤判断のカギを握るのは、①時期に関する感覚、②日常から比較する姿勢をもっているか、です。誤文として設定される要素は、時期や用語といった点で、正しい情報と類似したものが多いはずです。歴史事項を常に比較しながら学習する習慣を定着させましょう。

模試の有効活用について

 受験してみて気づくことは,「未習の範囲でもある程度得点できる」ということでしょう。それもそのはずで,中学社会の歴史の教科書には,センター試験日本史Bにも対応しうる情報がかなり含まれています。中学時代に歴史が得意だった人も,苦手だった人もいるでしょう。重要なのは,現状を把握することです。未習の時代が思うように得点できないのは当然ですが,中学時代に歴史が得意だった受験生が,いきなり高得点をとれてしまうことがあるのも事実です。模試を受験すると,何をどれだけやるべきなのか,時間配分などがみえてくるはずです。「日本史はどのくらい時間をかけたらいいですか」という質問に対して,私は「健康のために,私は何をすべきだとおもいますか?」って逆に問い返すことがあります。それは,健康診断や人間ドックでさまざまな検査をしてわかることですよね。そして,対応も一様ではない。食事制限しなくちゃいけない人もいるだろうし,お酒や煙草をひかえなくちゃいけない人もいる。日本史に割くべき時間,課題などを発見するための重要なツールが模試であると考えましょう。

高校時代の私は、大好きだった日本史については、誰かから教わる必要はないと考えていました。そのため、学校の授業さえもおろそかにしたという記憶があります。日本史は確かに好成績でしたが、それは英語などに割くべき時間を、すべて日本史に費やしてきた結果でした。たとえば高校生だった自分が、予備校で学んだり、学校の授業に真剣に取り組んだりしていれば、他の教科を犠牲にすることはなかったのではないかと思います。

 「平成」も幕を閉じ、センター試験もみなさんの世代が最後となります。時代の転換期に受験をむかえるにあたって、期待と不安が錯綜するような感覚なのではないでしょうか。受験は通過点にすぎませんが、ここでの努力は、みなさん自身の伸びしろをつくっていくことにもつながります。未来の日本を牽引するのは自分たちだという、強い意欲をもって、学習に臨んでくださいね。

新テストではより思考力・分析力が求められる

一度に知識を詰め込もうとすると、大変な労力が必要になり、また記憶から遠ざかっていくのも早いです。まずは、日々の授業を重視してください。授業の前に、太字の語句などを中心に、歴史用語に耳慣れておくとよいでしょう。復習については、先生の話によって得た情報を、教科書の文章で確認する習慣をつけましょう。

「大学入学共通テスト(新テスト)」が始まりますが、センター試験も単なる知識量を測るものではなく、思考力や分析力などを求める出題もありました。新テストではそうした傾向がさらに強まるといえます。初めてのテストなので過去問演習はできませんが、今すぐできることとして、高校入試の歴史分野の問題を解くことをおススメします。新テストのように、多くの素材を分析させる点では類似した側面を持っています。ぜひ、いくつかの都道府県の公立高校入試問題に取り組んでみてください。

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中学と高校の学習方法の違いについて

高校入試を経験した方なら、定期テストなら満点近くとれたのに、日本史の入試問題では手も足も出なかったという経験をすることが多いはずです。高校では、大学受験を視野にいれておく必要があります。定期テストのために定着させた情報は、ときおり復習するなどして、受験本番まで維持できるように復習を徹底させましょう。

 受験にむけては日本史Bの教科書を精読していくことが近道なのですが、表現も難しく情報量も多いため、取り組みづらいという印象をもつ人も多いのではないでしょうか。そのような印象を持つのであれば、中学校で使用した歴史の教科書を参考にしてください。慣れている教科書でしょうし、歴史の大まかな流れであれば、中学歴史の教科書のほうが、つかみやすいかもしれません。学習において、主要科目を優先するのは当然なので、日本史の学習はおろそかになりがちです。持ち運びしやすい教材を書店などで選択して、隙間時間に常に開くような習慣をつけていきましょう。

学習の臨む姿勢

 短期ではなく、長期的な視野で学習を進めましょう。中学までは、敷かれたレールの上を走っていたような印象だったはずです。しかし、大学はみなさん自身の意思で選ぶべきだし、大学は、将来自分が何をしたいのかを明確にしたうえで選択するべきものです。10年後、20年後の自分を思い描きながら、学習を続けていきましょう。勉強に対する意識は,大きく変わっていくはずです。

 大学入学共通テストの1年目に受験を迎えたみなさんは、複雑な思いがあるのではないでしょうか。たしかに、前例がないテストに直面しなくてはならないのですから、動揺するなという方が難しいでしょう。しかし、「ここは入試改革の1年目が受験にあたるなんてラッキーだ」というような、ポジティブな気持ちで臨んでほしいです。物事はマイナスにもプラスにも捉えることができます。どうせなら、プラスにとらえたほうがよいに決まっていますよね。私の娘も、みなさんの後を追ってすぐに大学受験になります。高校受験では、本人に動揺させないよう、本当はいろいろ心配しているのだけど、声はかけずにおく、そんな毎日が続きました。受験は孤独のようにみえて、実はわりといろんな人に支えられていたりします。重要なのは情報を集めることなのかもしれません。東進が、みなさんにしてあげられることは少なくないと考えています。ぜひ頼ってもらえると、とても嬉しく思います。講師としての立場だけではなく、親という立場からも、みなさんを応援しています。

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