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学習アドバイス

日本史 山中裕典先生の学習アドバイス

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日本史 山中裕典先生

長年に渡り膨大な量の論述答案を添削してきた経験から、生徒の理解度を完全把握。それに基づく論述式問題の指導・対策により、東大をはじめとする難関国公立大への合格者を多数輩出。構造図を多用した独自の図解板書で歴史の仕組みや構造を描き出し、歴史の本質に迫る講義は、見るもの全てを魅了。歴史用語の丸暗記では得られない、深い理解と真の実力が身につくことを必ず約束する。

基礎を完璧にして入試につなげよう

通史学習では、用語を覚えるだけでなく、それぞれの出来事の「タテのつながり(前後関係)」や「ヨコのひろがり(同時代の関連性)」をつかむことが大切です。年表を常に参照し、時代ごとの簡単な年表を作ると良いです。秋から本格化する過去問演習につなげていきましょう。

部活生は、週末にまとまった時間をとれないので、毎日の学習のなかで日本史にあてる時間を作りながら、政治・外交史の流れを把握しましょう。後で、同時期の社会・経済史や文化史と関連させていけば大丈夫です。

日本史の場合、模試では修得が不十分な分野を確認し、今後の学習に生かしましょう。また、旧帝大本番レベル模試は、時間配分の試行錯誤などを通じて、形式面での「慣れ」を獲得できます。

日本史の全体像が「幹」、個々の知識が「枝葉」だとすると、今は「幹」をじっくり作っていく時期です。焦らず、じっくり、頑張っていきましょう。

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(1) 夏までにやっておくべきこととは何か?

夏に通史の学習をほぼ完成させ、秋から過去問演習や志望校対策を始めるためにも、今の「基礎固め」は重要です。もちろん、教科書太字レベルの用語や入試で問われた回数の多い用語を覚え、漢字が書けるようになることは大切ですが、それだけでは不十分です。用語の内容に加え、出来事どうしの順番や、同じ時期に存在する複数の出来事までもが思い浮かぶようになることが、基礎「固め」なのです。そのために、年表を常に参照して、出来事どうしの前後関係や、同時代の出来事との関連性を何度も確認しましょう。時代ごとの簡単な年表を自分で作ってみるのも良いですね。詳しい内容を全部書き込もうとすると時間が掛かってしまいますから、出来事どうしの「タテのつながり」と「ヨコのひろがり」だけを表現するつもりで作っていきましょう。東進の講座「難関日本史」には、そういった「つながり・ひろがり」をつかめる年表がたくさん掲載されています。

教科書を読んでメモしたり、問題集を使って用語を暗記したりするだけでなく、年表をとおした全体像の把握をやっていけば、「基礎を完璧に」することが出来ます。このことが、のちに過去問演習や志望校対策で難問に遭遇したときにも揺るがない、確固たる実力につながるのです。

(2)時間の使い方

 日本史の場合、こま切れの時間を使って毎日コツコツやるよりは、週末などにある程度まとまった時間を使ってやり切った方が全体像をつかみやすいです。しかし、部活生はその週末が忙しく、まとまった時間がなかなか取れないために、日本史の学習が後回しになってしまいがちです。「部活動を引退してから日本史を始めれば大丈夫だよね…」ではなく(それでは本番に間に合いません!)、「日本史も含めて、今のうちから入試科目をすべて同時並行で勉強していくんだ!」という意志を強くもちましょう。

 「奈良時代はカンペキなんですけど、室町時代がヤバくて…」などと自慢(?)する受験生を見かけますが、部活生は学習時間がなかなかとれないので、こういった偏り(片寄り)が生じてしまいがちです。ある時代だけを完璧にするよりは、大まかで良いので全体の流れがおおよそ分かっていることの方が、受験日本史では大切です。したがって、部活生に取り組んでほしいのは、日本史の柱となる政治史・外交史の流れの把握です。複数の時代にまたがった全体像だけでもつかんでおけば、部活動を引退したあとで、細かい知識を肉付けしたり、同時期の社会・経済史や文化史と結びつけて理解を深めたり、といった作業が出来ます。限られた時間を有効に使うため、部活動で鍛えた集中力を日々の勉強にも生かしていきましょう。

(3)東進模試の有効活用

全国統一高校生テストは、日本全国の受験生のなかにおける自分の「立ち位置」を確認できる、またとない機会です。しかし、日本史に関しては、その「立ち位置」を絶対不変のものと考えないことも重要です。というのも、模擬試験の日本史は、得意な時代・分野が出たら高得点、まだ手をつけていない時代・分野が出たら大失点、といったように、「たまたま当たった、たまたま外れた」ことの揺れ幅が大きいからです。実は、この時期はまだ日本史の学習が進んでいない受験生が多いので、偏差値はこれからどんどん変動していきます。ときには、自分が必死で頑張っているのにライバルがそれ以上に頑張れば、自分の実力は伸びているのに偏差値が下がる、といったこともあります。したがって、模擬試験の日本史は、結果の数値を参考にしつつも、未習分野の洗い出しと学習強化ポイントの確定に重点を置き、模擬試験のテスト内容を今後の学習に利用するといったスタンスで取り組むと良いです。

旧帝大本番レベル模試は、志望校の過去問と同じ方向性で作問されていますから、内容面での傾向を把握して対策を立てるためにも、是非受験してください。このことに加え、形式面での「慣れ」を獲得できる点も重要です。本番と同じ緊張感の会場で、本番と同じ時間を使って、本番と同形式の問題を解く、という機会は、自分で作ることが難しいです。特に、時間配分の能力は、成功・失敗の経験を積むことによって獲得されていきます。たとえば、東大本番レベル模試であれば、日本史・世界史・地理の3科目中2科目を選択して150分で解答しますので、複数科目間での時間配分という複雑な作業が必要になってきます。これは、頭で考えていても無意味で、それを実際に経験してみないと身につきません。本番に向けての経験値を上げる意味でも、旧帝大本番レベル模試の受験は大切です。

(4)メッセージ

高3のこの時期は、教科書のある1ページや、問題集の用語をながめて、「日本史、大丈夫かな…本番に間に合うかな…」という不安が出やすい時期です。教科書は400ページ、問題集の用語の数は数千個、これらを目の前にすれば、不安にもなりますよね。しかし、受験日本史は、1個1個の暗記を積み上げていくというよりは、流れの全体像という「幹」を先に作り、個々の知識という「枝葉」を後で付けていく、という形でマスターしていくものです。今は、その「幹」を作る作業に集中すれば、大丈夫です。秋以降の飛躍のためにも、今は焦らず、じっくり、頑張っていきましょう。

普段の学習から入試を意識しよう

日本史の流れを時代ごとにつかむため、教科書や図録の年表を活用しましょう。時代順に追っていく「タテのつながり」と、同じ時代の政治・外交・社会・経済・文化を見る「ヨコのひろがり」を意識すると良いです。

学校の学習では、定期テストの直前に丸暗記するという「一夜漬け」になりがちです。しかし、大学入試は試験範囲が教科書400ページ分ですから、覚えること以上に「忘れない」ことが大事です。週末にまとまった時間をとって覚え、忘れたころに繰り返し覚えることが、大学入試にもつながります。

「大学入学共通テスト」は、史料・図版・表・グラフといった資料を読み取る力が問われます。普段から教科書や図録の資料を見慣れるとともに、その資料から気づいたことをメモするようにしましょう。

日本史を含めたすべての教科・科目を学ぶことは、大学入試やその先の人生において要求される「総合力」にもつながります。

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(1) 夏までにやっておくべきこととは何か?

日本史を受験科目にすることを決めている人は、学校の授業に加え、東進の講座を受講して早めの基礎固めをおこなってほしいのですが、今から難しい内容に取り組むのではなく、まず日本史の流れの全体像をつかむことを目標にしましょう。そのためには、教科書や図録に載っている年表を活用しましょう。年表は、時代順に追っていく「タテのつながり」と、同じ時代における政治・外交・社会・経済・文化の関連性を見る「ヨコのひろがり」を確認する習慣を付けると良いです。東進の講座「難関日本史」では、時代ごとにまとまった年表がたくさん掲載されていますので、そのヒントになるはずです。

日本史を受験科目にするかどうか、まだ決めていない人もいると思います。その場合、受験科目に決めてから勉強すれば大丈夫、と考えない方が良いです。最近の入試問題は、特定の教科・科目にかんする知識だけでは対応できず、読解力や思考力を使ってその場で考えて表現していく、といった総合力が必要なものになってきています。「受験で必要だから勉強する、必要ないから勉強しない」といった姿勢でいると、そういった総合力を身につける機会を失ってしまうことになりますから、「色々学ぶと様々なことが分かって面白い」といった姿勢をもって、日々の学習に取り組んでいきましょう。

(2)時間の使い方

 学校での学習では、日本史は定期考査の直前に丸暗記する「一夜漬け」(テストが終わったら忘れる)、といったものになりがちです。学校によって1年間の考査の回数は異なりますが、おおよそ定期考査の6~8回分が、入試本番の試験範囲となる計算になるでしょう。とすると、大学入試における入試直前の丸暗記は、「六夜~八夜漬け(?)」ということになってしまいます。これは、あまりにも非現実的です。とすれば、学校の定期考査と大学入試とでは、対策が異なってくるのは分かると思います。一言で言えば、受験日本史で必要なのは、覚えること以上に「忘れない(覚え続けている)」ことなのです。

 そのためには、週末にある程度のまとまった時間をとって、その週に習った日本史の内容を覚えていく、という学習を行っていきましょう。実は、受験日本史においても、「毎日のコツコツ学習」よりも「週末にまとめて学習」が効率的なので、高1・高2のうちから、学校の授業の復習のときにその学習スタイルを身につけておくことをオススメします。

(3)大学入学共通テストなど新しい入試についての心構え

大学入試共通テストにおける日本史は、史料・図版・表・グラフといった資料を読み取る力や、読み取った内容を的確な文章で表現する力を、マーク式という形式のなかで最大限問おうとする方向性が見られます。したがって、日々の学習のなかで、教科書や図録にある資料(史料・図版・表・グラフ)を見ることに加え、その資料から気付いたことをメモするといった作業を行っていくと良いです。

(4)メッセージ

 選択科目である日本史は、学習を後回しにしてしまいがちです。後で慌てないためにも、早めに学習を進めていくことが大切です。そして、受験科目に選ぶかどうかにかかわらず、日本史を含めたすべての教科・科目を学んでいくことは、大学入試やその先の人生において要求される「総合力」を身につけることにもつながります。

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