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自然界に存在する、物事の「形」を決める原理についてお話いたします。

シャボン玉とか、雪の結晶はなぜあのような形をしているのか、考えてみたことはありますか?実はこれらは、自然は無駄なことはしないという「エネルギー最小作用の原理」によって必然的に形を決められているのです。

三角錐の針金を石鹸に付けて引き上げるとどんな膜ができると思いますか?ここにも同じ原理が働いています。そんな、自然界の「必然」が理解できるような授業をしたいと思っています。

でも、これを知ることが「何の役に立つのか」という疑問を持つ方もいると思いますが、ご安心ください。実際、この原理は私たちの生活の様々なところで役に立っています。

例えば、ミュンヘンのオリンピックスタジアムの屋根。あれはカタツムリのような形をしていますが、デザインの奇抜さを狙って出来た形ではないのです。エネルギー最小作用の原理から、無駄のない力で支えられるように仕上がっています。自然が決めた原理に則っていることで、事故とコストが少なくなっているというのも面白いですね。

現職
東北大学大学院理学研究科教授(数学専攻)

略歴

1983年 東京大学理学部数学科卒業
1990年 理学博士(東京都立大学理学研究科)

1990年 東邦大学理学部講師
1999年 東北大学大学院理学研究科助教授
2004年 現職



著書・受賞など
2005年 第25回猿橋賞受賞