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学習アドバイス

古文 栗原 隆先生の学習アドバイス

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古文 栗原 隆先生

20年を超える指導経験から、東大・難関大志望者に絶大な信頼を得る真の実力講師。「構造分析による本文解釈」と「出題者の心理・行動分析による設問解法」を軸に、独自の図表や心和ませる古典エピソードを交え展開される講義は必聴。あらゆる入試問題にも素早く、確実に正解へ導く本質の指導を追究する。

入試レベルの古文に必要な力の確認を

過去問演習を行う場合は、問題の「傾向」とその「本質」の違いを意識してください。「傾向」は対策を立てるために早く知るべきですが、その「本質」に求められる読解力は過去問をただ無闇に解くだけでは身につきません。思うように得点できないのはまだ読解に必要な基礎力がないからです。この10月に一度基礎力を検証したうえで、過去問で要求されている核心を見抜く力を養成すべきです。

皆さんが入試問題に向き合うとき、「問題文の長さ」、「設問数」、「古文にかけられる制限時間」の三つの要素が、それぞれの問題に対する「攻略法」を決定します。その問題に相対した瞬間に、その場で素早く「攻略法」を決定しなくてはなりません。

そこで、必要とされるのが、「出題者の意図」を「解き明かす」ことです。問題を作成する「作問者」の視点になって考えてみるとよくわかってくるはずです。

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この時期までに、古文の勉強が思うようにできていない人もいるかと思います。10月はぜひ、古文を最初から確認し直す時間をとってほしいのです。夏が終わり「過去問をひたすら解こう」と意気込みがちになりますが、過去問を解くという行為が、そのまま問題文を読めるようになるための体系的な訓練とはなりません。まずは焦らずに、語彙や語法、古典常識等に関する知識と、問題文を正確に解釈する力をきちんと身につけましょう。

最後のセンター試験です。きっと出題者も腕によりをかけて良問を用意してくるはずです。皆さんも記念すべき最後のセンター試験で、十年後に自慢できるような結果を出してくださいね!

東進生なら、「高速学習」で古文の講座を履修すると良いですね。『古文読解基礎強化ゼミ』『古文文法強化ゼミ』などで基礎力を身につけた後、『センター試験対策古文』『読解に強くなるセンター古文』などで効率よく実践力をつけましょう。

センター試験の古文は、長文の古文を正確に読解したうえで、各設問から出題者の意図する要素を抽出し、それを吟味し、すでに提出されている選択肢の中から最も妥当なものを決定して、得点するものです。そして、この作業を20分以下で完遂せねばならないという、実はおそらく「日本一難しい古文の問題」といえます。

出題者は、何のためにそこに傍線をつけたのか、どのようにフェイクの選択肢を作っているのか、検証しながら「騙されない正答選び」とは何かと考えてみてください。

旧帝大の本番レベル模試は、二次試験に記述式問題を課す難関国立大学志願者には必須の模試です。記述式であろうが選択式であろうが、言うまでもなく正確な本文解釈が前提となります。そのうえで、出題者は何を問いたいのか、どうしてそこに傍線をつけたのかを考え、本文の中からその要素を抽出し、出題者が求める形式で、正しい現代語として答案を構成しなくてはなりません。

その制限字数も、大学によってさまざまです(北大60字以内。東北大80字以内。東大約34字以内。名大150字以内。京大100字以内。阪大70字程度。九大100字以内等)。制限字数が少なくなるほど、要約力、語彙力(熟語の知識等)が要求されます。そして、この能力は一朝一夕では身につきません。「本番レベル模試」はよい機会です。志望する大学の出題傾向を肌で感じて、さらに過去問を解いてみてください。

また、模試の解説はじっくり読んでくださいね。志望する大学の過去問の傾向と対策にも触れていますよ。

古文の勉強は知の総合格闘技

10月は多くの行事が重なる時期ですね。「授業中はとにかく集中しよう」というように、頭を切り替える訓練をしましょう。勉強ができる環境に身を置くことで集中力が高まります。

そもそも、古文はどのような科目で何が求められているでしょうか。私は、「文献学の基礎」を勉強するのが古文だと考えています。与えられた資料を分析し、検証し、現代語で再統合して、第三者に説明する。これが古文の勉強です。品詞分解はまさしく、分析して、検証して理解するために行うものですよね。文献学の基礎でもある古文は「知の総合格闘技」と言えます。言語学、史学、民俗学、哲学、芸術学等の知識も必要になる面白い学問です。知的好奇心を持って楽しく勉強できるといいですね。

今月の「全国統一高校生テスト」は、学校でやっている「古文」と大学側が求めている「古文」の違いに気づくためにはいいきっかけです。ぜひ受験しましょう。

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私は紙面で、古文は「文献学の基礎」であるとお話をしました。日本では「文献学(Philology)」とは聞きなれない学問かもしれませんが、例えば、イギリスでは文献学を専攻した探偵や刑事が主人公として活躍するドラマ等が人気を博しています。古文とは、すべての学問を総合して学習する、実はすごい科目なのです。そう思うと楽しくなってくるでしょう。

また高1生・高2生は、刺激的な読書体験をして欲しいと思います。読書では少々背伸びしてもいいのです。今回も、おススメの本を2冊ご紹介します。『日本語文法の謎を解く』(ちくま新書 金谷武洋著)、『言語学の教室』(中公新書 西村義樹・野矢茂樹著)。高校生のみなさんにも読みやすい内容なので、ぜひ手に取ってみてください。

難しいかもしれませんが、「20年後、どんな大人になっていたいか」を想像してみてください。そして、「そのためには、今どんな力を身につけたらいいのか」と思いを巡らせてみましょう。未来のあなたのために。

実は、学問・研究ってとても面白いんです! ただ、面白さがわかるほんのちょっと前の段階がしんどいんです。だから。この「面白さがわかるほんのちょっと前の段階」で、私たち予備校講師がお手伝いしたいのです。古文をはじめ、言語関係の教科は「意味の構造」で成り立っています。全くとは言いませんが、丸暗記は必要ありません。言葉とは、理系の方にも納得できる「記号の体系」で構築されていています。「古文」は、あたかも建築工学のようにその構造と機能を分析し、検証し、さらに再統合してゆくといったスリリングな方法で学ぶ教科なのです。

初めて、古文を学ぶ人(高1生)は、『ベーシック古文』を受講してください。古文の方法と全体像がわかるはずです。

少し読めるようになった人(高2生)は、『頻出古文』『ハイレベル頻出古文』で、様々な作品と出会って、古文の面白さに気づいてください。

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