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2007年4月1日号
第2回早稲田 慶應 英語編

このコーナーでは、2007年度入試問題を徹底分析し、各大学の入試問題に潜んだ出題意図を読み解き、大学がどのような力を持った学生を求めているのかについて探っていく。
  第2回の今回は、早稲田大学・慶應義塾大学の英語の入試問題について、東進の実力講師、横山雅彦先生にお話を伺った。

Q1早稲田大学・慶應義塾大学の入試問題の特徴を教えてください。

A1 本屋さんに行くと、「早大英語」や「慶應英語」、あるいは「早慶英語」などとひとくくりにした参考書を見かけます。しかし、そうしたネーミングには、実は大変な無理があります。

というのも、早稲田・慶應ともに、学部間でそれぞれ問題傾向をまったく異にしているからです。この点で、おそらく「全学部共通の英語の先生」が問題を作成していると思われる上智大学や関関同立とは好対照です。

逆にいうと、早慶英語の特色は、各学部が自分たちの目指す学問の色を前面に押し出しているところにあります。いずれも、妥協なく「大学入学後にstudentとして立っていけるかどうか」を問おうとしているといえるでしょう。

英語のstudentとは「学者」の意味であり、studentの仕事は、先行論文を「読み」、それらを踏まえたうえで論文を「書く」という2点に尽きます。ですから、社会科学系の学部で容赦ないアメリカ英語の社系論文が出るかと思えば、文学部では早慶ともにイギリス英語のエッセイが出るなど、早慶英語に関する限り、「学部」とは英語でいうcollege、すなわち独立した別の「大学」のことと考えて差し支えないと思います。

Q2両大学の入試では、どのような力が問われているのですか。

A2 このところ、早慶ともに、日本語や英語の記述解答を重視した出題のウェートが大きくなっています。従来からほぼ完全記述式の問題を出している慶應文学部はもちろん、慶應経済学部でも、論理的に自分の意見を述べさせる自由英作文が年々難化してきていますし、早稲田の法学部と国際教養学部でも、同様の自由英作文が出題されています。これらは、明らかに入学後に英語でレポートを書いたり、口頭でプレゼンテーションしたりする能力があるかどうかを試そうとする問題です。

早慶では、これからますます記述力が合否のカギになってくると思います。実際、早稲田の国際教養学部の場合、長文読解問題とリスニング問題ではほとんど差がつかず、最後の記述問題で勝敗が決まっているようです。記述のウェートが上がれば上がるほど、東大など難関国公立併願者が有利になるのは当然で、なおさらしっかり対策を講じておくことが必要です。

記述の決め手は、「ロジック」と「統語」です。統語と言っても、そんな大げさなものではなく、「品詞の適正」と言い換えても構いません。あとで、早稲田の国際教養学部の問題を例に具体的に説明してみましょう。また、書いたものは、できるだけ先生に見てもらうこと。東進の「記述型答案練習講座」も有効に活用してください。

Q3早稲田大学・慶應義塾大学の対策として、今からどのような勉強をしておくべきでしょうか。

A3 早慶を志望する高3生の皆さんは、夏頃までには、せめて人文学、社会科学、自然科学のいずれを専攻したいのかは、はっきりさせておきましょう。同じひとりの人間を見ても、経済学者は「経済的人間」と見ますし、政治学者は「政治的人間」、言語学者は「言語的人間」と見ます。「学問分野」のことを、英語ではdiscipline(訓練)といいますが、文字通り、そのように「見る目」を訓練されるということです。そして、その「見る目」が、早慶で出題される英文にはかなり色濃く反映されます。

最近は、高校生向けの新書もたくさん出ていますから、1冊くらいは目を通しておくといいでしょう。「ロジカルシンキング」や「クリティカルシンキング」というのは、それらすべてのdisciplineのベースになるもので、早慶受験者は、ぜひそのトレーニングをしておくべきです。少々難解かもしれませんが、現代文や小論文の対策も兼ねて、『哲学思考トレーニング』(伊勢田哲治著、ちくま新書)を一読しておくことを薦めます。

高2生・高1生の皆さんは、今の時期だからこそ、長文読解以前の基本文法の徹底に努めてください。とくに、「準動詞」「関係詞」「仮定法」「比較」の四つは、学校でやる書き換え練習を徹底的に。それから、単語の補強も忘れないでください。英語の基本単語は2000語といわれていて、こればかりは覚えるしかありません。実は、早慶の単語レベルは、その10倍の20000語なのですが、最低限2000の単語があれば、たとえばぼくのロジカルリーディングの方法を使って推測することも可能です。厳しい言い方ですが、2000の単語すら覚えずに合格できる学部は、早慶にはありません。

横山 雅彦先生(英語)
「英語をいかに読むべきか」を授業でスマートに解説。先生のロジカルリーディングで全体の論旨を理解すれば、怖いものナシ! さらに欧米人の思考様式を理解すれば、入試問題も自然に解けるようになる。「本物の読解力」を身につける授業はまさに必見。
横山先生の主な担当講座(抜粋)
[通年講座]
●私大最難関の読解問題を制覇!
早慶上智大英語 ―長文読解―
●京大・阪大英語の徹底研究と対策
京大・阪大英語
●最難関大にトドメのロジック。
横山 雅彦のロジカル・リーディング <解法編>
●地上最強のパワー・ロジック。
横山 雅彦のロジカル・リーディング <理論編>
●高校生のための論理思考トレーニング
横山 雅彦のロジカル・リーディング入門


2007年度の早稲田大学の入試問題および解答は、東進ドットコムの「入試問題過去問データベース」に掲載されています。ぜひ、チャレンジしてみよう!