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| 2007年2月1日号 |
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第10回東京大学・京都大学 化学編
このコーナーでは、2006年度入試問題を徹底分析し、各大学の入試問題に潜んだ出題意図を読み解き、大学がどのような力を持った学生を求めているのかについて探っていく。第10回の今回は、東京大学と京都大学の化学の入試問題について、東進の実力講師、鎌田 真彰先生にお話を伺った。
Q1東京大学と京都大学の化学の出題傾向を教えてください。
A1
両大学とも、出題形式は毎年ほぼ同じです。試験時間は理科2科目合計で、東京大学、京都大学とも150分です。化学の出題数は東大が3題、そのうち大問1・2は理論化学か無機化学、3は必ず有機化学から出題されています。一方の京大は4題、大問1・2は理論化学や無機化学、3・4は有機化学から出題されています。
出題傾向の大きな違いは、大問中の設問同士の関連性です。どちらも記述式ですが、京大の場合は穴埋め問題が主体で、順を追って一つひとつ解いて最終的な答えにたどりつくいった形が多いです。ただし、“設問1で問われた式について、設問2以降でその式を使ったものが問われる”というように設問同士の関連性が非常に高いために、設問1の解答がその先すべての問題に影響を及ぼす危険性もあります。
東大は、設問同士の関連性は比較的低いと言えます。例えば設問1で、「蜜ロウソクの燃焼から生成する水の質量」について問われた場合、これが解けなくても設問2の「固定された二酸化炭素を取り出す方法を、化学反応式を用いて説明する」ことに全く影響はありません。穴埋め問題ではないため、解答までの道筋は自分で考える必要がありますが、前の設問ができなくてもあとの設問に答えられるなどの利点があります。
Q2入試ではどのような力が試されているのですか。
A2
両大学に共通して言えることですが、最低限の知識を蓄えたうえでの思考力が求められます。化学反応式や法則内容、有名な現象や実験操作などが頭に入っていることは大前提ですが、問題文の実験の目的を理解して、持っている知識を組み合わせて答えを導き出せるかが問われます。出題者は、科学者として重要な「ある問題に対して『なぜそうなるのか?』を突き詰める」という態度で今まで学んできたかどうかを見ているのです。
こういう態度を習慣づけるためには、「なぜ」この法則や化学反応式が成り立つのか、この現象が起こるのかを考えながら知識を体系的に学ぶこと。また、「なぜ」この実験を行い、「なぜ」この結果になったのかということを意識すること、知らないことは他人に聞く前にまず自分で調べること。こういう習慣をつけましょう。また講義を受けるときも、自分にとって新鮮な発見なら、先生が口頭で説明したことも聞き逃さないでノートにメモしておくとか、引っかかって気になったことはじっくり考えてから調べたり質問したりして、自分のものにしましょう。こういう習慣さえ身につけて学べば、東大や京大の入試で必要な力は十分に養えます。
Q3今からどのような学習をしておくべきでしょうか。
A3
直前期の高3生は、徹底的な過去問演習が苦手克服に一番効果的です。過去に出題された問題は出題されないと思っている人もいるかもしれませんが、化学の場合、そんなことはありません。例えば東京大学で2006年に出題された大問2の設問IIは、1994年に出題されたものと極めて類似していました。手に入る過去問は可能な限り挑戦しておくのが理想的ですね。
過去問演習では「間違えた」「できなかった」ということにこだわるのではなく、どのような知識や理解が足りなくて解けなかったのか、どのようなミスをしたのかという、洗い出す作業をしてください。今から新しい問題集を始めるよりも、過去問を解いて苦手分野や不足している知識を知り、補完することが重要です。
新高3生は、できるだけ早く入試の全範囲をひととおり学習しましょう。今からすべてを理解し、暗記しようと意気込む必要はなく、まずひととおり終えることで全体像を把握することができ、その後の学習がスムーズになります。そして、学校の定期テストでしっかり得点できるようにしておきましょう。学校での勉強を疎かにしていると、塾や予備校でゼロから知識を吸収しなければならず、二度手間になってしまいます。学校の授業を毎回しっかり受けて、「今日自分は何を習ったのか」をその都度確認していくことが、受験勉強の基盤となりますよ。
鎌田 真彰先生(化学)

大学教官のポストを投げ打って受験指導に打ち込む決心をし、駿台予備学校に出講。直ちにカリキュラムの刷新に心血を注ぎ、“講習は化学から締め切られる”といわれるほど圧倒的な支持を獲得。看板講座の「化学特講」シリーズは、ほかの予備校からも受講希望者が殺到した伝説の講習。東進では東大・医大対策の充実に全力を尽くし、さらに新境地を切り拓く。
鎌田先生の主な担当講座(抜粋)
[志望校対策特別講座]
●記述型答案練習講座
東大対策化学演習
●記述型答案練習講座
医系化学演習
[通年講座]
●東大化学の完全攻略
東大対策化学
●医系化学の完全攻略
医系化学
●難関大に対応できる実戦力を養成します
新新 ハイレベル化学I・II
●学校の教科書を完全理解。定期テストに力を発揮します。
新 高等学校対応 化学I
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