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| 2006年12月1日号 |
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第8回
東京大学・京都大学 数学編
このコーナーでは、2006年度入試問題を徹底分析し、各大学の入試問題に潜んだ出題意図を読み解き、大学がどのような力を持った学生を求めているのかについて探っていく。第8回の今回は、東京大学・京都大学の数学の入試問題について、東進の実力講師、長岡 恭史先生にお話を伺った。
Q1東京大学と京都大学の数学の出題傾向を教えてください。
A1
出題形式は、文型の場合東大は100分で4問、京大は120分で5問、理系の場合はどちらも150分で6問です。総合的にはどちらも超難関レベルですが、数学においては東大のほうが数段上ですね。
東大の場合、過去に他大学で出題されたものに似たような問題が出題されることはあまりなく、問題を見た瞬間に、すぐに解き方を思いつくような問題の出題は極めて少ないです。また、正しい考え方に従ったとしても、その後の膨大な計算を正確に実行する、強靭でかつ精密な粘り強さが必要とされます。いわゆる「真の実力」が問われるので、思考力と共に計算力を兼ね備えた総合力が求められます。
一方、京大は東大と比べると過去に出題されたパターンと同じような問題も出題されますが、指導要領の枠にはまらない知識を求められます。例えば、ベクトルの分野での平面の方程式、理系では微分方程式が出題されるということです。つまり、大学生になってからの必要最小限の力をも受験生に要求しているのです。このことは後期試験まで考えれば、東大にも共通して言えることです。
Q2入試ではどのような力が試されているのですか?
A2
基礎力と思考力、そして集中力でしょう。基礎力とは、高校数学の内容すべてを理解し、さらにそれを正しく表現することができる力。思考力とは、未知のものに真正面から取り組み、解決への道筋を探し出せる力。当然、思考力とは、まず基礎力を修得したうえで、いろいろな問題との出会いを通して少しずつ身についてゆくものです。
つまり、考える(戦う)ためには、そのための方法論(武器)が必要であるということです。また、集中力とは、物事を処理するスピードアップに欠かせないものです。
Q3今からどのような勉強をしておくべきでしょうか。
A3
両大学にいえることですが、"基本"の徹底した理解を追求する勉強が大切です。通常の学校の勉強でも、教科書レベルの数学的内容を理論的にしっかり理解して、本格的な発展に耐え得る力を養うことが最善です。
公式を暗記して、その使い方の練習に終始することは決して数学の学習ではありません。教科書を開いてまず、例題を解いてみてください。たとえ解けたとしても、その問題は、そもそも"何なのか"またそれを通して"何を学ぶのか"というところまでを説明できる諸君は少ないでしょう。問題の解き方を覚えることが勉強なのではなく、問題の本質的意味を理解しようとする中で、最も重要な"基本"の修得および柔軟な思考力を養成することが本当の勉強なのです。
解き方のパターンを覚えることも時には必要ですが、真の学習とは"HOW TO"ではなく"WHY"から始まるのです。
自分の未知の能力を発見することができるのは自分自身です。大切なことは、決してあきらめることのない目標を持つこと(執念)と、それに向かっての日々の努力(やる気と根性)です。
さあ、鉛筆を持って始めましょう。「量より質」をモットーに"より深い理解"を目指して一歩一歩前進していってください。僕が、そのほんのわずかなお手伝いをします。
長岡 恭史先生(数学)

受講者からは、理IIIを含む東大や国立大医学部など超難関大合格者が続出。共著書である通称黒本『大学への数学』シリーズ(研文書院)は、東大受験者のバイブルとしてあまりにも有名。厳しさの中に優しさを秘めた指導で、困難に立ち向かう若者の強い味方。
長岡先生の主な担当講座(抜粋)
[志望校対策別講座]
●記述型答案練習講座
東大数学演習[I・A/II・B−基本編]
●記述型答案練習講座
東大理系数学演習[I・A/II・B/III・C−応用編]
[冬期講習講座]
●実戦演習を通しての理系上級微積分の最終総まとめ
東大対策理系数学完成
[理系上級微積分+α]−発展編−
[通年講座]
●東大および難関大に狙いを絞った数学I・II系の実戦演習
東大対策数学[I・A/II・B]
−中級から上級そして超上級へ−
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