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2007年3月1日号
第1回理系英語編

このコーナーでは、2007年度入試問題を徹底分析し、各大学の入試問題に潜んだ出題意図を読み解き、大学がどのような力を持った学生を求めているのかについて探っていく。第1回の今回は、理系英語の入試について、東進の実力講師、大岩秀樹先生にお話を伺った。

Q1理系英語の出題傾向を教えてください。

A1 理学部や工学部の入試では、物理学・化学・生物学・地学などの自然科学分野に加え、コンピュータやインターネットに関する文献も多く出題され、理系学部の長文問題の大部分を占めます。それは、大学の難易度にかかわらず共通していることです。

当然のように、長文では自然科学分野に関する語彙が頻出します。例えば、文系の英語では滅多に見られないような「sulfuroxides=硫黄酸化物」や「spinal cord=脊髄」などの語彙を含む理系トピック問題が出題されます。ですから、それらの単語の意味を覚えておかなければ、文章を読み解くことは難しい。例えば、日本語で水素と酸素という単語を聞けば、理系のみなさんならどのように話が発展するかわかっていても、単語の意味を知らなければ持っている背景知識を活かすこともできません。

また、文章の書き方にも特徴がみられます。抽象的な内容で、構文が複雑な評論文や小説のような文章はあまり出題されません。出題される文章は、理路整然と順序立てられている内容で、かつ基礎的な文法や構文で書かれている場合が多いですね。

ただし、自然科学独特の語彙を覚えていなければ読むことができませんので、トレーニングなしで簡単に読めるという意味ではありません。

最後に1つ注意点ですが、大学によっては理系学部であっても、文系学部と共通問題が課される場合もあります。ですから、志望校の傾向は、過去の入試問題で事前にしっかり調べておく必要があります。

Q2入試ではどのような力が問われているのですか?

A2 センター試験レベルの基礎に基づいて、基礎的な文法や構文が自在に扱えるかどうかという力が求められます。出題方法は、同じ知識を問う問題であっても、文法問題や並べ替え問題、長文内での出題などさまざまです。また長文では、小説などで、登場人物の心情を読み解いていくような読解力よりも、家電製品の取り扱い説明書を読んでいくような精読力が求められます。

なぜ基礎的な文法や構文が問われるのか。それは、大学では英語で書かれたマニュアルを読んで実験を行う必要があるからです。

例えば実験で、Aの液体にBの液体を入れなければいけないのに、英文を読み誤ってBにAを入れてしまっては、重大な事故につながりかねません。そのためにも、基本となる語彙や文法、文章構造を理解する正確な英語の基礎学力が求められています。

2007年の同志社大学の長文読解問題で、「deal(with)」という、高1レベルの熟語の空所補充問題が出題されました。基本レベルの空所補充問題は、東京理科大学などの難易度の高い大学でも共通していることです。これは、長文の長さから考えて、基礎的な知識をしっかりと把握して、1秒でも早く、かつ正確に解いていく力が求められているといえるでしょう。

さらに大きな視点から見ると、大学や学部によって入試問題で扱われやすい分野が存在します。大学のホームページなどで、学長や学部長の挨拶が掲載されているのを見たことがありますか。例えば、研究を通して世界に貢献しようという理念を掲げる大学であれば、入試問題でも世界的な環境問題である、CO2問題や砂漠化問題などが取り上げられやすい。このように、志望校の人材育成の理念を知ることで、入試問題の傾向がわかることもあります。さらに、過去問を数年分解けば、どの分野からの出題が多いのかもわかるので、早くから志望校の過去問に挑戦することをおススメします。

Q3今からどのような勉強をすべきでしょうか。

A3 まずは理系トピックで扱われやすい単語と背景知識を身につけましょう。問題集や過去問で理系トピックの長文を読んだら、そこに出てきた単語を覚え、その内容も背景知識として蓄えてしまいましょう。その都度、単語をノートにまとめていけば、自分だけの理系単語帳のできあがりです。

他にも、日頃から科学的な出来事に関心を示すことも大切です。最近の話題であれば、冥王星が惑星から外されたニュースや、温暖化による海面上昇で沈む島国の話題など、身近で興味深い話題が多いですよね。このような知識を蓄えておけば、似た内容の長文が出題された時に、よりスムーズに問題を解くことができます。

長文の速読力と同時に精読力を身につけるためにも、学校の授業はしっかりと受け、教科書レベルの文法、構文、接続詞、代名詞などの使い方を正確に理解し、例文を暗記するレベルまで知識を高めておいてください。教科書に出てくる例文が、必ずしもそのままの形で出題されるとは限りませんが、これらを暗記するくらいに刻みこんで理解していくことが、1秒でも早く正確に解く訓練となるのです。

大岩 秀樹先生(英語)
先生の情熱と若さあふれる授業は、英語アレルギーの生徒でさえ英語好きに、そして得意科目にしてくれる。また、『英文をカタマリで読み解く』『本物の基礎力にこだわった明るく楽しい』授業は、幅広いレベルの受験生から大好評! 「知らず知らずのうちにどんな問題にも通用する本物の力が身につく!」と評判の新進気鋭の講師。
大岩先生の主な担当講座(抜粋)
[通年講座]
●理系出身の英語教師・大岩トークが炸裂!
難度別システム英語 総合編IV―理系―
●英文法を超基礎から学習!
難度別システム英語 文法編 I
●理系学部 総合英語
みんなの理系英語 〜Scientific English 未来への挑戦〜
●英語に対する恐怖心を解消!
難度別システム英語 総合編(長文読解中心) I
●英単語をゼロからスタートして、高校英語の土台を作ろう
英単語暗記トレーニングジム
〜はじめからの基礎単語1200編〜