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日本固有というものは何なのか、ということを考える講義。食べ物、言葉以外のコミュニケーション、スポーツなどから、日本的なるものとは何かを考える。

たとえば、柔道。柔道での日本らしさは、無差別級(柔よく剛を制す)であり、白い柔道着だった。今の国際試合では、白と青のカラー柔道着であり、体重階級別になっている。

あるいは、俳句。俳句は、季語と五七五の音が俳句たる所以。しかし、季節感がなくなってきた今日、季語は成り立つのか。季節のない南国では季語はないので、俳句は作れないのか。また、五七五は英語ではどう考えるのか、five wordsなのか、音なのか、英語では俳句は作れないのか。

国際化が必要とよく言われる。しかし、それは標準化ということであり、標準化ということは陳腐になることでもあり、固有ということとは逆のことである。これは、逆説的に言っているのだが、この問題もどのように考えられるか。

日本人が考える日本固有のもの・こと。逆に、外国人が考える、日本固有のもの。この2つは違う可能性がある(もちろん同じものもあるが)。こうしたことの具体例から、「日本の固有のものとは何なのか」「当たり前のものの本質とは何か」ということを考える。

現職
独立行政法人国際交流基金 理事長
青山学院大学特別招聘教授

略歴

1962年 東京大学法学部卒業
1964年 英国ケンブリッジ大学経済学部卒業
1999年 韓国キョンウォン大学名誉文学博士

1992年 外務省経済局長
1994年 在ベトナム大使
1995年 外務審議官 兼
     G7/G8サミット首相特別個人代表(シェルパ)
1997年 在韓国大使
1999年 在フランス大使
2003年 現職


著書・受賞など
『パリの周恩来』(中央公論社、吉田茂賞受賞)
『東西文化摩擦』(中央公論社)
『西の日本、東の日本』(研究社)
『中国の威信、日本の矜持』(中央公論新社)
『吉田茂の自問』(藤原書店)
『グローバリズムへの叛逆』(中央公論新社)等。